「 君を太陽にして無理矢理起きてる 」

・お互いの職業柄、生活リズムが違いすぎてそれがたまに嫌になるし、それがありがたいときもある。
真夜中までLINEをすることもあるし、わたしが早く寝て早く起きて、おはようの返事が昼すぎくらいになる時もある。
夜中に電話したとき、わたしが次の日早いけどLINEの電話の切れる音が嫌いだと伝えたら「中学生かよ」と笑われながら、わたしが寝るまで切らずにいてくれた。それが意図的だったかはわからないけど。

・「数学って誰かが決めた決まりの押し付けだよね」と言ってる数学の先生がいて、だからわたしは数学が好きなのかもしれないと思った。
芸術はわからないけど、黄金比とか、何人ずつに分かれてるとか、数学という型にはめると美しいなと感じてしまう。決まりの押し付け、決まりに従えばいい、決まりがいちばん美しいから。


・好きの感性が同じだと感じて連絡をくれて、仲良くなったのが始まりだったけど、仲良くなればなるほど、わたしの好きなものが彼は苦手だったり、彼が好きなものがわたしは苦手だったりすることがわかってきた。
でも数学のベン図を頭の中でえがいて、これは共通部分、これは違う部分と丸を広げていって、結局「わたしかつ彼」よりも「わたしもしくは彼」でU(全体)をできるだけ埋められたらいいかと思うようになった。彼に教わらないと出会えなかった大事なものもたくさんあるし。

・いなくならないで欲しいけど、いなくなった時の話をできるのはうれしい。あといなくなってもなんとなく生きられる気がする。死んだように生きるんだよ。
「死んだように生きる」「迷惑だからやめて」というやりとりが、2人とも好きな映画の中にあったはずなんだけど、3年くらいどうしても探せなくて、原作にもなくて、その話をしたらすぐ探して見つけてくれて、それが彼がその映画で唯一文句を言ってるシーンの手前で、なんだかおかしかった。


・写真撮ってもらったときに「大丈夫、さっきちっさい子があのお姉さんお姫様みたい!って言ってたよ」って言ってくれた日の彼の笑顔、忘れたくない。


・呪いにならない人のために腹くくれるのに、わたしはそうはなれなくて呪いにもなれないんだなと思う。ずっと特別になれない。
彼はいなくならないよ〜と他の人に言って止められるのを防いでるけど、結局いなくならないといちばん言ってほしいのはわたしなのかもしれない。


・「キタニにはずっと希死念慮を歌ってて欲しい」というコメントをみて、キタニを好きな理由が何となくわかった気がする。別に死にたい〜〜!!!ってなったことないけど、昔からそういうことを歌う曲は嫌いじゃなかった。
彼がはっきりと自分の思いを言えるのが、羨ましいのかもしれない。わたしは弱いから言えない、自分の"人から思って欲しいわたしの印象"と"違うわたし"を思われたらどうしようと思ってしまうから。
最近、難しいことを回りくどい言葉で考えすぎる。

例えばあなたがずっと壊れていても 二度と戻りはしなくても
構わないから 僕のそばで生きていてよ
どこかで失くしたものを探しにいこう どこにもなくっても
どこにもなかったねと 笑う二人はがらくた

がらくた / 米津玄師


一緒に観に行くために、アンナチュラルとMIU404を一気見して、雨で止まったり動いたりしてる新幹線に飛び乗って奇跡的にラストマイルだけを観にだけ行くことができた。
好きなものの話をしてる人が好きだし、好きなものはずっと自信を持って好きでいてほしいから、バンドへの熱がまた上がってきたことを報告してくれたことが嬉しかった。

ほんとうはがらくたが本当に良くて題名にしたかったけど、まだ題名にするほどの強さもないし、検索避けでタグもつけられない。
でも大豆田とわ子と三人の元夫の中で、田中さんが「でも夫婦って弱いところで繋がってるのかもよ」というセリフがあって、強いところで繋がってた同期と違って、彼とは弱いところで繋がってるのは確かだと思う。

例えばあなたが僕を忘れていても 決して思い出せなくても
初めてまた会おう そして恋をしようよ
あなたは僕を照らした月の明かりだ 笑わせるもんか
遠回りして帰ろう 迷い込んだっていいから

がらくた / 米津玄師


君がいなくても大丈夫になりたいけど、それはとっても寂しくて悲しいことだなとも思う。

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