起案内容を開発まで落とし込むフェーズ紹介
この記事は airCloset Advent Calendar 2021 の 12日目です。
はじめに
こんにちは!
エアークローゼットでディレクター兼たまにエンジニアをしているRibery(Qiita)です!
Riberyは社内ニックネームです!
5日目にも記事を書いているので、そちらもご覧いただけたら嬉しいです!
この記事では、ディレクター業務として各部署から依頼された作りたいものを基本設計が完了するまでの工程を紹介します。
今回はデザイン工程は省いて、開発における重要なフローのみ定義しています。
下の画像が全体フローになります。
それでは順番に何をしているのかを紹介します。
起案
一番はじめの起案フェーズです。
このフェーズでは各部署のKPI達成のために、新しい施策を考えます。
ここではディレクターがやることはほとんどないので、次に移行します。
壁打ち
施策の解像度を上げるために、起案者はディレクターとデザイナーに壁打ちをします。壁打ち内容として大きく以下の内容になります。
施策内容の背景と目的
UX観点でイケているか?
施策内容の実現可能性
施策のブラッシュアップ
背景と目的を聞いた上でこの施策が、UX的にイケてるかを「遠慮はせず配慮する」気持ちでガンガン意見をしていきます。
ガンガン意見はしつつも、開発目線のディレクターとしての大きな役割としては、「施策内容の実現可能性」を考えながら意見をしていくことです。
理想だけを突き詰めると、どうしても工数が大きくなってしまうケースもあり思います。どれだけコスパよく目的を達成しUXを最大化するかがすごく重要になってきます。
このことをちゃんと頭の片隅において対応していきます。
見積もり
見積もりのフェーズでは、実際にどのくらいの開発工数がかかるのかを見積もっていきます。
エアークローゼットでは、人日工数を見積もっていくのではなく、タスクの重さ(ストーリーポイント)を見積もっていきます。
ストーリーポイントを導入している理由は、以前、人日で見積もっていたときに、アサインされるエンジニアによってかかる日数が変わってきます。それだと各部署の優先度判断が難しくなってしまうので、タスクの重さを表現したストーリーポイントを導入しています。
各部署では、毎月、消化できるストーリーポイントを定義していて、そのポイント内でどのプロジェクトを実施するかを判断してもらいます。
見積もりの作業としては、
改修であれば、修正対象の仕様とロジックを把握
影響範囲の把握
実装イメージを掴んで、機能を切り分けポイントを付与する
となります。
ポイントを付与する際に注意しているのが、サードパーティのサービスを連携するケースなど、不確定要素の大きいプロジェクトの場合は、このタイミングで調べ上げるというよりは、さくっと調べた上で、バッファをポイントとして多めに付与します。そうすることで、プロジェクトの難易度をポイントで表現することができます。
見積もり共有
ここでは見積もりしたポイントを各部署の起案者に共有します。
起案者が想像していたポイントを超えていた場合などは、このタイミングでスコープの調整をすることがあります。
場合によっては施策の方針を再度練り直すケースもあるで、ここでプロジェクトが終了することもあります。
問題がなければそのまま基本設計に移ります。
基本設計
基本設計フェーズでは見積もり内容をもとに、CTOと設計方針を固めます。
設計が問題ないか、考慮漏れはないか、その他気になるところはないか、細かいところを確認していきます。
もしここで戻りが発生する場合には、起案者に共有し再度見積もりをし直します。
戻りがなければここで終了し、優先度が上がってきたらエンジニアをアサインして開発スタートになります!
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます!
エアークローゼットでの開発が始まる前の基本設計までの工程を紹介しました!
ディレクターとしては、ここでどれだけ考慮漏れをなくすか、よりコスパのよい開発手段を提案できるかが力の見せ所です!
この成果物がプロジェクトを左右する工程と言っても過言では無いと思っています。
また、開発がスタートしてからもエンジニアのサポートや仕様変更に対応したりと開発が完了するまで関わっていきます!
はじめの提案からから開発完了までを担当できるのがすごくやりがいのあるポジションです!
airCloset Advent Calendar 2021 の 13日目もお見逃しなく!
以上、ありがとうございました!