木村悟(COCOBAT)-RTAリリース記念対談
aireziasのYoutube企画「RTA」がサブスク等で聴けるようになりました。
多くのコラボミュージシャンを招いて行われたこの企画。
参加してくれたみなさんとの対談を敢行しました。
今回はM09「雷鳴-RTA No.9」でコラボしてくれた木村悟(COCOBAT)との対談です。
-主旋律のつもりだったんだけど、曲を作る中でコーラスに変わっていって。
ゆうやけ:RTA No.9「雷鳴」の作曲者、木村悟さんと対談ということで、お願いします。
木村:お願いします!
ゆうやけ:曲を作った時のことは覚えてる?
木村:確かゆうやけにコードの進行だけもらって、作ったね。
ゆうやけ:2パターンコード進行出して、こういうのを使って曲作ってみれば?っていうノリだったんだよね。
木村:そうそう、2つをくっつけてみちゃったり。
ゆうやけ:予想外の方法で出来上がってきた。
木村:くっつけてみたら意外にいいものができちゃったから、そのままで。
ゆうやけ:転調していたのは気付いてた?
木村:気付いてた。してるんだろうなーと思いつつ、変じゃなかったから(そのまま曲として完成させた)。
ゆうやけ:わりとすんなりといけたね。キムさん(木村)はボンゴ叩いていたけど、初挑戦だったんだよね?
木村:うん、ボンゴは初挑戦だった。今回の曲に関しては笛が凄く良いなって。あとは、サビのメロディで「ヤーヤーヤー」ていうの、あれは主旋律のつもりだったんだけど、曲を作る中でコーラスに変わっていって、それもすごい良かった。
ゆうやけ:笛は曲中でずっといたけど、いい存在感だよね。あと、ドラムはわざとタイミングをずらしてて、演奏する側としては少し難易度が高いんだけど・・・
木村:そうそう。そう思うんだけど、でも聴いてみると凄く良いバランスになっていて。
ゆうやけ:いいんだよね。自分たちで作ったものだけど、ようやるよなぁって。
-aireziasの今までの手札にはなかったような曲になったなって。
ゆうやけ:これは自分の話なんだけど。この曲ではエレキギターを弾いてるんだけど、フルアコのギターをね、本当に買ったばかりだったんだけど家に届いてすぐに使ってみようという感じで弾いてみたんだよね。
木村:主旋律を追っかけるフレーズとか。
ゆうやけ:そうそう、手前味噌ですが良いものが録れたと。リモートで重ねるというのもあって、しっかり意識を合わせたわけじゃなくたまたまだったんだけど、健人のガットギターとの絡みもよく仕上がった。ていうか、この曲はみんな良いんだよね。映像もいい感じだし。映像の松田監督が、いつもは演奏が始まる前に制作時の経緯を流すように構成を作ってるんだけど、この回は最初から演奏が始まる作りにしていて、スッキリしていて映像としても見やすくなってる。
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ゆうやけ:コード進行は僕からの提案を汲んでもらってたけど、メロディについては何も僕からは関わりにいかずにキムさんが作り上げてたよね。
木村:そうだね。メロディの雰囲気が「中央フリーウェイ」みたいだってのはゆうやけから言われたりもあったけどね。でもそういうメロディの雰囲気に自覚を持ったうえで(ある種オマージュ的にも)結果的に良いものができた。Aメロの後半で進行が変わるんだけど、その中でもメロディは変わらず同じっていうのをやりたかったりとか。そういうこだわりたい部分があって、やっぱりそのままで作っていきたいっていう気持ちがあったと思う。
ゆうやけ:歌詞は健人だけど、なにかメッセージがあるのかな。何を言っているかは明確ではないんだけど、言葉の響きを追求したような感じで面白いよね。
木村:耳につくというか引っかかってくるフレーズが多いよね。
ゆうやけ:こうしてみると、airezias的にしっくりはくるんだけど、今までの手札にはなかったようなものになってる感じの曲になったなって。最初の段階では、山崎まさよしみたいな感じにしたいとも言ってたよね。
木村:元ネタとしてはね。俺としては、作ってる段階でこの曲もaireziasっぽさは感じていた部分もあったよ。
ゆうやけ:指揮者らしい人はいないけどうまくまとまった曲だったな。
木村:アウトロのリズムが変わるところも、俺は全然考えてなかったけど、そういうのも自然に生まれてきたり。確か元々Aメロの合間に入ってたパターンだったんだけどアウトロに位置が変わったんだよね。
Q.あなたのお気に入りの機材や楽器があれば、自慢してください。
木村:強いてあげるならLudwigのLBブラックビューティーっていうスネア。
ゆうやけ:大学の頃から使ってたっけ?
木村:なんなら最初に買ったスネアだね。19歳の時に。もう十何年使ってる。
ゆうやけ:海外持ってってへこんだこともあったっけ。
木村:そう。この間グッと押したらちょっと良くなったよ(笑)
ゆうやけ:(笑)修理とかもしてるとやっぱり愛着も湧いてくるよね。音の出し方を掴んでいったりとか。
木村:そうだね。音については硬い感触というか、そういうのを大事にしたいというか。
ゆうやけ:共にドラマー人生を歩んできたスネアだね。メインのスネアはこれだけだったよね、でも「強いて」あげるというのがまた。
木村:基本的にはなんでも良いと思ってるところはあって、もちろん嫌なのはあるけど。ある程度以上クリアしていて、自分の演奏ができるものであることが大事かな。
ゆうやけ:aireziasの新しい手札っていう話をさっきしたけど、人が一人加わるだけで全く新しいものができるっていういい例だったのかなって思うね。ゲストが加わることで世界が広がる。キムさんがドラムを叩いてるCOCOBATもみんなに聴いて欲しいね。
木村:(笑)この曲の雰囲気からは連想しにくいけどね。
ゆうやけ:COCOBATは僕が高校生の時から大好きだったバンドなのもあるからね、こういう締めでいいかな(笑)ありがとうございました。
木村:ありがとうございました。
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