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ランチを分け合うということ
私は基本的に欲張りなので、ランチをシェアをするのが嫌だ。
居酒屋メニューはまたちょっとニュアンス違うけど、ランチでは1人1皿1番食べたいものを吟味して頼むものだと思っている。
だから、「これあげる」もいらない。
私は焼き魚が食べたい気分だったのに、突然唐揚げを1つ乗せられても正直困る。
ごはんと汁物と焼き魚と小鉢のバランスを計算していたのに崩れてしまうじゃないか。
配膳されたとき私は心の中で、(やっぱ焼き魚定食正解だったな)って思っちゃってたのに。
しかも、もらってしまったがゆえの、「私もあげなきゃですよね…?」感たらない。
(人がほぐした魚食べたくなくない?みすぼらしくない?取り分け無理なんですけど)
対定食の攻略作戦で頭を満ち満ちにして味わいたかったのに!
「別に食べたくない唐揚げ(しかもでかいよ!)」に加えて、「ブラックな自分」っていう雑味が加わってしまった焼き魚は、なんだか少し悲しい顔をしている気さえしてくるのです。
「カニクリームコロッケとアジフライで悩んでる」
「あ、私も〜じゃあ、私アジフライにするから、コロッケにしなよ」
という会話になると戦慄が走るよね。
(待って!3つしかないカニクリームコロッケ1個くれってゆーの?箸でいじくりまわしたアジフライなんてもはやアジフライじゃなくない?)
ちなみに、よくある焼き鳥の串から外すかどうか論争も、好きなもん食べればいいじゃん派。
1粒ずつ残ったみすぼらしい肉の悲しさよ。
ネギマなんてもはやただのネギじゃんか。
おしゃれビストロのきれいに盛り付けられた小っさなサラダを分ける必要ってあるのでしょうか?
一生懸命分けてくれたけど、私の食べたかったヤングコーンがあの子の取り皿の上で隅に追いやられているじゃんか!
食事の場のシェアリングに潜む、日々の鬱憤が思ったよりも噴出してしまった。