立憲民主党と維新の会が選挙協力
衆議院でも一部の小選挙区で選挙協力したが、参議院選挙では一本化という話が出ている。
➀衆議院議員総選挙での選挙協力
先に維新が小選挙区で候補者を
擁立していた選挙区では、立憲民主党(以下立民)は候補者を立てなかった。
立民が候補者擁立を見送り維新が当選した上の二つの小選挙区は、いずれも自民党候補に不祥事があった。だが、選挙協力をしていなければ、自民党が勝利した可能性が高い。
➁参議院選挙通常選挙での選挙協力
2022年の参議院議員奈良選挙区では維新の得票数と立民の得票数の合計が自民のそれを上回った。選挙協力すれば野党側が勝てる可能性がある。
また、参議院和歌山選挙区では、世耕弘成氏が衆議院議員総選挙に出馬して当選したので、自民党は次回に新人を立てると予想されている。新人なら野党にも選挙協力すれば当選の芽が出てくる。
➄参議院選挙の選挙協力は成功するか?
維新は参議院選挙の前に野党で予備選を実施することを主張しているが、立民は慎重姿勢を示している。また維新、立民のそれぞれの支持者は協力に否定的な人が目立つ。
維新は京都、滋賀に維新の国会議員が誕生したので(京都は前原誠司共同代表)、近畿地方では奈良県、和歌山県でピースを埋めれば近畿を制覇できると考えているらしい。(三重県は東海に分類しているようだ。)吉村共同代表は、まず近畿を地固めすることを優先したいようで、前の代表とは路線が異なっている。
維新はいいとして、立民は維新との協力に果たしてメリットがあるのかどうか疑問であるが、人脈的には協力することになるだろうとの予測は以前からあった。
立民の幹事長も政調会長も希望の党出身で、希望の党は前原誠司氏が代表だったからだ。立民の幹事長と政調会長は、枝野氏が設立した最初の立民の生え抜きではなかったのである。
前原氏は国民民主党出身なので、前原氏と立民、国民が協力すれば、三党で選挙協力ができ、参議院選挙の一人区で結果が出るかもしれない。ただし、共産党の協力が得られるかは不透明である。
この件については、参議院選挙が近づいたら、また書きたいと思う。
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