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日記

家族旅行。
明日の朝、午前中から動きたい娘と午前中は寝ていたい夫にはさまれるんだろうな。

「明日の朝、娘と適当に出かけるから、君は寝ているがよい。その代わりに私はこれから飲んでくる」娘と一緒に寝落ちしかけてる夫に言い残して部屋を出る。

夜の鎌倉は思った以上に静かで、なんなら小雨も降っていて、その小雨のせいなのか目星をつけていた店はことごとく臨時休業。
(なんとなく奥でウェイウェイしてる空気はなんなんだ。臨時休業…)

諦めてホテルのラウンジ(というほど大したものではない)で飲むか…と、思ったとこで見つけたカウンター席、女1人の先客あり、スペイン料理の店。

カウンターとテーブル席迷って、テーブル席に座るあたりに根底にこびりつく人見知り。もううんざりすらしない。
妙に枚数の多いメニューとちょっとだけ安い価格帯を見て、地方都市に来た感を感じる。

泡かなーカヴァかなぁーちょうど「神の雫」で読んだしなぁ…と思ったらスパークリングワインのエリアに見慣れない4番手。そこにいるのは響きも字面もキュートな「チャコリ」。

即決。

そうなったら、つまみは決まる。
チャコリ、ピンチョス、ししとうの素揚げ。

もうそこはサンセバスチャンよぉ。さいくぅ。
サンセバスチャンではパドロンだったし、当時は名前も分からず「same one」って言ってオーダーしたけど。

1人沸いてたら、恋人同士ではないだろうけど恋愛感情はあるだろう2人が入ってきて、ジンジャーエールとノンアルモヒートとパエリアとアヒージョとなんかたくさん頼んでた。

男の方のおもしろくもない(友だちなら口聞かなくなるレベル)ダジャレを聞きながら、追加で頼んだ白ワインとししとうで飲んで、耳から入る情報が理解できない感じもサンセバスチャンぽいねぇといい感じに酔ってきたので2杯で帰った。
まじで男のギャグおもしろくなさすぎた。「おつかれーション」って言ってたんだけど。流行らそうと思ってんだけど、なかなか流行らないってぼやいてたけど、そりゃそうでしょう。


帰り道。雨に濡れる石畳、狭い道、閉まった店の奥から聞こえる賑わいと入れない空気も含めサンセバスチャンぽいなぁって、帰って、ホテルのラウンジでまだ飲んだ。

初めての店に入る時、伺ってしまう感じ、歳をとったなぁとか考えた。
なんとなく最近ふらっと飲み屋入ると「あ、なんか来てすみません…」ってなる。でも、きっともう少し年取るとそれもまた気にならなくなるんだろうな。狭間のタイミング。たぶん結構すぐだろうな。早く1人でも何も気にせず堂々と飲みたい。
だから、今もあんまり気にせず行くけど。

部屋に帰って、起きてコーラとグミ食べてた旦那とトークィーンズ見た。私はワイン飲みながら。
普通、夫婦はここでいちゃいちゃするのだろうか。

それよりも、ひろゆきの言ってることが、「それな!」しかなくて、テンション上がって、ひろゆきのYouTubeのヘビーウォッチャーのハズバンドは「それよ」ってずっと言って、見るべきエピソードのリンク送ってきて、もう一杯飲もうかなと思ったら「まだ飲むのかよ、頭悪いですね」ってつっこんでくるから「それな!」って言ってハイタッチして風呂入って寝た。

翌朝7時に子どもに文字通り叩き起こされて、朝からおにぎりモリモリ食べて、朝の海に出かけた。ハズバンドは寝てた。

朝から元気に海行ってるんだから、酒飲んでも文句言われる筋合いはないよなぁと確信して、砂浜で子ども一緒に貝殻拾ってたら、社長が浜辺でパン食べてて思わず声かけたらパンと鳩サブレくれた。

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