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「もうひとつの物語」に出会いたい

先日、noteからのお知らせにて「2020年まとめレポート」が届きました。あまり数字の類いには関心が無いため手短にスクロールしたのですが、文末の手前に載っていた「2020年の推しnote」というお題目を見つけて思わず手が止まり、しばらく思いを巡らせていました。

今年9月にnoteへの投稿を始めて以来、巡り会えた皆さんの素敵な記事をたくさん読ませて頂きました。

また、何かのきっかけで私の記事を読んでくれた方、スキを押してくれた方、コメントをくれた方、フォローしてくれた方、サポートしてくれた方、マガジンに入れてくれた方、紹介記事を書いてくれた方、皆さん本当にありがとうございます。

noteと出会ってからまだ日は浅いですが、その中でも今回は、自分で書いた記事以上に思い入れのあるnoteをひとつ紹介したいと思います。

 

記事を読み終えて、しばらくただ茫然とする時間がありました。例えるなら、映画館でエンドロールが終わってもなかなか席から立ち上がれない時の、あの感覚でしょうか。

丁寧に綴られた貴重な思い出と、揺れる心情をそっと掬い上げた記事タイトル、そしてソフトタッチの優しい見出しイラスト。すべての要素が絶妙なバランスで引き立て合い、じんわりと温かい読後感に胸がいっぱいになりました。

そしてこの感覚が、時にスピッツの名曲の数々を聴いていて感じる不思議な美しさと、とてもよく似ていると思ったのです。

 

現在も幅広い世代から人気のある『ロビンソン』や『チェリー』、そして『楓』。いずれも、歌詞の中にはタイトルである言葉がひとつも含まれていないにも関わらず、歌の持つ柔らかい雰囲気とタイトルの言葉が奇跡的にシンクロしていて、タイトルの文字を一目見ただけでも、あのマサムネさんの歌声が瞬時に頭の中で再生されるほどです。

言葉にするとおかしな感じになりますが、あの『楓』に「楓」というタイトルを付ける繊細な感性が好きです。もし私が作者だったら、もっと野暮ったい題名を付けて、楽曲の世界観を汚してしまったかも知れません。

あまりネタバレになることは書かないようにしますが、実際にミーミーさんの記事を読みながら、自然とスピッツの『楓』が頭の中に流れてきました。しかもそれが、記事にて綴られた思い出とあまりに美しくマッチしていて、今でも強く印象に残っています。

 

noteというプラットフォームの素晴らしい点は、今までは日の目を見ることがなかった様々な「もうひとつの物語」に出会えるところです。

これからも皆さんの記事を楽しく読ませて頂きながら、私もまた自らの生きる証をこのnoteに刻んでいきたいと思っています。

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