第112回看護師国家試験を受験した私の勉強法
こんにちは!看護学生3年目のあんモチです。
第112回看護師国家試験を受験された皆さまお疲れ様でした!
受験から早2日経ちましたが、終了後からTwitterのタイムラインには様々な言葉が溢れていました。
『今年難しすぎ』
『去年より難化した』
『過去問丸暗記では歯が立たない』
などなど。
これを見て来年、113回を受験される方は震え上がったことでしょう。「え?どう勉強すればいいん?」と。
超個人的な私の意見ですが、確かに今年の試験は難しかったなあと思いました。特に午前問題。問われ方に癖がありすぎたと言いますか、初めましての問題が多すぎて頭が真っ白になってしまって。周りの受験生やクラスメイトが口々にやばいやばいと言っていて、私も模試を含めて今までで一番手応えがありませんでした。
しかし蓋を開けてみれば、自己採点の結果はおおよそ『必修:46~47 / 一般状況:182~183』くらいで、全国の平均ど真ん中でした。意外と取れていましたし、みんなも取れてたんだとびっくり。ただ、去年の平均より10点以上低いところを見るに、やはり今年は難化したのではないかと思われます。本当にお疲れ様でした…。
さてさて、そんな波乱の112回国試でしたが、前年までと比べて傾向が異なりすぎていて、こんなデータを渡された113回生はかなり困惑するはずです。過去問をやっていればいいという通説は通用せず、対策に頭を悩ませていることでしょう。
でも、大丈夫です。
これは本当に自慢でも嫌味でもありませんが、私は本格的に試験勉強を始めたのは1月からですし、そこからでも平均点に達することができました。この難しかったとされる試験で、です。
つまり、わりとどうにでもなると私は思っています。
もちろん早めに取り掛かることに越したことはありませんが笑
そんなズボラかつ勉強苦手で適当人間な私の(あまり参考にならない)勉強法を書いていきたいと思います。ただ、私の体験談をつらつら書いていくだけなので、これで点数が上がる保証も合格できる保証もありません。その点はご了承ください。苦情は受け付けません笑
それではどうぞ。
必修対策
まずは何より大切なのが必修対策ですよね。
ご存知の通り、看護師国家試験では必修8割以上の点数を取ることが絶対条件です。これを落とすとその時点で不合格が確定します。恐ろしい。
私は必修がどうしても取れなくて、模試でも一度も40点に到達したことがなく、先生と面談するくらいダメでした。本番3週間前まで必修落ちも有り得る立場にいたくらいです。
そんな私の必修対策としては、
〈看護roo!の過去問をひたすら周回する〉
です。
看護roo!のアプリでは、過去の必修問題が800問以上掲載されているので、これをただひたすら解き続けました。2~3周はしたと思います。問題を見て秒で解答できるようになるまでやりました。これだけで10点必修が上がりました。
というのも、必修問題はほぼほぼ過去問と同じなんですよね。先生からも、必修は過去問をやりなさいとずっと言われていました。後々記述しますが、必修の予想問題はあんまりやらなくていいと思います。というか個人的にはやって絶望したので、その時間があるなら過去問やった方がいいかな〜と思います笑
最後の方は出題順も選択肢もシャッフルして、それでも完璧に答えられるようにしました。
必修問題も過去問から全て使い回しというわけではなくて、もちろん新しい問題も出ます。ただ、それは予想のしようもないし、ほとんどは過去問からなのであまり気にしなくていいかと思われます。それに、必修問題は『看護師なら知っておかなければいけない知識』なので、基礎的なことを知っていれば大丈夫です。
あとは統計問題ですね。これは毎年必ず出ます。こればかりは暗記ゲーなので、必ず抑えておきましょう。平均寿命や世帯数、総人口など、聞かれることは結構決まっているので自分の受験する年にどの年のデータが使用されるのかを必ず把握しておいてください。
一般・状況設定対策
これについてはいくつかに分けて書いていきますね。
〈①QB(クエスチョンバンク) 国家試験問題対策〉
あの分厚いやつです。買ったのは9月頃でしたが、ぼちぼちやり始めたのは最終の統合実習が終わった11月頃ですかね。私は合計で3周しましたが、回数は重要じゃないです。大切なのは、解説をちゃんと読んで理解することです。
私はやっている内に答えをある程度暗記しましたし、それ自体は無駄なことではなかったと思います。でも丸暗記することよりも、1問ずつ確実に内容を理解することを目標にすべきじゃないでしょうか。
辞書レベルで分厚いですしやる気も出ないので、私は1日○項目しよう!って決めてやってました。例えば、今日は消化器から循環器までやろうとか、今日は母性と小児だけやろうとか、そんな感じでゆっくりやっていってもいいと思います。間違えた問題は他の選択肢の解説もしっかり読んで、きちんと振り返ってください。自然に知識が身につきます。
あと今年は過去問意味なかったみたいな意見も見ましたが、やはり過去問と似たような問題も出題されていたので意味がないことはないです笑
〈②まるカン〉
商品説明にもある通り、これは高正答率だった問題の内容に特化してる参考書です。個人的には最低限必要な部分を理解できたので良かったですね。国試は『みんなが点を取れているところを確実に取る』ことが大切なので、高正答率問題は抑えておきたいところです。
〈③各会社の模試・予想問題〉
・東アカ模試3回分、予想問題1回分
・学研模試3回分、予想問題1回分
・さわ研究所模試1回分、予想問題1回分
をやりました。
これはクラスメイトが自主的に用意してくれました。神です。崇め奉りました。
全く同じ問題が出るわけではないですが、数をこなして問題を解くことに慣れたり、間違った問題を復習して知識を身につけたりするのに良かったです。ちなみにさわ研究所は地獄でした。メンタルが死にます。やるなら東アカか学研がおすすめです。精神衛生のためにも…笑
〈④国家試験102回~111回(10年分)一通り〉
力試しと言いますか、ある程度勉強が進んだ後の1月後半にやりました。私はサボりマンなので一通りしかやってませんが、できるなら何回かやった方がいいかもしれないです笑
アプリでもいいんですけど、本番と同じように紙でやるのが一番集中できました。私の場合は学校の先生が用意してくれたので、学生さんなら先生に頼むのもありかもしれないですね!
QBの時にも書きましたが、やっぱり過去問をやることが無駄なことはないです!間違えたところはしっかり復習してください。むしろたくさん間違えた方が良いです。その分その問題に向き合う時間が増えて、理解を深めるのに繋がるので。
ちなみにですが、私は東アカ等講義は何も受けてないです(数万円かかるって聞いた時点でやめた)。
ただ、友達は受講して基礎を復習できたから良かったと言っていました。解剖生理とか基礎的な部分を改めて復習できるのは有難かったと。対策用の配布資料とかも良さげでした!
ただやはり受講料金がかなり高いのでよく考えて、保護者の方などと相談してくださいね。合う合わないはあるにしろ、受講して損はしないと思います。
個人的に良かったもの
ここからは、個人的に見て良かった、やって良かったことについて書いていきます。
〈①レビューブック〉
看護学生の必需品…なのだろうけど、高くて手が出せなくて、なんだかんだ未購入のまま最後まで買いませんでした笑
なので学校の閲覧用のものを借りて、過去問で間違えたところを中心に復習しました。見やすいし、大切なところは色分けしてくれているのでありがたい。後述のノート作りにも役立ちましたね!イラストや図をそのまま引用したりしたので。私は完全に悪い例なので多分買った方が良いんだと思います。今後もきっと役立つので…。(説得力ない)
あとこれは皆さん言っていますが、いわゆる“太らせる”必要はないと思います。辞書代わりとでも言いましょうか、分からなかったところや理解を深めたいところをその時に調べておくと良いかと。もちろん使い方は自由なので、自分なりに使ったら良いんですけども。まあそもそもお前が言うなって話ですが。すみません。
〈②たばえもんさんのYouTube〉
かなりお世話になりました。ありがとうございます。試験1週間前から見始めたんですけども、本番でもかなり対応できました。見やすいし分かりやすいし、動画の最後に関連の過去問を出してくれるので知識が定着しやすい。無料でこのクオリティは素晴らしいと思います。正直もっと早く見とけば良かったなって思いました。現代っ子にはやっぱり動画が一番なのかもしれません。
ただし、流し見じゃなくて、ちゃんと勉強する姿勢をもって見ないと結局頭に入らないのでダラダラ見るのはやめましょう。たくさん動画を出してくれているので、苦手ジャンルの動画から入ってみると良いかもしれないですね。
たばえもんさんのYouTubeチャンネルです。ぜひご覧下さい!
〈③自作のノート〉
自分の欠点や覚えたいところを詰め込んだ、世界にひとつだけのノートです。分からなかった、間違えたところを正方形の付箋に書いて貼りまくりました。
字が汚くてすみません笑
自由に作れるし、“書く”ことで暗記にも繋がるからおすすめです。あの辺に書いたな〜とか、結構思い出せたりします。何より、本番の時に持っていくと心の支えになりました。
ここで大事なのは、何冊作るかではなくノート作りの過程です。“写すだけ”にならないように注意してください。書いて満足、では意味がないですから。綺麗にまとめる必要もないんです!自分が分かりやすいように、自分のためだけに作ればそれでOKです。
私が作り始めたのは1月から。ただ、その前に模試や過去問を解いて、間違えたところの解説を読んで『ここ大事そうだな』『ここ覚えてた方がいいな』『ここ苦手だな』というところをピックアップしておいた方が良いですね。あれもこれもと書いてもキリがないので。全部でノートの2/3ぐらいは埋まったかな〜と思います。それこそもっと作ってる子は1冊どころではなかったです。凄い。尊敬。
あとオリジナル語呂合わせとかも貼ってました。見せられたもんじゃないので載せませんが笑
作ろうと考えてる間に頭に入るので良いかもしれないですね。
〈④看護roo!の模試〉
定期的に開催されるアプリのあれです。過去問からしか出ませんが、自分の実力を試す分には最適です。あと合格を貰えるとモチベが上がりますからね笑
大抵土日に開催されるので、時間がある時にやってみてください。全国のランキングやボーダーも出るので、本番の試験の感じも掴めるかな〜と思います。
個人的に要らなかったもの
ここからは逆に要らなかったな、やらなくて良かったなってものを書いていきます。あくまで個人的に、ですので悪しからず。
〈①プチナース 予想問題集〉
※というより予想問題集全般
過去問を暗記してからやったけど難しいし、不安になるだけなのであまりおすすめはしないです。特に国試直前は余計に。もはややらないでくださいって言いたくなるレベルです笑
必修とか難しいわりに全く本番で出ませんでしたし、心が折れるので余裕がある人だけでいいと思います。
〈②必修対策系の冊子・参考書〉
買うなとは言いませんし、多分買って損はしないだろうと思いますが、本当にアプリで充分だと思います。必修はアプリで過去問をやる。これだけで私は乗り越えました笑
必修対策系と一括りにしましたが、過去問が含まれているものであれば良いかなーと思います。QBのやつとかですね。
ちょっとしたアドバイス的なやつ
ここからは、私の過ごし方など色々書いていこうかな〜と思います。と言っても、特に凄いことや特別なことは何もしてないんですけどね。
私が通っているのは3年制の学校で、11月に統合実習が終了したので国試勉強を始めたのはそこからになります。本格的に始める1月までの間はQBの過去問をちょくちょくやりつつ、最終的に3周やりました。(で、暗記してしまいました笑)
1月からは学校の時間が全て自習だったので、その時間に国試勉強をして、家では特になにもせず。
私は長く集中力が続かないタイプなので、学校ではやる!家ではやらない!とハッキリ決めていました。その代わり、学校では極力スマホも触らず勉強していました。メリハリってやつです。
学校にいる間は時々友達やクラスメイトと勉強すると良いです。お互いに知らなかった知識を伝えたり聞いたり、その会話をすることで『あの時○○ちゃんが言ってたな』っていうのが記憶に残りやすいので。会話大事。みんなは自分の知らないことを結構知っていたりしますし、逆も然り。看護学生は支えあってナンボですからね。
あとやっぱり自分の苦手なところを知ることと、間違えた問題に対して『どうしてこの選択肢が正解なのか』をちゃんと読んで理解することが何より大切だと思います。今年の試験もでしたが、覚えることよりも理解することが大事なんですよね。暗記、というとどうしても限界がありますし、問われ方が異なれば答えられなくなってしまう可能性がありますから。自分の中で納得できるまで解説を読み込んだ方が良いです。
直前で覚えるのは統計と母性と検査データですかね。統計は100%必修に出ますし、母性と検査データは100%状況設定に出るので(精神と在宅も出るけど、母性はある程度問われるパターンが決まってるのでおすすめ)。これらは直前でもどうにかなります。絶対に詰め込んでください。特に統計に関しては理解するというよりは暗記優先でいいと思います。数字がたくさんで頭が混乱してきますがこれは気合と根性です。叩き込みましょう!
これは現役生にお伝えしますが、実習での経験は必ず国試に活かせます。最後までちゃんと真剣に取り組んでください。個人防護用具の脱衣の順番とか、実習の経験があったから答えられましたし。他にも実習の場面を思い浮かべたら解ける問題も本当にあったりします。受け持ち患者さんの疾患が出たらラッキーだし割と解けるので、実習中にきちんと勉強しておいてください。後から絶対に自分のためになります。何気ない看護師さん達の日々の行動等も学習材料の一つです。臨地実習に行けたなら学習の宝庫ですから、ぜひ色んなところに目を向けてくださいね。
勉強を始めるのに、もちろん早いに越したことはないです。でも、効率よく、自分に合った方法でやることが大切です。満遍なく知識をつけることも大事なんですけど、広げすぎて収拾がつかなくなるのがオチなので。まずは問題を解く。その後は復習復習アンド復習。分からないまま、なあなあにしない。分からなかったら直ぐに調べる。これを繰り返していれば、知識が身についてくると思います。
ここまできたら、あとは運です。(元も子もねえ)
4択なら25%、5択なら20%の確率で当たります。大概みんなふたつまでは絞れるので、大概50%の確率になります。そこで勝ち取れるかどうかです。…どんなアドバイスだ笑
あとはファーストインプレッションを大事にしてください。直すと高確率で外れます。私は外しました。
おわりに
長々と書いてきましたが、これはあくまで私の勉強法であって、むしろ反面教師にしてほしいくらいなので皆さんは頑張って勉強に励んでください。笑
一か八かの賭けに出るより、ちゃんと理解して確信を持って解答する方が絶対に良いので。
1月からでも間に合うんだ!とか、それまでサボっててもいいんだ!みたいに捉えてしまうのはめちゃくちゃ危険です。それを推奨しているわけではありません。私もそうですし、周りのみんなも口を揃えて言うのは
『もっと勉強しておけばよかった』
これに尽きます。
授業やテストもあり、実習もあり、はたまたお仕事や家庭のことをしながらの国試勉強は大変だと思います。そんなんやってる時間ねえわって感じていることでしょう。でも、勉強はした分だけ自分の財産になります。他でもない自分のために、後悔しないように、できるときに勉強をしてください。私みたいに、1月後半~2月に入ってから焦りと恐怖で死ぬ思いをしてほしくないので…。
私自身も、そしてこの記事を読んでくださっている方々も、無事に合格できることを心から祈っております。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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