嘘も方便
大学の定期試験も終わり
待ちに待った夏休みが始まった。
しかし僕には特に遊ぶ予定も無くバイトに
明け暮れる日々が続いていた。
今日はバイトが無いため家でのんびり
ゲームでもしようかなと思っていた矢先、
スマホに通知がきた。
見てみると
優:「今、何してんの?
ゆつたん、暇すぎてさびちい〜」
○:「なんだ〜コイツ〜!!」
優:「ヒウィゴーカモン、ヒウィゴーカモn」
○:「ジョイマンのネタすんな。
それやるの愛季だけで十分だから笑」
この、たまに出るゆぴ語?というものを
使って会話しているのが同じ大学の中嶋優月。
そして俺の彼女だ。
優:「○○も乗っかってたじゃん!
それにボケてたけど全然面白く
なかったし笑」
○:「じゃあ、優月の相手するの辞めるわ。」
優:「酷い〜。ゆつたん泣いちゃうよ?」
○:「何またツッコんで欲しい?」
優:「もういいや笑疲れたから笑」
○:「マイペース過ぎでしょ笑」
こんなくだらないLINEをしていると
優:「今から、○○の家でゲームしよ!
私、チャンバラなら負けないからさ!」
○:「いいけど、チャンバラね〜
ホントに強いの?」
優:「地元じゃ負け知らずだからね👍」
○:「どこからその自信が湧いてくるんだか、」
皆さんには言い忘れていたが
この中嶋優月という人物は
けん玉や竹馬など、
自分が勝てると言い張っているもので
1度も勝った事を見た事なく
裏では嘘つきゆーづと呼ばれています。
優:「今、私の事嘘つきって言ったよね?」
○:「そんな事言うわけないじゃん笑」
優:「あ〜バカにしたね!
今日は絶対勝つんだから」
○:「はいはい、精々頑張ってね。」
優:「絶対勝ってやる٩( 🔥ω🔥 )و」
まぁ、今日も勝てるだろうと思いながら
優月が来るのを待った。
優:お邪魔しまーす
○:邪魔するなら帰って〜
優:○○、それ面白いと思ってやってる?
○:げっ、
優:そんな事言う前に早く準備してよね
○:分かりました。
急いでゲームを起動させ、準備は完了!
さぁ、ゲームが始まり僕も優月も集中モードで
真剣に操作しています
○:いけ!いけ!後、ちょっとで落とせる!
優:ヤバい!ヤバい!耐えて!
○:いけ!いけ!
優:あ、落ちる!
\ \バシャーン//
○:やったね!僕の勝ち〜!
正直、余裕だったわ笑
優:最悪〜、悔しい〜
○:もう1戦やる?
優:もちろん!このままじゃ終われないからね
その後、10戦ほどやったが僕が全勝し
優月は凹んでいた。
○:優月、何でチャンバラ強いなんて嘘ついたの?
優:私はWiiのチャンバラの方が強いの!
Switchの方は強くないの!
○:でも、これWiiのチャンバラだよ?
優:うっ、、
○:ねぇ、何で嘘ついたの?
優:それは、、、
○○と一緒に居れないのが寂しかったから。
夏休みの間でも一日でも多く一緒に
居たかったから!
ごめんね、嘘つきは嫌いだよね?
○:優月、、、
別にそんな事で嫌いになったりしないよ?
僕こそ優月の気持ちに気づいてあげられなく
ごめんね。これからバイトの無い日に
家でゲームしたり、一緒にお出かけしようね!
優:○○〜!₹" ゅ//
○:ちょっと優月//
優:やっぱ、○○って優しいね。
流石、私の彼氏!
嘘つきゆーづと呼ばれているけど
そんな彼女の嘘も悪い事ばかりではないと
思った。
fin.