グリーン22年産の先行募集雑感③(デグラーティア、レーヌジャルダン)
最後は残りの2頭。
デグラーティアの22
父:ビッグアーサー 母:デクラーティア(16歳) 2/16生
馬格、歩様(+)
いかにも短距離馬っていう筋肉量が好印象ですね。
肩が立ち気味に見える割には前肢が前に出ている印象で、後肢もよく伸びているに見えるので(もう少し強い踏み込みがあるとより良いけど)、良さげに映ります。
繁殖成績(△)
デビューした兄姉7頭のうち4頭が勝ち上がりで、まぁ安定した繁殖成績といってよいと思います。特に、新馬戦は7頭中5頭が掲示板(2着が2頭、新馬勝ち、3着、4着が各1頭)なので、早期から期待してもよいかと。
あと、高齢出産ではあるものの、1つ上の兄は開幕週の新馬戦で勝ち上がっているので、繁殖能力の落ち込みはそれほど心配いらないと判断しています。
ちなみに、叔父にグリーン入会時に出資した馬の1頭がいるのもエモいです。
父ビッグアーサー(?)
父ビッグアーサーってCPIはそんなに低くないのに勝ち上がり率が約20%程度なので、基本的にはマイナス要素と捉えています。
ただ、2000万円超の募集は、(ここ1,2年は高額募集も散見されるものの)クラブ馬の平均募集価格の約2倍なので、出来がよいのではと期待しています。また、母系に父と相性の良いと言われる血もいくつか入っているので、多少マイナス点を割り引いてもよいのではと思っています。
左前、管囲(-)
悩ましいのは左前の外向気味の肢というか蹄のつき方。ノーザン育成、外厩は信楽使えるとしても、これは故障リスクがそれなりに高いんだろうと思わざるを得ないでしょうね。
管囲も細いのも気になるところだけど、個人的にはこっちは許容範囲かなと。
雑感
馬体、歩様の魅力と、ビッグアーサー産駒として高評価っぽいことから、出資自体は前向きに考えてますが、意外と名前が挙がらないので、様子見枠にできないかなとも思ってます。
レーヌジャルダンの22
父:ハービンジャー 母:レーヌジャルダン(8歳、初仔) 3/17生
牝系の成績(-)
3代母センボンザクラまで遡っても、牝系の成績は正直良いとはいえません。特に、芝で複数勝しているのは、クイーンスプマンテ(祖母)、アスティ(母の半弟)、ドリームガードナー(祖母の半兄)くらいで、1勝どまりだったり、主戦場は地方だったりします。
そこに、父ハービンジャーなので、字面検討のときは「見送り一択」という結論でした。
ちなみに、母の半妹にハービンジャーをつけた産駒(ゴッドリヴァプール)は4戦未勝利(掲示板なし)で引退しています。
馬体、歩様(+)
字面検討の評価を一変させたのが、写真と動画でした。
筋肉量も十分にあるし、初仔なのに馬格も十分すぎるほど。
そして歩様が想定外によい。前肢、後肢とも伸びてるし、踏み込みもしっかりできてる。
マイナスは歩行速度が遅いのと、トモが緩い点くらいだけど、まぁ許容範囲(特に後者はハービンジャー産駒であることを考慮すると)。
”これは悩ましい、困った”というのが一回目の動画を見終わったときの感想でした。
ロマン(?)
もともとクイーンスプマンテのエリ女でグリーンを知った人間なので、この牝系に出資したい気持ちはすごくあります。
が、産駒が走ってないのも確かなので、もう食指が動く馬は募集されないのか……と思い始めていたので、(危険な香りもぷんぷんにする一方で)千載一遇か、とも感じています。
石坂公一厩舎(+)
この厩舎は、数年前から注目してて、期待通りに抜群に成績を伸ばしているので、秘かに出資の機会を窺っていました。ただ、それに恵まれまなった上、あと数年で人気厩舎になってしまいそうなので、今回は良いチャンスかもと思っています。
雑感
純粋なロマン枠以外で、クイーンスプマンテ牝系に行くならこの馬しかいないかも……と思い始めています(血統背景からしたら全然走らない可能性もありますが。)。
本当はトモの成長を様子見して最終判断をしたいのですが、これも即満口というご意見の方が多いので、即断必須のようで悩ましい。
続(最後に、最終的な申込み結果を書きます。)