私が医療従事者をやめた理由
私の前職は、医師事務作業補助者+医局秘書です。
医局秘書は「お医者さんの秘書」というイメージのとおりですが、医師事務作業補助者は聞き慣れない方も多いかもしれません。
簡単にいえば、その名のとおり、医師を事務的な側面から補助する立場のこと。診断書や紹介状の作成のほか、入院経過をまとめたり、診察の補助に入ったりします。
短大を卒業してから丸6年、病院で医師たちの事務的な片腕として働いていました。
休みは暦どおりで、給料も悪くない。
やりがいはあったし、後輩たちも慕ってくれていた。
そんな環境から、なぜ抜け出したのか。
理由は1つ、自分のための時間を生きたかったからです。
医師事務作業補助者は、本来医師が行う仕事を代行するため、疾患の知識は欠かせません。
入社6年目のある日、勉強をしていたときにふと思ったんです。
「なぜ私は好きでもないことを勉強しているの?もっと自分が知りたいこと、興味のあることを学びたい・・!」
また、その頃職場の環境は劣悪でした。
17時の定時上がりはほぼゼロ、22時すぎまで仕事をすることもしばしば。
プラス土日も出勤。
”後輩を守るため。”
当時の私にとって、仕事に行く理由はそれだけでした。
次第に朝が憂鬱になるなか、
「こんな毎日を送っていていいのだろうか?」
「人のためだけに時間を使う人生でいいのだろうか?」
と自問自答を何度も繰り返していたのを、今でもよく覚えています。
『自分が変わるしかない。変えるしかない。』
私は、病院を去ることを決めました。
あのときの決断は間違っていなかったと、今は胸を張って言えます。
Webライター あいり
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