母なる海と、海なる母の物語
先週8月28日土曜日の「すまいるスパイス」にて、ピリカ文庫『海』の作品について、ぼんやりRADIOさんも私も、偶然「母」をテーマに書かれていた、という共通点の話をさせて頂きました。
その日に投稿した私の記事のコメント欄にて、くなんくなんさんが教えてくれた、詩人・三好達治さんの言葉が印象に残っています。
「海、遠い海よ!と私は紙にしたためる。――海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。そして母よ、仏蘭西(ふらんす)人の言葉では、あなたの中に海がある。」
三好達治『郷愁』より
「海」という漢字の一部に「母」があり、またフランス語では、母(le mere)の綴りの中に海(le mer)があるという、今回の話にも深く通じる不思議な縁を感じた言葉でした。
そんな心の奥の風景と重なる、個人的にお気に入りのMVを紹介致します。
水曜土曜はすまスパの日。
ピリカ文庫「海」の朗読回、ぼんやりRADIOさんの作品をこーたが朗読、こーたの作品をピリカさんが朗読しています。宜しければ文章も合わせてお楽しみ頂けたら嬉しいです。