【記事LPの分析】どこまでやってる?言葉が与えるイメージを深堀りする方法
こんばんは。アイラ です。
私は普段、弊社のスタッフや、外部の会社様に記事LPの書き方を聞かれたり、教えたり、添削することがあるのですが、その記事が仕上がって「添削してください」と提出された記事を見ると、
「どうしてこうなった・・・?」
と思うことが結構あるんですよね。
もちろん皆さん、記事LPを書く前の商品リサーチや、ターゲットリサーチは、事前に結構ガッツリとしてるんです。
なのに、いざ、記事を書くと
「あ・・・れ・・・?」
と、何かがチグハグしてる。
よくあるパターンは
・リサーチした情報が、記事に反映されていない。
・押し売り感が凄い
・装飾がうるさいor薄すぎて読みづらい
・表現力が乏しい
など、なのですが。
最初は「慣れの問題なのかな?」とか、「コピーライティングのテクニック的な部分が理解できてないのかな?」なんて思ったんですが、リサーチした情報などは入ってるから、チグハグしてる記事の問題って、ココじゃないんです。
じゃぁ、どこが問題なのか?
それが、分析力です。
■入社半年のスタッフと同じ他社記事を分析したら、見てるところが違ってた話
記事LPって運用する媒体が違うと、反応が高い記事構成・画像・文字装飾のテイストが、媒体ごとに異なるので、弊社ではリアルタイムで売れてるであろう他社記事のテイストを参考にするんですね。
参考にするといっても、パクるわけではなく、その記事では、どういった構成で、どんな伝え方をしていて、どういう画像や文字装飾がされていて、なぜそうしてるのか?などを分析します。
多分、コレはどこの広告代理店でも、やってることだと思うんですが、一言に『分析』といっても人によって見てる箇所や視点が違うということに、先日気付く出来事があったんです。
入社半年の女性スタッフと私との2人で、他社記事をいくつか分析して、それを踏まえた上で、記事LPを作成してもらったんですが、その記事を私が読んでもなんだか内容が刺さらなかったんですね。
記事の中で伝えるべき要素は入ってるから構成はおかしくないんです。
でも何かが違う・・・。
この違和感は何なのだろうと、記事タイトルから文章の一言一句に至るまで見ていくと、分析の時点で【言葉が与えるイメージを深堀りできていない】ことが原因だったんです。
■言葉が与えるイメージを深堀りする方法
例えば、こんな文章があったとします。
※参考文章(分析対象の文章)※
服や髪をキレイにしても、シミが目立つと一気に悪印象になりますよね?
このたった1行の文章を<分析が浅い人>と<分析が深い人>とで比較すると、ここまで変わってくるんです。
【視点が浅いと・・・】
「あぁ!印象が悪く見えてるよってことを、ここでは伝えてるんだな!」
で終わる。
↓
【少しだけ着眼点を変えて深堀りすると・・・】
「句読点の前と後で、逆説的なことを言ってるな」
「前半部分はシミという欠点を補う試行錯誤をしてることを伝えてるな」
と、その言葉の並び順の意味を知る。
↓
【更に視点を深堀すると・・・】
「シミの話をしてるのに、前半部分はシミとは関係ない話をしてるぞ」
「”一気に”という言葉を入れることによって、”悪印象”という言葉を強調しているな」
「”シミが目立つ”=”悪印象”と、イメージを定義している!」
「だから、反対に好印象を与える言葉を句読点の前半に書いてるのか!」
と、言葉の1つ1つに意味があることを知る。
こんな風に、たった1行、1ワードだけで、分析した結果が変わってくるんですよね。
で、分析が浅い状態でどんどん進めていくと、ズレの範囲も大きくなり、結果的に、読み手に刺さらない『内容の浅い文章』になっていくんです。
コレって、画像でも同じことが言えて、分析対象の記事にて、記事タイトル下の画像(FV画像)がGIFだった場合・・・
【視点が浅いと・・・】
「GIFで動いてれば良いのか!」
↓
【少しだけ着眼点を変えて深堀りすると・・・】
「GIFに言葉を入れたり、点滅する赤丸を入れれば良いのか!」
「なんかBAにすると良さそう!」
↓
【更に視点を深堀すると・・・】
「画像が切り替わる秒数ってどれくらいなんだろう」
「1枚目の画像と、2枚目、3枚目の画像でどういったイメージを与える画像を使ってるんだろう?」
「この画像の装飾ってどうやって作ってるんだろう?」
などなど、視点を深堀りしていくと、たった1枚の画像からも知ることができる情報がたくさんあることに気付きます。
もちろん、文字装飾も同じで、
・なぜその文字色を使ってるのか?
・背景色を使っている言葉はどんな言葉なのか?
・文字のフォントサイズってどれくらいなんだろう?
・どんな言葉に装飾をしてるんだろう?
・この文字装飾を実現させるCSSやjavascriptってどうすれば良いんだろう?
・文字装飾の色ごとにルール付けされてたりするのかな?
などなど、文字装飾の一つをとっても、気になる点がどんどん出てくるので、分析した結果の質が変わるんですよね。
深堀りすれば良いってわけじゃない
ここまでお話をすると、「細部に至るまで分析したほうが良いんだな!」と思いがちですが、間違ってはいないんですが、深堀りしすぎると、全体を俯瞰できなくなっていきます。
いわゆる、「木を見て森を見ず」な状態となるので、1行1文字単位で分析することだけをしていると、実際に自分で記事を書いた後に見てみると、何が言いたいのかが分かりにくい内容の記事LPが完成します。
つまりは、構成がガタガタになってたりするんですよね。
だから、ざっくりとアウトラインを捉える俯瞰作業も大事です。
なので「どっちが大切なのか?」と聞かれれば、「どっちも大事だよ」としか言えないのですが、全体の俯瞰はできているけれども、細部の分析ができていない人の方が圧倒的に多いので、noteで呟いてみました。
両方できるようになると、記事LPからのCVRも変わりますし、ヒートマップで、どの部分をどのように修正すれば精読率が良くなるのかが分かりやすくなるので、やったことがない人は、ぜひやってみてください♪
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