麻雀BAR経営について
日本プロ麻雀協会の速水あいりです。
麻雀BARについての意見をチラホラ目にするようになったので、BAR経営をしている自分の考えを書いておこうかなと思い、筆を執った次第です。
麻雀BAR、最近とても増えましたよね。
私も湯島でBARを経営していますが、自分が麻雀プロであり、ゲストに麻雀プロの方を呼んだりしているので麻雀BARに分類されるかなと思っています。(店名はカラオケバーになっていますが…)
やはり麻雀好きなお客様が来店くださり、Mリーグをはじめ団体のリーグ戦やタイトル戦の話で盛り上がったりと、麻雀関連の話がとても多いです。
店内でもリアルタイムでやっている対局があれば、それを流しています。
うちの店は2022年の8月にオープンし、先月2周年を迎えることができました。
大変ありがたいことです。
私がお店をOPENした当初は、麻雀BARと呼ばれるものは今ほど多くなく、都内に数店舗だけだったと記憶しています。
それが現在はざっと挙げるだけでも10数店舗はあるんじゃないでしょうか。
この1年半で3倍以上になったと思います。
ゲスト活動をメインとしている麻雀プロの方々のスケジュールも、麻雀BARの出勤率が多くなりました。
ゲストオファーをするのも以前より大変です。
麻雀BARに出勤するひと月あたりの上限日数を決めているゲストがとても多いんですよ。
集客の問題もありますし、体調管理の面やスケジュールの問題もあると思います。
9月現在、オファーしている月は12月から来年の1月です。3,4ヶ月先じゃないともう受けてもらうのは難しいんですね。
うちの店は毎日ゲストを呼んでいるわけではなく、週末メインだから余計かもしれません。
ゲスト活動は、スケジュールも体調も全て自分で管理する必要があります。
店側がゲスト個人個人のスケジュールを全て把握し、明日は〇〇の雀荘ゲストだから、対局があるから等の理由で呼ぶのを控えるということは当然できません。
BAR出勤で思いの外飲みすぎてしまい、翌日の仕事や対局に遅刻する、キャンセルするなどということがないように、自身で管理しなければなりません。
その意識がない人は、ゲストとしても麻雀プロとしても長くは続けていけないんじゃないかなと思っています。
私がよく声をかけさせていただいているゲストの方達は、その点をとても意識しているように感じますし、信頼しています。
ゲストで呼ばれるということは仕事です。
なのでプライベートと同じ飲み方をしてはダメで、まず来ていただいた方に楽しんでもらうことが大事なわけです。
ゲストの方々の中には、お酒を全く飲めない方やあまり強くない方もいます。
そういう方に、無理矢理お酒を飲ませたり過度に煽るような行為は当然しておりませんし、来ていただけるお客様達も、飲めないことをわかって楽しくおしゃべりをしています。
逆にたくさん飲んで楽しんでるゲストも大勢いますが、酒飲み故に自分のリミットが分かってる印象です。
■私自身について
私は元来、お酒が好きですしお酒の場ももちろん大好きです。
だからこの仕事を始めたというのはありますが。
お酒にも強い方だと思います。
翌日に重要な予定がない日などは、ベロベロになるまで飲んで二日酔いに苦しむことも多々あります。
しかし麻雀プロである以上、対局は絶対に遅刻しないように心がけています。
何を当たり前のことを言っているんだと思われるでしょうが、BAR経営をしているとこれが大変な日もあります。
私が所属している日本プロ麻雀協会の対局は、週末に行われることがとても多いです。
しかしBARのイベントも週末に開催されるため、周年やバースデー等、盛り上がることが予想される日の翌日が試合、などということもよくあります。
どうしても無理する必要があるんですね。
最近は常勤の子が入り、以前よりは楽になりましたが、基本的に週末は私がお店を回さないといけないため、気合と根性で乗り切っています。
もちろんドリンクを薄く作るなどの調整はしています。
BAR経営も麻雀対局も私にとってはどちらも大事で、片方だけを選ぶということはできません。
麻雀を舐めてると思う方もいるかもしれませんが、まったくそんなことはなく、対局は真剣に打っています。
体には気をつけつつどちらも全力で頑張っていく所存です。
私のイメージは酒飲みという人は多いと思いますし、間違ってはいないのですが、同じくらい麻雀も好きで、強くなりたいしタイトルもとりたいです。
対局もリーグ戦をはじめ、タイトル戦などもたくさん出てる方なんじゃないかな?と思います。
結果を出していきたいですね。
■お店ができること
お客様には居心地が良く、また来たいと思ってもらえるように、
ゲストの方にはうちの店ならまたゲストに入りたいと思ってもらえるように
常勤の子達には楽しく働きやすいと思ってもらえるように
そんなお店づくりを目指しています。
麻雀BARがたくさんできている中、ゲストを呼ぶだけじゃ駄目だと考えていて、どれだけお店自体のファンを増やすことができるかが重要なのではないかと思っています。
多くの麻雀BARがある中で、ゲストにもお客様にも選ばれなければなりません。
やはり人と人との信頼関係が大切だと思います。
お客様がゲストに入れるドリンクには、ゲストへのバックもありますが、当然お店の利益もあります。
ゲストだけではなく、このお店だったら払えると思ってもらえるようにしたいです。
それから、私もたまに他店のゲストをやることがあるので分かるのですが、ゲスト前って不安なんですよ。
全然お客さん来てくれなかったらどうしよう〜って考えてます。
でもこのお店だったらあの人はいるなと思える人がいるだけで安心できます。
オーナー店長をやって大変なことも多いですが、たくさんの方に知り合えてとても楽しいですし、気にかけてくれる皆様に支えられて営業が出来ています。
本当にいつもありがとうございます。
皆様に楽しんでもらえる企画を考えていきます。
長々と深夜のテンションでの乱文失礼いたしました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。