インフラベンダーの視点から:クラウド時代のAI戦略とお客様支援
私はインフラベンダーとして、お客様がクラウドとオンプレミスを最適な形で活用できるよう支援することが使命だと考えています。
クラウドとオンプレミスのすみわけ
AI活用において大切なのは、クラウドとオンプレミスそれぞれの強みを活かすことです。全てをクラウドに移行するのではなく、オンプレミスが適している部分はオンプレミスで運用するのがお客様にとってベストな選択です。
お客様のAI人材育成を支援
お客様がAIを効果的に活用するためには、社内にAIエバンジェリストや開発エンジニアを育成することが不可欠です。私たちは、トレーニングを通じてお客様のAI人材育成を継続的に支援する必要があります。
AI導入・運用をトータルサポート
UI(アプリ)レベルでの基盤の基本設計、運用設計、立ち上げ支援はもちろん、定期的なプロンプトやRAGチューニング支援なども必要です。お客様が「今全然使えてない」状態からAI活用を始めるには、多くのコストがかかるため、私たちはこれらの支援を積極的に提供していくべきだと考えています。
GenAI開発者の採用とパートナー企業との連携
自社でサービス展開するために、GenAI開発者を大量に採用したいと考えていますが、ビジネスの潜在的な売り上げ価値が見えていないため、難しい状況です。そこで、パートナー企業様と連携し、多様なニーズに応じた柔軟なサービス提供を目指すことになるかとおもいます。そのためにも、様々な企業様とのコネクションを構築することが重要です。
生成AIのプロジェクトができるPMすらも少ない。
インフラベンダーが統合PMを担うケースは少なくなっていますが、GenAIの領域でも同様の状況です。だからといって従来のSIer型でバンバン受注してるかといえば、違います。これは、人材不足が原因だと考えられます。
生成AIのプロジェクトといえば、日本人の大好きな「既存踏襲」カードが使えない事を意味します。そうなると1個1個ハンドメイドになり、承認手続きなども増えるので3倍くらいコストがかかります。
2024年も続く人材不足と実績競争
2023年に引き続き、2024年も実績作りのために各社がしのぎを削る状況が続くでしょう。しかし、決定的なシェアを取る企業が出てこないのは、やはり「GenAIエンジニアの圧倒的不足」がネックになっているからだと考えられます。どの会社もAIエンジニアを集めきれていないのです。
私は、このAIエンジニア不足の戦国時代でしっかりエンジニアを育てて、お客様がクラウドとオンプレミスを最適に活用し、AIを効果的に導入・運用できるよう、人材育成、導入支援、パートナー連携などを通じて、トータルでサポートしていきたいと思います。
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