最強の手土産とは
前に出張で福山へ行ったとき、手土産に用意したお菓子を新幹線の網棚に忘れたことがある。
夕方の新幹線に乗って、到着するのが22時過ぎ。
疲れて寝てしまい、駆け降りたもんだから、気づいたときにはもう。
品川駅で買った東京ラスクは、きっと博多あたりで発見されたことでしょう。
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さて、どうしたもんだろう。
明日、待ち合わせに間に合わせるためには、10時半の電車に乗らなくてはいけない。
ここは東京ではないので、お店は健全な営業だ。
慌ただしく調べる。
駅前にある唯一のデパートは10時オープン。
駅との距離5分。
オープンと同時に駆け込めば間に合う。
さて、何を買うか?
東京から来たくせに、福山で調達するのだからそれなりに意味が必要だ。
うっかり広島名物、岡山名物なんて買ったらややこしい。
そして、やつはいた。
フロアマップに燦然と輝く「ヨックモック」。
君に決めた!
明日の朝こそが勝負。
さっさと眠りにつき気合い溢れすぎてオープンの随分前からデパート前にスタンバイ。
最寄りの入り口も調べてある。
生まれてはじめて、おばちゃんたちと並んでデパートのオープンに並んだ。
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「これ、手土産です。」
と、朝仕入れたばかりのシガールを渡した。
受け取ったその人は
「シガール!僕シガール一番好きなんだよ!」というから、
「私もです。吸いながら食べるのがコツですよね」と答えた。
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映画「奥田民生になりたいボーイと出逢う男すべて狂わせるガール」でもシガールはいい働きをしていた。
天海祐希も褒めていた。
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シガールはやっぱり最強だと思うんです。
どうでもいいけど、新幹線の網棚は網じゃないけど網棚なのかな?