vs 花粉症 舌下免疫療法について

こんにちは、らっちと申します。

最近花粉症の治療、いわゆる舌下免疫療法について聞かれる事が増えたので自分の体験を交えて書きます。気になっている方の参考になればうれしいです。舌下以外のことも色々書いてますので、必要な部分だけ読んでいただければと思います。


自分について

花粉症歴

自我が芽生えてから花粉症じゃなかった時の記憶がありません。すべての春で花粉に苦しめられていたといっても過言ではないと思います。症状レベルとしては日常生活を全く送れないほど重症ではありませんが、それでも日々の選択にかなり影響は出るし場合によっては別の症状を併発して数ヶ月苦しむということもあった程度です。(後述します)

飲んでいた薬

  • ビラノア

  • モンテルカスト

どちらも1日1錠飲めばよい薬です。利き目良し副作用無しと一番自分に合っていたので5年以上この組み合わせで飲んでいます。花粉症の薬は「効果あるけど眠気が酷くて仕事にならない」みたいなことが結構あったので、色々飲んでみて一番良かったものがこれでした。

薬飲む以外でやったこと

いわゆるこれを食べたらいいとかこれは控えたらいいみたいな民間療法は一切試してないです。良くなるとは思えないし基本根拠ないですよね。普通に病院行って自分に合う薬探す方が有意義ですし、それこそ継続して何かをするくらいなら舌下始めた方がいいです。こちらは治る可能性ありますからね。辛いなら病院へ。


始めるまでの障壁

治る可能性があるならさっさと始めれば?という感じなんですが、結構な障壁がありました。同じような理由で渋っている方も多いのではないでしょうか。

①治療期間長すぎ

まずこれです。一般的に3~5年とか言われてますが、年単位で毎日薬を飲み続けて効果が無かったときの絶望感を考えるとなかなか手がでませんよね。何かしらの症状が出てる場合に飲む薬って、薬飲む=楽になるって事なので連続して忘れるってことあんまりないんですけど、舌下の場合無症状の時に飲むので長期間忘れる可能性もあります。飲み忘れが続いたら最初からやり直しになるところも恐ろしいです。

②病院行くのめんどくさすぎ

薬をもらうために毎月診察を受けないといけないので、月一くらいで病院に行く必要があります。そもそも舌下免疫療法ができる病院というのも限られてるので通いやすい場所にあるとも限りません。予約できない病院だと決まった薬もらうだけなのに2時間拘束!みたいなこともあり得るわけです。忙しい人は無理ですよね。

③花粉シーズンが終わらないと治療開始できない

舌下が始められるのは花粉シーズンが終わった6月からです。春にどんだけ花粉死ね死ね死ね死ねと思っていても症状が出なくなるとその強い気持ちも薄らいでしまって、「ま、薬飲めばいいか」と考えてしまいがちです。これが一番治療を後回しにしてしまう原因な気がします。スタートダッシュを決めるために、花粉に殺意があるうちにスケジュール帳に通院の予定を入れる必要があります。


なぜ舌下を始めようと思ったか

薬飲み忘れて外出してしまった時のあ~~今日一日終わった…みたいな感覚とか、寝起き目痒すぎて眼球洗いて~みたいな日常が一年の1/4あるっておかしいですよね普通に。治せるなら治したいに決まってます。

花粉症に加えて私の場合、成人してからの追加コンテンツとして後鼻漏が実装されました。後鼻漏は鼻水が鼻から出ずに喉に流れてしまうことで、これだけでも相当不快なのですが(常に痰が絡んでいる状態を想像してください)、これによって咳が出るようになり、話せなくなるくらいとんでもない咳が1~2か月続くみたいな事を何度かやっています。この状態になるのを防ぐには結局鼻水が出ないようにするしかないわけです。もちろん人にうつることは無いのですが、仮に自覚症状無しでコロナにかかっていた場合感染を拡大してしまいますし、居心地も悪いので重い腰をあげることにしました。


治療の流れ

細かいところは病院によって違うと思いますが、ざっくりこんな感じです。

  1. アレルギー検査でスギ花粉症であることを確定する

  2. 病院で薬の試験投与(その場で重篤な症状が出ないか確認)

  3. 翌日から毎日薬を服用する

大体こんな感じで、最初は何度か病院に行く必要があります。服用を続けて特に問題が無ければ月一で通院して薬を出してもらいます。ちなみに私ははじめたばかりのころ舌に水膨れのようなものができましたが、それ以外は特に何もありませんでした。


費用について

手元に資料が何も残っていないのでざっくりですが、私の場合28日分の処方で診察料600円、薬代1800円くらいだったかと思います。これは継続中の場合なので治療開始時はもう少しかかります。


治療の結果

治療開始したのは2022年6月です。舌下解禁の6月1日にすぐ病院に行ったことを覚えています。

舌下開始から半年後(2023年1月~)

効果はありませんでした。早ければ半年でも効果出ると聞いていたのと、先生にもう症状出てる患者さんがいると聞いた際私はまだ無症状だったので、「え!もう効果でたよっしゃ!」と思っていたのですが全然そんなこともなく、普通にぐちゃぐちゃになったので薬を服用しました。全く効果がなかったことで継続へのモチベーションが少し下がりました。

舌下開始から1年半後(2024年1月~)

効果ありました!!!!!!!やったぜ。どれくらい効果がでたかというと薬無しで生活できるくらいです。鼻はほとんど症状がなく、唯一寝起きにちょっと目がかゆくなるくらいですがそれもすぐに落ち着きます。家を出た後に「バッグにティッシュ入ってたっけ!!?」とか思わず普通に生活できています。継続モチベーションも爆上がりです。

今後について

正直すでにかなり満足しているのですが引き続き治療は続けたいと思います。治療をやめてから数十年後どうなってるかまだ誰もわからないですし、推奨されている期間は続けていこうかなと思います。


おまけ① オンライン診察について

引っ越しに伴い病院をかえる必要があったのですが、元々通っていた病院は予約不可で混んでいると薬がもらえるまで2時間かかるみたいなところでした。引っ越し先の最寄りでも舌下をやってくれる病院は合ったのですが、同じように長時間待つ病院だったらめんどくさいし、コロナやインフルが流行ってる時に長時間病院にいたくないのでオンライン診療を試してみました。結果、めちゃくちゃ良かったです。簡単にどんな感じだったか書いておくのでぜひ参考にしてみてください。薬もらうだけって方にはかなりおすすめです。

1.オンライン診療アプリをDL

 私の場合はクリニクスを利用しました

2.アプリでアカウント登録し診察を受ける病院を選ぶ

3.診察希望日時を入力

 急に思い立って朝8時に登録したんですがその日の昼12時に予約できました

4.必要情報を入力して予約完了

 カード情報や保険証・お薬手帳の画像を登録して問診票に答えるだけです。

あとは時間が来たらスマホに通知が来るので、普通の病院と同じようにオンラインで問診してもらって終わりです。薬は翌日家に届きました。私が選んだ病院は初回にもらえる薬は1か月分ですが2回目以降は2か月分もらえるらしいのでめちゃくちゃ楽です。最高過ぎる。私の選んだ病院は費用的にもほぼ物理病院時代と変わりません。毎日問題なくて病院は薬もらうだけって方にはかなりおすすめです。


おまけ② 飲み忘れ対策

これを視界に入る場所に置いておくことで解決しました。忘れた場合も何日に忘れたかわかりやすいです。

ケースに入れるとかそういう丁寧なのが無理だったので直接日付書いてます


おわりに

この記事を書くにあったって初めて知ったのですが、舌下免疫療法の需要増に伴い昨年から薬の出荷制限がかかっていたようです。2024年も制限があるみたいなので気になっている方は早めに病院を調べ始めた方がいいかもしれません。

東京都が花粉症ゼロを掲げて杉の植え替えとかやってますが正直どれくらい実現性があるんでしょうか。こうしてるうちにも患者は増えていますし少なくとも私が死ぬまでに達成できるとは思えないですね。だから舌下に興味持つ人が増えるんだろうなって思います。やっぱり自己防衛ですよ。

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