21AWシーズン切り替え撮影ディレクションの話
はじめに
こんにちは!
エアークローゼットでデザイナーをしているsevenです。
sevenは社内ニックネームです!
この記事は、airCloset Advent Calendar 2021の7日目です。
sevenなので7日です笑
今日は、ファッション会社だからこそある「シーズン切り替え」の話と、実際にプロジェクトを進める上での「撮影ディレクション」についてを話そうと思います。
シーズン切り替えとは?
季節によって着るアイテムや使われる素材、トレンドなどが変わるので、それに合わせて取り扱うお洋服を更新することです。「シーズン」は春夏秋冬というワードを用いますが、ファッション業界では、1年を2分割に分けて、SS(春夏)とAW(秋冬)の2シーズンで区分しています。
もっと細かく分類することもありますが、エアクロでは大きく2シーズンに分けて切り替えが行われています。
ちなみに、エアークローゼットのシーズン切り替えとは、新シーズンのお洋服やモデルさんが着用しているイメージビジュアルを撮影して既存のサイトやバナー、印刷物などを更新することを指します。
撮影ディレクションとは?
撮影をする上でのディレクション業務として、まずはコンセプト/カットイメージを決めて、スタイリストさんにお洋服を組んでもらい、倉庫からお洋服を手配します。そのお洋服とコーデイメージをもとにカメラマンさんと話して、モデルさん/スタジオを決めます。撮影当日には、スタイリストさんとカメラマンさんに指示、相談しながらお洋服のコンセプトに合うよう撮影を進めます。納品された写真はレタッチされ、サイトやアプリ、印刷物を更新します。
ここまでを、期日通りにコントロールしながら進行することがエアクロの撮影ディレクションになります。
自分が取り組むことになったきっかけ
幅広いスキルを持ったデザイナーになりたいという思いから、シーズン切り替えの撮影ディレクションをやりたいと手を挙げたことから始まりました。すぐに「じゃあやってみるか!」と任せていただけたのは、やりたいことをやらせてくれるエアクロ文化のいいところだと思います。
まずはマイルストーンとタスク整理
とはいえ、何をすればいいのか、どう進行していいか分からない状態でスタートしたので、まずはマイルストーン整理をしました。
次に、各マイルストーンからタスクにブレイクダウンしていきます。
実際のタスクが以下の通りです。
1.プロジェクト要件決め
airCloset Fittingをメインで運営するチームとスタイリングチームのメンバーと、新シーズンのコンセプトやカットごとのイメージを決めます。
ここは比較的前シーズンの内容を継承する形で進められたので、割とスムーズに決められました。
2.アイテム調達
スタイリストさんのスケジュールを確認してリソースを抑え、コンセプトやカットイメージを伝えてスタイリングしてもらい、物流チームに依頼してオフィスに届けてもらいます。
【大変だったポイント】
前提として、早めにお洋服を倉庫から取り寄せてしまうと、お客様へお届けできるアイテムを一部抑えてしまいます。なので、ある程度ギリギリのスケジュールでお洋服を取り寄せることになりました。
しかし、社内で別件の撮影案件があったことで、スタイリストさんのリソースが限られる事態に見舞われました。ですが、前もって早め早めに進行をすることで未然にリソースを調整することができました。
計画的にプロジェクトを進めることの大事さを改めて感じることができたのも、学びの一つです。
3.撮影要件決め
今回のシーズン切り替えでは大きくサイト全体の構成は変わらなかったので、
・お洋服をどのように撮って欲しいか
・サイト掲載時の印象
・各コーディネートのテイストやポイント
これらを撮影会社に連携し、撮影要件を固めます。
4.撮影当日
カメラマンさんにコーディネートのテイストや、サイトのどこに載るのか再度イメージを共有します。スタイリストさんとは、効率よく撮影が進むように撮る順番を確認し、撮影中には、サイトに掲載されるイメージをもとに、お洋服の皺やポージングをスタイリストさんやモデルさんに指示します。
5.撮影後
撮影した膨大な量の写真から、実際に使用する写真を選定します。気を付けるポイントとしては、
・モデルさんが自然な表情をしているか
・お洋服が綺麗に見える動きのあるポージングがされているか
・小物や背景に違和感がないか
これらを確認して、レタッチされたものを納品いただきます。
いざ撮影!
スタジオにカメラマンさん、スタイリストさん、ヘアメイクさん、モデルさん、お洋服が集い、撮影開始です。当日の流れは以下の通りです。
1.香盤表を見ながらカメラマンさんと撮影の進行を確認します。スタイリストさんとも相談しながら、どの順番で撮影するとモデルさんの着替えが楽で効率よく撮影するか、を決めます。
2.撮影中は実際にサイトに掲載されるイメージをしながら、モデルさんのポージングやお洋服の見せ方をスタイリストさんと相談して、カメラマンさん/スタイリストさん/モデルさんにそれぞれ指示を出しながら進行していきます。
【大変だったポイント】
自分の発言で半年間使われるクリエイティブのクオリティが左右されるので、最終決定権を持っているというプレッシャーがとても重かったです。ですが、自分の意見が正しいんだという強い自信を持って、プレッシャーに負けずにどんどん発言しました。
撮影を終えてからのデザイン作業
納品いただいた写真を微調整/トリミングして掲載箇所にはめ込んでいきます。
この時、
・全体のイメージにブレがないか?
・表情やポージングが同じになっていないか?
・色味が偏っていないか?
を確認しながら行います。
【大変だったポイント】
たくさん撮った写真の中から、モデルさんの表情、お洋服の見せ方、サイトにハマった時の隣の写真とのバランスを見極めるのがとても大変でした。何度も実際に当て込んで実寸サイズで確認することで、イメージ通りに作ることができました。
リリース
実際に出来上がったものがこちらになります。
お洋服に目がいくことを重視し、統一感がありながら各コーディネートを引き立たせることができたと思います。
まとめ
エアクロは、やりたいと言ったことは難しくても、経験が浅くても全力でやり遂げる気合いがあれば、やらせてもらえる文化があります。至らない点があれば、全力でサポートしてくれます。
これは、デザイナーに限った話ではありません。
エアークローゼットで何かを成し遂げたいという思いがある方へ、もし興味がありましたらご連絡お待ちしています!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
明日も投稿がありますのでぜひ、そちらもよろしくお願いいたします。