TATTOO 上(2)
このお話は続きからとなっております
前回のお話→https://note.com/preview/n232197c60551?prev_access_key=2bb72566092b920ec31e0b36cb391954
○:何言ってんだか、俺は
○:ほんとに選手かよ笑
俺は、先程の発言をとても後悔していた
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○:「お前に俺の何が分かるの?」
○:「なぁ、何が分かるんだよ!」
美:「….ごめん。」
美:「…..私、もう辞めるね。」
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はぁ、、、
なんで、あんなこと言ったんだろう
美青の発言は全て正しかったはずなのに、、、
どうして素直に認めなかったんだろう
○:はぁ、、、
ため息ばかりついていたその時
?:○○先輩!ちょっとお時間いいですか?
〇:、、、
?:○○せんぱーい!
○:!!
○:谷口ごめん、、どうした?
声を掛けてきたのは一個下の谷口愛季
美青と同じサッカー部のマネージャーである
愛:実は○○先輩にお話があって…..
そんな谷口から俺に話があると...
まぁ、先程の件だろうから
きっと怒られるに違いないとは思いながら、尋ねてみると….
愛:先輩は何を目指してサッカーしてるんですか?
上を狙う奴なら即答して当たり前の質問をされた
もちろん、今の俺は答える事はできるが、、、
自信をもって答える事(即答)は出来なかった
○:このチームで全国大会に行くためだよ
少し不安を抱えたまま、そう答えたが、
愛:そうなんですね….
愛:先輩、お言葉ですが
愛:私みたいな初心者から見ても
愛:○○先輩では全国に行けないと思います
周囲の人: !!!!!
マネージャーにはきっぱりと否定されてしまった
先程までの自分なら
きっと反論していたと思うが、
そんなことをするわけでもなく
ただ、自分の情けなさを感じるばかりで
〇:まぁ、そうだよな、、、、
〇:"俺"が変わらないと勝てない、、、
〇:"俺"がもっと上手くならないといけない
自分のことばかり責めていた
愛:○○先輩.....
刹那
愛:✋💥
頬に鋭い痛みが走った
愛:そういうところです、
先輩がキャプテンに向いてないのは!
愛:他人の意見も聞かずに
愛:全部、俺が俺がって
愛:自分だけでどうにかしようとしてる
愛:そんなんだからいつまで経っても
愛:勝てる場面で勝てないんですよ
愛:○○先輩は知らないかもしれませんが
愛:美青さんは
いつも○○先輩の事を見ていましたよ
愛:プレー中の位置取り
愛:ゴール率の高いエリア、
愛:それとコースまで
愛:的野先輩は他の選手以上に
○○先輩の事を分析してました
愛:私も○○先輩含め、
皆さんのプレーの分析をしています
愛:なので、微力ながら
サポートできると思うんです。
愛:もっと、私たちを頼って下さい....グスッ
愛:もっと、チームメイトの事を頼って下さい!
そして、愛季に続くように
A:.....そうだぞ、○○!俺らをもっと頼れよ!
B:そうですよ、キャプテン!
僕で良ければいつでも相手しますよ!
C:副キャプテンの事、忘れてんじゃねーよ
D:俺らはみんなでチームなんすよ!
\\そうだそうだ!!//
皆が俺を助けようとしてくれた
そしてその瞬間、俺は核心を突かれた気がした。
確かに今までの俺は、
キャプテンという重圧を自分一人で背負い
他人を頼ることなどほとんどしなかった。
試合での問題点があれば、自分で修正したり
仲間にも指摘することにより、
バランスよくカバー出来ていると思い込んでいた
しかし、
公式戦や練習試合の中でカバーしたはずの部分が
ミスとなって失点に繋がってしまうケースが
何度か起こっていた。
その都度、俺は
○:皆、ごめん。
○:俺のリカバリー不足で、、、
なんて謝ってばかりいたけど….
その時の美青は
美:○○さ、もっと仲間を信用しなよ
美:○○のプレーする位置
美:どっちかと言えば、トップ下に近いかも
美:下がってもらいたい気持ちも分かるけど
美:ラインが高い相手には
裏抜けを狙っていかないと、、
俺を責めるのではなく、どう動くべきだったかを
的確にアドバイスしてくれていた
今になって思えば、俺は
全部自分で解決しないとって気持ちが強すぎて
周りの事が全く見えていなかった
○:ホントに何やってんだか、俺は
○:、、、、フフッ
愛:何かおかしいこと言いました?
○:フフッ// いやなんでも笑
○:マネージャーにまで言われないと気付かなかったなんて
○:俺もバカだなぁって
○:自分の馬鹿さに呆れてさ笑
○:俺、約束したんだよね
愛:美青先輩とですか?
○:うん
愛:その約束ってなんですか?
○:それは、、、
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○(小):ねぇねぇ、美青
美(小):どうしたの?
○(小):俺、美青を必ず全国に連れてくから
美(小):ホントに?
○(小):うん!約束する!
美(小):〇〇なら絶対叶えられるよ
〇(小):おう!任せとけ!
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愛:素敵な約束じゃないですか!
○:まぁね
○:でも、このままだと約束果たせそうにないし
○:まずは、美青にしっかり謝んないとね
愛:もちろんです!
愛:○○先輩を誰よりも見てきたのは的野先輩ですから
○:ありがとな、谷口!
○:おかげで俺のやるべきことが見えた!
愛:当然のことをしたまでですよ!
○:今後も迷惑かけるかもしれないけど宜しくね
愛:はい!
俺は美青を追いかける形で校門へ向かっていった
愛:私じゃ的野先輩には敵いそうにありません
愛:的野先輩が思ってるより遥かに
愛:〇〇先輩は貴方を思っていますよ
つづく