「 絶対運命ごっこさよなら 」
前回の投稿のあと、終わりを告げたはずの同期から思ったことを整理するから、せめて全部言わせてくれと連絡が来ていた。
わたしのこと思った以上に大事に思ってくれてて、大事に思ってるからこそ、はっきり言葉にできなくて、いざ言おうとしたときにはわたしが離れていってたと言われた。今は体調崩してると言ってるけど、わたしと同じ症状なので、絶対に食中毒だよと返した。(鳥刺しを一緒に食べた人たちの末路、カンピロパクターに2度もやられる人生)
そんなLINEを、彼の家で読んだ。
わたしがLINEきてるけど読みたくないと言ってたらちゃんと読んで早いうちに解決しときなと言われた。あなたに気づかされて始まったことなんですけど…と思いながら読んだ。
変にすぐに付き合わなくて良かったと思ったけど、彼は、奪ったみたい、って自分で言ってた。一緒に過去に好きだった人たちの不幸を祈った。
わたしが行く時間に合わせてお湯を溜めてくれようとしてくれたり、改札入って何回振り返ってもわたしが見えなくなるまで居てくれたり、わたしの方が遠い帰り道、わたしが着いたと連絡するまで寝ずに起きててくれたりする人のこと、片手間に愛せるわけがなかった。
彼の家にお邪魔させてもらってて、彼はただトイレに長く居るだけなのに「出ていった…?」と不安になって玄関に靴があるか覗きに行くまでして、ふと我に返って、戻ってきた彼にその話をしたら「また不幸な女ムーブかましちゃった?」と笑われた。彼と出会った時からずっとこうでいつも笑われる。
わたしは大きなサプライズでも高いプレゼントでもなく、小さな確かな幸せが欲しかったんだと思った。
そんな帰り道に、好きな作家さんが上げていたツイートが目に入って、だいぶ救われた。
きっとここは、同期とずっと一緒にいる世界線とは違う世界線で、それはどっちが正解とかじゃなくてただわたしが選んだのがこの世界線だったと思うことができた。だからやっぱり同期と別れを告げたことは後悔はしていない。残念ながらラクになってしまったので。
なのに彼も「幸せにできないから付き合わない方がいい」と言い出した。
なんでみんな幸せにする前提なんだろう、わたしはわたしで勝手に幸せになるのに、ただ一緒にいる確かな理由としての恋人という名前が欲しいだけなのに、どうしてこうも怖がって、名前のないままでいようとするんだろう。名前のないままだったら、お葬式にも行けない。わたしはそれがいちばん悲しい。
よくTwitterで出会った友達が言っていた、凹凸のない人間になりたいという言葉がずっと頭にあって、そうでなくてもわたしが同性だったらそんな理由がなくても一緒にいられただろうに。
昔見た映画で、死にたがってる女の子とすぐ殺すっていう男の子がいて、結局男の子の方が先に死んじゃって死にたがってた女の子はちゃんと生きようとしていた。わたしは全然生きるつもりだけど何せ体調が年々悪くて(入院するとかではないけど、日常に支障をきたすくらい)、今はあんまり生に対して自信がない。いや全然死ぬつもりはないけど。生きるけど。当たってるライブあと3つもあるし。
当たってるうちのひとつはキタニタツヤで、最近わたしが明日死ぬならをよく思い出す。
同期に何年かぶりに言われた「結局普通の女の子だったんだね」が頭から離れない。
普通の女の子がわからないけど、多分そうだから好きな人の名字が欲しい。
ただ好きな人と一緒にいたいから恋人になって欲しいという願いを叶えるのがこんなに難しいだなんて思ってなかった24歳。
あと半年で25歳、こんな大人になると思ってなかったな。
引用が多いということは、その分考えることが多くて、集中できていない。お腹も痛い。
「一瞬の光すら逃したくない」とMAPAのSUMMER SHOOTERを何度も聴いたこの夏、マッチングアプリじゃわからない生きる癖をわかってほしくて、この夏は違うって思わせてくれるのは君だと信じて、何もないこの夏を撃ち殺してくれた。
夏の果てには何があるんだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?