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突然ですが、「インタビューラボ」なるものを設立しようと思っています。

突然ですが、「インタビューラボ」なるものを設立しようと思っています。「ラボ」と言うからには、きちんとインタビューについて研究しようと思っているわけで、インタビューの何を研究するのかというと、どんな瞬間に人は心を開いて、どんなきっかけで楽しく、自分のことを話してくれるのか?人間の心の動きをなどを分析し、インタビュアーとしての以降の仕事に活かしていこう、もしくは知見を体系化して、必要とする方々に届けていこうと考えたわけですね。
 
私もプロインタビュアーを名乗ってずいぶん経ちますが、この数年の間にWEBコンテンツ需要が一気に高まりました。仕事が増えたと同時に競争相手も増え、多くの人がインタビューをするようになったにもかかわらず、ちゃんとインタビューがどういうものだ?と考えたり学んだりする機会が少ないような気がします。ちゃんとしたインタビューとはどういうものか?が定義されていないがゆえに、みんな、なんとなく中途半端な取材をして中途半端なインタビューコンテンツを作って、闇雲に発信して捨てられてしまう。
 
インタビューって本来、その人の本質を発掘して、わかりやすく言語化する作業で、インタビューを受けた人にとっても価値ある体験になるはず。そして必要な人に人間性を正しく言語化して残し、長きにわたって流通する重要なものだから、パッと作って捨てられるコンテンツとなってはもったいない。
 
中途半端なインタビューが横行している理由のひとつに、インタビューが生ものだからという理由があるかと思います。本を読んだり、粗悪なセミナーに出席するだけではインタビューの技術が身につかない。もしかしたら表面的な技術は身につくかもしれませんが、本質が理解できていないからです。画一的なお作法を身につけただけでは上手くいかないのですよ。なぜなら一人として同じ人はいませんから、講師に教わった通りにインタビューしてもうまくいかない。
 
私もそれなりに経験はありますが、いまでも毎回、アプローチを変えたりします。話の分岐も毎回違うから、同じテーマでも再現性はありません。高度なロールプレイングゲーム、もしくはいつもまったく読んだことのないスタイルの漫画や小説と向き合っている気分。だからインタビュアーになりたいなら、表面的なノウハウではなく、根源的な本質を身につける必要がある。その本質とは何なのかをしっかり考えていきたいと考えたわけです。
 
動機はいろいろあると思います。仕事としてインタビューをしたい、取材ライターになりたい、あるいは営業職などヒアリングを従事する職業に就いている人、あるいは日々の生活の中で聞き上手、話し上手になりたい、人と仲良くなりたい等々、色々な思いがあると思いますが、インタビュー力、すなわち人の話を正しく理解し、会話を楽しむチカラは、どんな立場の人にとっても必要な、根源的なチカラのような気がします。ひとことで言えばコミュニケーションですが、汎用性の高いコミュニケーション能力さえあれば、どんな環境でも上手く生きていける、そんな気がしています。
 
そんなコミュニケーションの基礎をみんなで研究したい、学びたいというのが今回のインタビューラボ設立の理由です。インタビュー力を身につけるのは、お作法を学ぶより経験が重要です。とにかく数をこなすのです。相手がこんなことを言ってきたら、このような質問を返して会話をつなげていく、など、とにかく対話の引き出しを多く持っておくことが重要です。とはいえ、インタビューの場を多く持つのはなかなか難しい。そこで、私が有効だと考えているのが、事例共有です。まずは、私の膨大な経験のなかの過去事例を公開します。個人情報をマスキングした音声データを聴いて、疑似経験から学ぶってやつですね。話の運び方、質問の仕方、話すテンポなど耳で聞いて身につけることができます。まずはそんなスキルシェアからはじめようかと考えています。
 
さらに、取材ライターを目指す方、駆け出しの方には、個別相談や取材立ち会い、“どのようにインタビューしようか”など、一緒に戦略を考える時間も持ちたいです。まずは知見のシェアからはじめて、やがて仕事もシェアできるようにしたいですね。そして最終的には、インタビューを受けたい人と受ける人が集うプラットフォームを作りたいと思っています。時間はかかると思いますが…そこまでこつこつとやっていきたいです。
 
ご興味のある方はぜひともご参画ください。
https://a-i-production.com/consultation.html

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