「得られるもの」と「失うもの」。
いきなり引用から始めてしまいましたが、上記のように、「物事には両面がある」そして「それらの大元は一つである」というような言葉ってたくさんあると思います。
「長所は短所」とか、「失敗は成功の母」とかもそうだよね。
言い方を変えると、同じ物事でも、どの側面から見るかによって全く異なって見える、ということ。
以前のわたしは、とにかく“失ったもの”ばかりに目を向けがちで。
自分という人間の特徴は「短所のみ」としか思えなかったし、「失敗してきたこと」は人生の汚点で、120%ないほうがよかったものだと捉えていました。
でも、「陰と陽」「裏と表」がどちらか一方では成り立たないように、失うものが100%で、得ることが何もない物事なんて存在しないのですよね。
例えば、「失敗って本当に失うものしかないじゃん…」なんて(失敗した直後は今でも)思ってしまう。
でも、失敗をして何かを失った代わりに、「経験」という何にも代えられない学びを得られている。
この“得られているもの”に気付けないと、それを活かすことができなくて、表面的には「失ったものしかない!!!」ってなってしまうけれど。
それに、何かを失った経験が人生の転機になることは、多々あるのよね。
これはわたし自身の経験でも大いにあって。
「健康」を失ったことが自分と向き合うきっかけになって、生き方を変えたことで、今は体調を崩す前よりもすっごく生きやすくなったのです。
“失ったもの”しか見えていなかったら、そりゃ苦しいよ。
わたしはおいしいものを食べることや旅行が好きなのだけど、得られた「かけがえのない思い出」や「素晴らしい経験」に目を向けずにいたら、楽しい食事や旅行ですら「こんなにお金がなくなってしまった・・・」で、終わってしまう(笑)
だから、一見失ったものしかないように感じる出来事に遭遇したときには、思い出してほしい。
全ての出来事には、【得られたもの/失ったもの】の両面があるということ。
そしてどちらに目を向けるかは、自分で選ぶことができるのだということ。
失ったものだけに目を向けていては、もったいないのよ。
わたしは、どんな出来事も、最終的には“自分を幸せにするため”に起きていると信じています。
「この出来事は、わたしに何を与えようとしているのかな?」
そんな視点から出来事をもう一度見てみると、視野が少し広がるかもしれません。
- - - - -
過去のわたしを、何度も救ってくれた言葉。
そのときの状況とか、わかりやすく目に見える現実では、「サイアクだ…」「なんでこんなことに…」って思うような出来事であっても、
未来から振り返ると、それがあったからこそ、良い方向に進むことができたんだ…!とあとから気づくことが、本当にあるんですよね。
どん底にいた数年前には、とてもとてもそんなこと思えなかったけれど、そこから抜け出した今だから言える。
あなたが直面している出来事には、意味がある。
どの面から見るかを選べるのなら、「得られたもの」にもしっかり目を向けて、活かしていこう。