2017年の栄養
2017年があと7時間で終わるので、私が今年ギュンギュンしたものたちをご紹介。
〈映画部門〉
『ダンケルク』
『パターソン』
『南瓜とマヨネーズ』
『ギフテッド』
『散歩する侵略者』
『キングオブサマー』
『20センチュリーウーマン』
『火花』
『夜は短し歩けよ乙女』
『光』(河瀨直美)
今年は90本くらい観た。ここに書いた10本は、このあとも残っていくんだろうなという作品。ひとつひとつ書きたいことがあるけど、思いが空回りして文字に追いつかなかったので、落ち着いたら書こう。
今年は「詩」にまつわる映画が多かったし、個人的にも気になった。
『パターソン』『静かなる情熱』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』とか。目の前の事象をじっと見つめて言葉にしていく「詩」という行為が気になるのです。マインドフルネスっぽくない…?
〈書籍編〉
『映画にまつわるXについて』(西川美和)
『ホワイトラビット』(伊坂幸太郎)
『ボクたちはみんな大人になれなかった』(燃え殻)
『往復書簡 初恋と不倫』(坂元裕二)
『私、子ども欲しいかもしれない。』(犬山紙子)
西川さんの言葉がものすごく好き!!こういう文章を私も書きたいと思った。
ひさしぶりに活字に溺れたい感覚が蘇ってきたのはいい言葉に触れられたから。「早く結末が知りたい!けど、読み終わってこの世界から出て行かなきゃいけないのつらい!」っていう感じをひさしぶり味うことができました。
〈ドラマ編〉
『カルテット』
『それでも、生きてゆく』(今年放映じゃないけど!)
『ひよっこ』
今年は書籍含め、坂元裕二yearだった。飛行機で見た『東京ラブストーリー』も最高すぎた。ドラマ1話=45分の価値観がかわる濃密さ!
『それでも、生きてゆく』も『東京ラブストーリー』の坂元裕二✕永山耕三のコンビ。リアルタイムで観てなかったことが悔しすぎる。
ひよっこも大好き。「何者にもなれない」「成長しない」「変わらない」ってすばらしい!あまちゃん以来のすべてが愛おしいドラマだった。
どれも会話がすごい。会話のちから。普通であること、日常であること、ただ生きること。それでも生きていくことの力強さと滑稽さと愛おしさたるや。
ちなみにいま再放送中の『逃げ恥』もやっぱりやばい。何回目か知れないくらい見てるけど、ギュンギュンですわ。(そして毎エンディングで踊っちゃう中毒性!浸透力はんぱなーい!)
〈マンガ編〉
『NANA』
『A子さんの恋人』
『私と少年』
『約束のネバーランド』
『3月のライオン』
たまたま家いあったから読んだ『NANA』がすごかった。壮絶。リアルタイムは確か高校生で、あれからナナどころかヤスの年齢さえも超えて、今読むと当時とは違う読み方になった。やっぱり続きが気になる…。
『A子さん』も最近のヒット賞。わか〜るわかるよ系。でっかい堂(三丁目の世界堂を「でっかい堂」呼んでた)からのベローチェとかね。
中学の先生が「本はこころの栄養です」って言っていた。本だけじゃなくて、いつだってたくさんの栄養をくれる物語はすごい。今年もたくさんの栄養を吸収することができました。
お正月休みにさらに栄養補給して、来年もいろんなギュンギュンに出会える元気をたくわえようと思います。
良いお年を。