ポップコーンを分け合うということ
私は基本的に欲張りだ。
ランチを分け合いたくないくらいに。
と、前に書いた。
自分だけで1番おいしいものをたくさん食べたい私は、居酒屋で干からびつつある遠慮のかたまりのシメサバも迷わず食べる。
人数分ない春巻きもさっさと食べちゃう。
餃子が残り5個くらいになった時点で、くっついちゃったー感を出して2個取ったりする。
実家の食卓では、大きい方、卵の多い方の子持ちガレイを迷わず選んで、しょぼい方を弟の席に押しやる。
(そもそも子持ちガレイってだいたいがしょぼいのと立派なののパックになってんの、なんなん?兄弟喧嘩のもとだよ)
ここまで書くと人としてどうなの?感がちょっと出て来てしまうな。
ちなみに親しい友人の多くは、同じ嗜好だったり理解を示してくれているので、遠慮のかたまりが干からびる風景はなかなかないのだけど。
さて、そんな私も今は他人と同居している。
ごはんを一緒に分け合って食べるわけだ。
こと食に関しては異常なまでに強欲な私は、日々そんな腹黒い考えを巡らせると思うと他人と暮らすより1人の方が全然気楽だった。
でも、スナック菓子とコーラと菓子パンを主食とする同居人に対しては、
生姜焼きは多めにしてあげよう、
きれいにできた方の目玉焼きにしてあげよう、
脂がのっておいしそうな方のシャケをあげよう、
ブリの照り焼きは大きくて血合いが立派な方をあげようと思った。
(血合いは好きじゃないと言われたから、結局私が食べたけど)
そう思ったので、一緒に暮らそうと思えたのでした。
ちなみに、一緒に暮らして1年。
結局、食後にスナックを食べちゃうし、白米が何よりも好きということがわかったので、今では私のがより良い方を食べるようになっているのだけど。
先日行ったスヌーピーミュージアムの企画展「恋ってすばらしい!」には、こんなフレーズがありました。
そういう季節もあったなぁと、ちょっと乙女チックモードになりました。
きっと急な秋のせいもありますね。
隣でポップコーンを食べている同居人は、手のひらいっぱいにポップコーンをのせてむしゃむしゃ食べています。
私が手のひらを出すと、1粒ずつsheringしてくれるのです。