踊る大捜査線について

踊る大捜査線とは

 踊る大捜査線は、1997年1月から3月まで(冬クールといわれてたかな・・・)のフジテレビの刑事ドラマである。
※詳しくは、Wikipediaをご参照あれ。

 放送時から、そのマニアックさがヲタ心に火をつける内容で。
放送終了後の年末には、スペシャルと、総集編の放送。
次の年には、100億円を超える興行収入を得た映画を配給。
とにかく、伝説的な作品である。

なぜNo⁺eの初投稿が「踊る」なのか

 なぜ、No⁺eの初投稿に、「踊る」を選択したのかというと、やはり、来月、再来月にわたり、「踊る」の主要人物である「室井管理官」が復活するから。これに尽きる。ドキドキが止まらないからだ笑

古き良き1990年代

 Windows98の発売時、「踊る」が放送され、ジーコロジーコロ、ピリリリリーープーーーーとPCを言わせながら、インターネットにつなぎ、BBSという電子掲示板で、ヲタたちは情報を発信し、コミュニケーションを通わせていた時代がある。
 このBBSは英語の《Bulletin Board System》の略で、SNS以前のネットワーク上のコミュニケーションツールであった。
かくゆう私も、このBBSの情報を見たいがために、家族に願い出て、秋葉原にて貴重なPCの購入をお願いしたものだった。
当時のPCは、今の数倍の価格帯であり、所持している家の方が少なかった代物だ。それゆえに、「踊る」のBBSが我がPCに表示された瞬間の震える思いは、いまだに忘れることのできない貴重な思い出である。
 だからこそ、「踊る」のファンたちを熱狂信者へと導いたのは、まさしく、このインターネットだと断言できる。

「踊る」に踊らされる理由

 「踊る」といえば、とにかく伏線とオマージュ。
 この手法を取り入れたドラマというのは、踊るが最初だったのでは?
アメリカンドラマでは、こういう手法やCMは、それまでにもあったのだが、その面白みや、ブラックジョークや社会風刺というのは、日本の放送ラインにのせるのは、難しかったようにも感じる。しかし、そこを嫌味なく、視聴者を引きつけ、水準の一つにしたのは、「君塚良一」先生という素晴らしい作家のもと、どうしたって勝者の一人である「織田裕二」さんという素晴らしい俳優が貢献したと言わざるを得ない。

有楽町マリオンでの社会現象

 1998年10月31日、映画一作目の公開開始となる。
 それまで、1997年の本編放送、1997年年末のSP、1998年夏のSP、映画公開直前の深夜番組での番宣番組、再放送と、「踊る」ヲタもそうでない者へも心の準備期間として、とうとう公開初日を迎えることになる。
 当時、舞台挨拶というのは、そのイベントがされる映画館へ前売り券や当日券を持ってならび、入館できる人間だけが、舞台挨拶を見ることができるという時代背景だったと記憶している。
 しかし、この「踊る」の舞台挨拶が行われる有楽町マリオンに、なんと前日の夕方から夜にかけ、3000人以上が駆け付けたのである。もちろん、私もその数千分の1であった。
 何人ものサラリーマンに、何度も「この列はなんですか?」と聞かれ、「踊るの舞台挨拶です」と返答するたび、「?!」という反応であった。この現象は、フジテレビや亀山P、本広監督のもとにも届き始めていたらしいことは、深夜に知ることとなる。
 当時の10月最終日といえば、秋真っただ中、防寒したつもりでも、寒くてしかなたない時期だ。興奮状態のため、寒さを感じずとも、だんだんと街中からサラリーマンをはじめとする、人の気配がなくなくなり、寒さが身に染みはじめた頃、列が動き出した。朝まで、気合を入れ続ける予定だったにも関わらず、マリオンの周りを前列に合わせ、ぐるぐる回りながら整理されていき、なんと深夜、有楽町マリオンへの入館が許されることとなったのである。そうして、この事態を知った亀山P、本広監督もマリオンへ深夜視察に訪れ、映画の公開初日となったのである。この人数をさばくために、急遽舞台挨拶が2部制になったのも、すごいことであった。私は、列の1000番目程ったので、一部への舞台挨拶への参加であった。

役者の名前と拍手の嵐

 ヲタ、いやマニアたちと観る「踊る」は一味ちがう。
 「織田裕二」拍手、「深津絵里」拍手、「いかりや長介」拍手、すべての俳優に拍手が鳴り響くのである。当時、織田さんも驚かれていたが、その後のスピンオフをはじめとする、続編で出演されていた役者の方々も、この現象に驚かれていた。私は、「踊る」映画3の完成披露試写会にあたり、貴重な経験をさせてもらったのだが、その時、小栗旬さんが映画で拍手がわくということを初めて経験した。とコメントされていたことを未だに忘れることができない。これほどに、「踊る」ヲタたちは、役者陣への思いも半端ないものであるといえる。
 その熱い思いで、地元の映画館に行くと、ヲタたちの笑いのツボと、一般(とあえて言わせてもらうと)客では笑いのツボも違うし、最後のテロップで主題歌を合唱することもないという。やはり、さみしく、やるせない気持ちにさせる。もし、今回の「室井慎次」作品で舞台挨拶に行けずとも、ヲタたちと共に観覧する機会を得たいと願う。

再放送の開始

 関東ローカルにて、2024年9月16日よりシリーズ第一話を皮切りに再放送が開始された。どうやら、ネット上は「青島俊作」で持ちきりだ。1990年代、200年代、2010年代とヒットをとばし、また2020年代に「踊る」は変わらず、時代をお騒がせする。
 出演者陣営の「和久平八郎」いかりや長介さんをはじめ、小林すすむさん、伊藤俊人さんなど鬼籍に入られた方もいる。これもまた、「踊る」を踊るとたらしめた一つである。「疲れるまで働くな」就職氷河期世代の私や踊るヲタには、心にしみる応援の言葉だ。

 さぁ。来月、ヲタたちと、マニアたちと、踊れる日を期待して、初めての投稿とする。

25年たっても、踊れる確信に満ちている!!

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