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メキシコ女ひとりたび⑦〜魔法のような街、グアナファト〜

Hola, buen dia.
アイルです🇲🇽✨
前回は、メキシコシティでのおすすめスポットについてご紹介しましたね!

そして今回は、足をのばしてグアナファトの紹介をしようと思います!

グアナファトはメキシコシティから少し離れた、グアナファト州の首都です。

グアナファトとは

画像引用ーhttps://www.travel-zentech.jp/world/map/Mexico/Guanajuato_City.htm

グアナファトの街並みを見たことがきっかけで死者の国は今のような姿になった。
あまりに美しい街だったから似せて作ったんだ。
グアナファトは死者の国のデザインに大きな影響を与えている。

Blu-ray版『リメンバー・ミー』ボーナスコンテンツ
「リサーチ旅行:メキシコ」より
  • グアナファトは、上記の言葉にもあるように、ピクサー映画『リメンバー・ミー』の死者の国のモデルになった場所です。私はここに来るのが今回のメキシコ旅行の一番の楽しみでした!🔥

  • カラフルでコロニアルな街並みや、夜景の美しさが人気を呼び、今や一大観光地となっています。近くにあるサン・ミゲル・アジェンデ(アメリカの旅行サイトで世界一の旅行先に選ばれたらしい)と並び、日本人にも人気があり、向こうでは日本語がたくさん聞こえてきました👂治安も良いので、メキシコシティでは難しい街ブラもできちゃいます!(ただし細い路地は強盗が出るのでやはり注意⚠️)

  • 巷では、街並みのカラフルさから「おもちゃ箱をひっくり返したような景色」、夜景の美しさからは「宝石箱をひっくり返したような景色」と言われますが、私は「魔法のようなまち」だと思いました。夜、陽が沈むと徐々に街並みに光が灯っていき、気づいた頃にはカラフルにきらめく街並みになります。その光景ももちろん「魔法」のように綺麗なのですが、次の朝目を覚ますとそれが夢だったように消えているのです。朝起きた時に「ああ、あれはきっと魔法だったんだ」と思い、私は「魔法のようなまち」と形容しています。

  • こちらグアナファトは、16世紀に銀脈が発見されて以来、18世紀の最盛期には世界の銀の産出量のうち1/3をになっていました(ちなみに日本も17世紀ごろに世界の銀の産出量のうち1/3をになっていました!)。当時、銀の採掘事業のため、スペイン人も多くこっちに来ていたようで、街にはヨーロピアンで豪華絢爛な劇場や広場、教会などの建物が建てられ今も残っています。一方、労働者のほうはというと、質素な家に住んでいました。それらが立ち並んでいても見分けはつかず、そこでペンキで自分の家をカラフルに塗るようになったと聞いたことがあります。緯度が低く太陽光が強いメキシコで、壁を劣化から防ぐ意味もあったそうです。そうしてカラフルなまちとなったわけですが、後年、観光客にカラフルさが受けて、さらにカラフルさを増していったといいます。隣の家とは同じ色で塗らない、というルールまでできたとか、、、。今は銀鉱山は衰退してしまいましたが、かつての銀鉱山をめぐるトロッコ列車のツアーや、かつての坑道をバスが走っていたりと、今でもその名残はあります。そんなグアナファトのまちは、街全体が世界文化遺産に登録されています。カラフルな家々と、コロニアルな街並み、そして地下を走る坑道。それらを見て歴史的なグアナファトの複層性に思いを馳せずにはいられませんでした。

交通手段

グアナファトまで

  • グアナファトは必ず行きたかったところ、、、でもツアーを組むと7〜8万円とすごくお高い、、、そこで私は自分で交通手段・ホテルを予約し、自分一人で行くことにしました!(治安も良いので)🙌

  • グアナファトまでは飛行機またはバスで行くことができます

  • 私は日本でも夜行バス含めバスなどに乗って景色を眺めながら移動するのが好きなので、バス移動を選択しました!安いし!!

  • 「でも、メキシコでバス移動って怖くない??」って思われる方もいると思います。たしかに、州を越えての移動は危険なこともあります(カンクンからメキシコシティの移動など)。また、夜行バスは強盗が入る場合もあります。

  • しかし、最上級のバスを選べば、お値打ちで、且つ安全に移動することができます👍

  • 選ぶ基準はバスがついているか・停車駅がないor一つか、ということです。トイレ休憩や途中停車駅が多ければ多いほど、強盗が入り込んでくる可能性が高いという理由があります。

  • おすすめのバス会社はprimera plusか、ETNというところです。どちらもメキシコシティの北バスターミナルから出ており、バスターミナルのチケット販売所でも,オンラインでもチケットを買うことができます◎お値段は往復で1万2千円くらいでした。

  • 今回私は、出発時間がちょうどよかったという理由で、primera plusの方を利用しました!こちらのバス、めーちゃめちゃ綺麗です!日本のしっかりとした夜行バスを想像して貰えばいいかと思います。さらに、その座席間が広く、フットレストを使って足を広々と伸ばすこともできます。とにかく快適でした!😊◎


  • バスは4時間半くらい乗ります。座席にモニターがついていて映画を見ることもできるのですが、私は文字を見ると酔ってしまうので、寝たり音楽を聞いたりしていました。

  • 帰りのバスは帰宅ラッシュの時間と重なり45分くらい遅れたので、あまりきつきつのスケジュールを組まない方がいいと思います。

グアナファト内

セントロまで行くバス
  • グアナファトの中心地は歩いて観光できるのですが、空港ないしはバスターミナルから中心地(セントロ)までは距離があるためタクシーかバスを使わなければなりません。

  • 私はグアナファトに行く頃にはメキシコ滞在7日目ということで度胸がつき、バスを使うことにしました。

  • たしか運賃は8ペソ?こちらはprimera plusなどの長距離バスとは違い、おそろしく硬い座席で乗り心地はそんなによくありません。でも、安いし、地元の人もたくさん乗るので地元の雰囲気がつかめるし、みんなの雰囲気が暖かい!私がグアナファトの風景に感動して窓を食い入るように眺めていると、みんなが私が景色を眺めやすいようにずれてくれたりしました。

  • かなりの確率で物売りの人が入ってくるので、そこはびっくりしてしまうかもしれません

おすすめスポット

どこに行っても街並みは綺麗だし、いろいろ売ってるし楽しいのですが、特によかったところを書いておきます!

イダルゴ市場

バスでセントロまで行くと近くにあるのがこのイダルゴ市場。かつての駅舎を改装したこちらは、1階は食料品が、2階は雑貨が売っています。グアナファト州では革製品が有名ということもあり、ここの市場では良質な革製品がたくさん売られていました🧳

Museo Palacio de los Poderes

なんだかよくわからないけれどふらっと入ってみた博物館がめちゃめちゃ良かったです!入場料は無料で、重たい荷物はスタッフの人が預かってくれます。宮殿といって良いほどの重厚な建築、かつての立法府があったお部屋、それからメキシコの独立について学べる展示。おそらくかなり貴重なものを見ることができ、なんだか得した気分になりました🎵

ホテル・チョコレート

  • グアナファトはメキシコシティから日帰りで帰ることもできるのですが、私は何よりグアナファトの夜景が見たかったので、夕方に去るという選択肢はありませんでした。また、そうは言っても夜行バスで帰るのは危険、、、。ということでグアナファトに一泊することにしました。

  • 私の思い描いていたグアナファトのホテルは、夜ベランダから夜景を眺めることができて、朝も起きたら真っ先に景色が目に入ってくる、というものでした。景色を独り占めしたかった!

  • ホテルを探していると、ピピラの丘という展望台に程近い場所にあるel hotel balcónというホテルが良さげ。でも、一泊1万円以上するので渋っていました。

  • そこでみつけたのがこちらのホテル。ピピラの丘の標高を100、中心地の標高を0とすると、あいだの50くらいの位置にあります。なので、el hotel balcónほどではないけれど景色もそれなりに望めるというところです。YouTuberの方がここに泊まっていたので安全かな〜と思い、宿泊を決めました。一泊7千円くらい。

  • 行ってみると、お部屋はウッド調の可愛い感じ。古い感じも若干しますが、それも味。

  • そしてなんといっても、部屋のベランダから見える絶景。この景色を1秒でも長く味わいたくて、ベランダに夜通し座って『リメンバー・ミー』の劇中歌を聴いていました。自分語りにはなりますが、私、いわゆる夜景が好きじゃないんです。東京とか大阪とか、都市で見る夜景って、夜まで残業するビルから発せられる光じゃないですか。あの風景を見ると「綺麗〜!」よりも「おつかれさまです」とか「私だけ遊んでてごめんなさい」の気持ちが強くなってしまいます。でも、グアナファトの夜景は違いました。灯る光は家とか教会から発せられる光。人がほっと一息ついているときの光だからこそ温かく感じられました。

  • スタッフの方も優しくて大満足だったのですが、唯一の欠点がホテルまでの道が細い路地なこと。強盗の危険もあるので、特に夜は一人で歩くことが躊躇われ、せっかくのグアナファトの夜をホテルの部屋で過ごしていました(それでも、みんなが楽しんでいる様子は見たり聴いたりできるので素敵な夜でした🌟)

  • 予約するとwhats upのアプリでメッセージをくれるのですが、「困ったらいつでも言ってね」といってくれました。私はその社交辞令を鵜呑みにして、厚かましくも、ホテルの行き方がわからない時に「ねえ!どうやっていけばいいの!わかんないんだけど!」とメッセージを送りましたが、親切に対応してくださり、言葉に嘘がないことがわかりました。

番外編

  • いたるところにパペルメルカド(切り絵をつなげて屋根から屋根につるしたもの)や靴屋さんがあり、まさにリメンバーミーの風景そのものでした!

  • グアナファト定番の観光地「ピピラの丘」は、そこまで行くケーブルカーが修理中でした。他には歩いて坂を登るという選択肢もありましたが、道中は細い路地なので強盗の危険があるため、私はやめておきました。

念願のグアナファトに行って

ようやく念願のグアナファトにいけたわけですが、行ってみてわかったことがありました。
それは、この街に訪れたピクサー製作陣がリメンバーミーのストーリーを思いついたのは必然だったのかもしれないということ。
先にも書いたように、グアナファトの夜景は人の温かさを感じる夜景。それは家庭から出る光。だからこそ「家族」というテーマに結びついたんだろうなあ。
そして、グアナファトの街中に響き渡る音楽。それからメキシコでは「夜」と結びつけられる「死」。こうして、リメンバー・ミーの重要な要素の「家族」「音楽」「死(夜)」がグアナファトで感じられ、リメンバー・ミーをさらに考察してみたくなりました😌

次からはメキシコ旅行を振り返ります🙋‍♀️

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