古いカメラと締まる脇。
古いカメラを使ってると、感度が足りない問題に直面する。
脇を締めて、息を止めて、レリーズ。
ブレないためのエクササイズ。
このカルパッチョは2003年発売のデジタルカメラで撮ったものなんですけれど、低感度 + 高光量で使うべきカメラ。
その理由は、感度を上げると粗粒子になるから。
最低感度はISO100、最高感度はISO1600。
ちなみにこの画像はISO800。
拡大したらもうザラザラなんですよ。
実は当時のフィルムに近い見え方なのですけれど、20年も経ったいまとなっては「フィルムなにそれ?」かもしれないですね。
「増感現像」なんて言葉は通じなさそう。
ISO3200とかで撮っても「普通」な現在。
ISO800でザラッてるなんて、終わってる?
そうかもしれないし、ちがうかもしれないし。
こんなグランジっぽい表現も、ときどき欲しくなります。
そんな感じで、20年前のカメラでも普通に使えるので、持ち歩く日があるんですね。気を遣わない、なにも狙わない日とかに。
このカメラのいいところは、白がトバないこと。
ダイナミックレンジの広さが魅力です。
輝度差が大きすぎて白くなっちゃったところも、レタッチしたら「ふわっ」と調子が出てきます。
そんなわけで、壊れるまでは使っていきたいカメラがある、というヨタ話でした。
画像を拡大したらCCD面の汚れをみつけたので、そろそろお掃除も必要ですね。