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独学で挫折しない学び方の大原則「守・破・離」のプロセス

 何かのスキルを学ぶ時、もしくはそのスキルを自分の血肉にしようとする時、それを達成するキーワードとして、学び大原則「守・破・離」のプロセスがある。
 このプロセスを踏むことでなるべく学習を挫折しないように進めることができる。中々、自分の頭の中のイメージなので上手く言語化できるか不安だが、例えを混ぜながらわかりやすい解説を試みる。

▼学びの大原則「守・破・離」とは?

 スキルを学ぶ上での「守・破・離」とは、スキルを学習して習得し、オリジナリティを出すまでの過程を指すと私は考える。細かい説明に入る。

 「守」は、スキルを学ぶ上でまず最初の段階だ。つまり、基礎学習の事を指す。基礎(土台)がなければその上には何も乗せられない。高層ビルを思い出してほしい。あれほどまでに高いビルを真っ直ぐに立てようとするならそれなりの土台が必要になる。平家を作る程度の土台で高層ビルが安定して立つと思いますか?
 同じように、スキルにおいての土台は基礎学習でありここを疎かにして上を目指しても積み上がっていかない。
 ただここで注意して欲しいのは何も基礎学習ばかりやっていればいい訳でもないという点だ。基礎学習は大切だが、土台部分ばかりしっかり作っていても土台しかない場所に価値など無いに等しい。作った土台に何を立てるかがあなたの戦力になってくるのだ。

 高層ビルの話を例に出したが、スキルを学んでいくときは「増築」することができる。つまり、土台をあらかた作ってビルを建て始めたが、これ以上高くできなくなった時に一度土台に戻って固め直してから、さらに高くしていくことができるのだ。これは、リアルでビルを立てるのとは少し話が違うので学習する際のポイントとしておさえて欲しい。

 次に「破」は、基礎学習を終えた後の段階になる。つまり、応用編の事を指す。応用編では、身につけた基礎スキルを用いて実際にビルを建てていくことになるのだが、ここで注意して欲しいのはいきなり自分のセンスで立て始めないことだ。
 考えて欲しい。ビルを建設するのが初めてだとして、あなたはどうやってビルを作りはじめるか?
 いきなり自分のイメージだけで作る人はほぼいないだろう。もう既に建設されているビルを参考にしながら、どういう技法で立てられているのか真似するとかろから入るはず。

 スキル学習においても全く同じことが言える。基礎を学んだからといっていきなり自分のイメージを形にしようとするのは高難易度のことだ。確かに自分のイメージを形にするのは「破(応用編)」にカテゴライズされるがまだその段階ではない。
 基礎学習とはツール(道具)を手に入れただけであって、技法やテクニックと呼ばれるものはまだ持ってない状態だ。「破」ではまずツールの使い方や掛け合わせ方による効果を知る必要がある。そのために、まずは自己流ではなく他者を真似ることから始める

 技法やテクニックを一通り学んだら、そこで自分のイメージを具現化していく段階に入る。一通り学ぶと言うのは、自分のイメージするものがどうやったら具現化できるか、その方法を7、8割程度頭の中で組み立てられる状態を指す。
 足りない部分は作りながら調べていく事になる。
 そうやって、模倣ではあるが一応のビルを建てることが出来るようになっていく。

 最後に「離」がくる。これは自分のイメージするものを具現化できるようになってきた段階の者が進む最後のプロセスになる。
 ここでは、オリジナリティと言う言葉を使用しているが、本当のオリジナリティはもっと複雑なのでそれは別で記事にしようと思う。
 ここでのオリジナリティとはこれまで学習してきた事を疑ってみる事を指す。「これはこう」「こうなったらこうする」など、自分の中で当たり前となってしまったルールや価値観(バイアスと言ったりもする)に疑問を持ち、批判的になってみると言う事だ。

 そういった考え方をすると、自分独自の見方やテクニックの合わせ方が生まれ、それがオリジナリティとなってあなたの個性になっていく

 高層ビルの建て方がわかり、自分の作りたいビルも作れるようになってきたあなたは、「ビルの建て方」というルールに従って、その範囲のみで創作活動をしているのであって、そこから離れ出る必要がある。
 それは「本当にビルの建て方ってこれだけなのか?」と疑問を持つことから始まるだろう。もしくは「私の作りたいビルはこんなんじゃない!」と言うフラストレーションかもしれない。
 別の言い方をすれば、「ビルの建て方」が見えるようになった(理解した)からこそ、見えてなかった部分が初めて分かるのかもしれない。

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 スキルを学習する中で、
 ・基礎を学ぶ「守」
 ・応用を学ぶ「破」
 ここまでで、そのスキルの需要があれば仕事にすることもできる。
 
 ・身につけたスキルを疑う「離」
この段階を踏んで成長すれば、あなたは凄い高みへ足を踏み入れることになるだろう。

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▼最後に

 この記事では、学習する一つのスキルのプロセスにフォーカスをして話してきたが、当然人それぞれこれまでに様々な経験をしてきている訳なので、色んな感情や記憶・環境を持ち合わせている。それら「カオス(混沌)」はあなたのオリジナリティを生み出す原因であり材料であるので、自己主張とも言えるオリジナリティの発現は、言葉にすればシンプルだが中身は複雑でぐちゃぐちゃしている。

 これからスキル学習をしてくあなたが、挫折せずにそのスキルを習得して自分の糧とするのを祈っている。
 そして、この「守・破・離」のプロセスが少しでもお役に立てば幸いです。

▼執筆者紹介
<執筆者:わさび編集長>
 
・2018年頃から動画編集を独学で習得
 
・2020年に編集チームを結成。動画編集未経験だったメンバーに編集スキルを教育し、編集チーム結成からわずか1ヶ月で未経験者が即戦力に成長。
 
・2021年現在、講師としても活動を初め、動画編集教材を鋭意作成中。独学者が安心して学習できる事を前提とし教材のクオリティを上げつつ、圧倒的低コストでの実装を目指しています。
 2021年7月の発売を予定しています。初回リリース限定の特別価格キャンペーンも準備中です。

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