「 ありふれた愛の温度を一度知ってしまったせいで 」
ありふれた愛の温度を
一度知ってしまったせいで
肌を刺す孤独の冷たさだけが
耐えれなくて
枯れるまで流した涙
喜びも悲しみも混ざり合っていく
潰れそうな心の奥
僕を飲み込んだ冷たい渦
・バカみたいに病みながら出勤した月曜日、突然すれ違った女の子に「先生かわいいですね!」と言われて元気になった、チョロい。
・相変わらず1日一回来るか来ないかわからない返信を待ち続けながら、それでも終わらない仕事に忙殺されかけた水曜日、大好きな先生に「宇波先生はほんっとうに性格が良い!!」とたらふく性格を褒められて元気を取り戻す、またまたチョロい。
・たくさん言いたいことはある、結局あんたも一緒か〜!とか大事にするって言ったくせに〜!!とか、素直に世間一般的なメンヘラを相手にぶちかませるタイプだったら良かったのかもしれない。(とも思ったけど、きっとそうならこんなめんどくさい関係になってない)
そうじゃなくて、やっぱり最後の最期に戻ってきてくれたらいいかに行き着いてしまって、でもこの考えが良いのか、正解なのかわからなくて、結局何も言えなくなってしまう。
何がしたいんだろうねほんと、
もう二度と治らない
不安という病が巣食って
街をゆく誰も皆、黒い羊
指先が触れるたび
何か奪われた気がして
抱き合って尚も疑い合い
花の根が腐るまで水を遣ってた
・と思って迎えた木曜日、いろんな感情の上を反復横跳びしてのたうちまわってたら、親戚のおばちゃんが亡くなったと連絡があった。のにそれを悲しむ間もなく仕事でうまくいかなくて(しかも自分自身がうまく行かないならともかく人間関係で)、心配されて先輩にチョコレートを渡されるくらいには怖い顔をして終わらない仕事と戦ってたら、彼からの電話に気付かなかった。というか基本仕事中は通知オフなので当たり前なのだけど、普段なら帰れてる時間で、しかも2日ぶりの彼からのアクションで、珍しく電話で、出られなかったことによりさらに落ち込んだ。ほんとうはおばちゃんが亡くなった話をしたかった。人が亡くなると連絡したくなる人、大事な人であるはず。
掛け直した頃にはすでに遅くて、返事が遅いって世間一般では言ってもいいらしいよ!!と八つ当たりしてしまい、「わたしたちはまだ何者でもないよ」と言われてしまった。
この猶予期間の感覚の差を感じて、でも怒る気はないし、わたしは何を言われても彼に言われた言葉を守るのだと思う。それはお守りであり、はたまた呪いであり。
逆にずっとそのテンションなんだと思ったらやりやすい、当たって砕け続けて何もなくなったってもいいか。ぜんぶ拾い集めればいいだけだし。
勇気を出してはっとりさんの『どうか会えるうちに会いたいうちに!』(カーペット夜想曲/マカロニえんぴつ)という言葉を借りながら、会おうと伝えたけど普通に仕事で無理だった。でも言えるようになっただけえらい、今までのわたしならきっと言えなかった。
彼には全部は言えないけど、本心では喋れる。
どれが正解かはわからないけど、本心は伝えるようにしてる。
一度愛の温度を知ってしまったせいで、温度差に落ち込むときもあるけれど、温度差を感じているのはたぶんわたしだけで、なにもこわくない、こわくないよ。
明日、彼には会えないけど、大事な友達(いちばん好きな花のゆくえちゃんで言う赤田なので赤田と呼びます)と大好きな人たちに会いに行きます。
赤田に教えてもらったレモンパイ、聴けるといいな!
どうせ何百回も会いに行く支度する
迷惑だったりする?