「プチ鹿島の見出し王」に投稿してみよう!の巻
どうも、数年前の朝日新聞が成人の日の社説で尾崎豊を持ち出したけども、そもそも今の新成人は尾崎豊が亡くなる(1992)後に生まれたから言ったところでわかるわけがねえだろ!ということは常々蒸し返していきたいおじさんです。
私は、神奈川県在住ながらも山梨県で放送されている「はみだししゃべくりラジオ キックス」というラジオ番組を毎週欠かさず聴いております。あのファンタスティック原田さんや、石野卓球さんも聴いている番組ですが、そのきっかけを作ってくれたのは火曜キックスでした。
中でも「プチ鹿島の見出し王!」というコーナーは全国区から応募が殺到している人気コーナーです。簡単に言うと、この1週間で起きた時事ネタをそれっぽく見出しにしていくというものです。
これは敷居が高いように思われているようで、投稿をためらっている方は多いと思います。しかし、そんな敷居を少しでも低くして、「こういうことを普段は考えているよ」「投稿ではこういうことを気をつけているよ」ということを書いていきます。
読まれやすい投稿を目指してみよう
目安として、見出し抜きで本文が400文字(原稿用紙1枚分)になるように心がけています。特にこうでないといけない、という決まりではないですが、だいたいこのの長さだった。時間があれば全文読んでもらえますし、そうでない時は要約されるので、なるべく400文字くらいを目指しましょう。
構成を考える
・どういうニュースか
・なぜこれを選んだか
・引用元がある場合はリンクを貼る
・(説明が必要な場合は)なぜこういう見出しにしたのか
これを起承転結でまとめていきましょう。これでまとまらないとか、ピンとこなかったものはボツにしています。
オヤジジャーナルの視点にたつ
オヤジジャーナルというのは、火曜パーソナリティのプチ鹿島さんの造語で、いわゆる週刊誌とか新聞、スポーツ誌など「オヤジが作ってオヤジが読む」ものを表しています。
そういう媒体が「こういうことを言いそうだな」と考えるためにも、ともかくスポーツ誌や新聞の見出しを読みまくりましょう。ギャグでもいいですし、社会派でもいい、しょうもないのでもいい。
これで何かを思い出しませんか?
笑点です。
笑点では、木久扇が回答を忘れる(本人いわく「そうすると映る時間が増えるから」)、好楽は自販機の下の小銭を探し、後輩から慕われていないとか酒が大好きなところをDisられる、小遊三がしょうもねえシモネタを言ったりアラン・ドロンに喩えたりする、圓楽はインテリだが腹黒く常に司会のチャンスを狙っている、昇太はたい平にDisられる、たい平はあんまり似ていないモノマネや歌ネタを押し切る、みたいにキャラがだいたい決まっているところがあります。なので、大喜利の答えもそれぞれ違ってきて、そこが面白さを生むわけです。
たまに、木久扇が社会派ネタを言ったり、小遊三がシモネタではないことを言ったりしますが、それは珍しい。
それはさておき、自分の丈に見合った視点で、いろいろと観察してネタにしていきましょう。
ともかく数をこなしまくろう(そしてボツにしまくろう)
最低でも、週3~4つは作っています。一番自信があるものを送り込んでいますし、たいていはボツになります。そりゃそうですよね。毎週採用されるのは10通。しかも全国から応募が来ている。名前を覚えてもらうまでがとにかく大変でした。むちゃくちゃ自信があったけど月曜日の時点で大ニュースが来て泣く泣く差し替えたり、「2つあるけどどちらにしようか」と思い悩んで投稿したものが読まれたりと、数をこなしているからこそ柔軟に対応できるのではないでしょうか。
ともかく、めげずに数をひたすらこなしていくことが大事です。
ローカルニュースにも目を通そう
これは大事ですね。意外と見落としがちでもあったり。過去、長野、山梨、京都、北海道のローカルニュースで採用されたことがあります。
全国区も大事なのですが、地方のニュース、地元のニュースはある意味日本の縮図であったり、そこから見えてくる世界というものもあったりします。
そして、現在では全国各地のニュースは、ネット配信されているので、意外と気楽に見ることができるわけですね。
そこからピンと来たものを試してみる、というのもいいかもしれません。
話題のニュースは…
よっぽど自信がある、というやつ以外では避けるようにしています。というのも、確実に他の人の方がより旨く読んでいるからです。あと、マイナスなニュースは取り扱いやすいものは送りますが、どうしても腫れ物に触るようになってしまうもの(例:元グルメ王復帰とか、東出退所とか)は読まれづらい傾向にあるのではないか、と勝手に分析しています。あまりにもゲスすぎるものとか、これはちょっと無理だなあ、と思うやつは話題に持っていきづらいように感じるのです。
独りよがりになってはいけない
一方、自信があったけど失敗したなー、と思ったことは何度もあります。
それは、千葉県知事選のネタで「熊谷候補圧勝 大地を槌の100万票」というものです。
これは、経緯から説明しないといけないわけで、まず熊谷(当時千葉市長)候補に対し、自民党は鈴木大地元スポーツ長官を推薦しようとしたところ、それがいろいろ有耶無耶になってならなかった、なので、熊谷候補が鈴木大地を破ったという意味と慣用句の「大地に槌」とかけたつもりだったんですが、これはかなり分かりづらかったし、説明が長すぎたんですよね。つまり、読んでもらえることをあまり考えていなかった。自己満足になってはいけない、と痛感した出来事でした。
採用されなくても楽しい
やっぱり、十人十色といいますか、他の人の見出しがめちゃくちゃおもしろいんですよね。そういう視点があったか!とか。同じニュースでもそういう切り取り方があったのか!とか。こういうニュースあったよなあ、とか。採用されれば嬉しいし、そうでなくても楽しい。なにしろ、自分があまり興味がなかったり見てこなかった箇所もすくい取るというか、そういう工程がとても楽しいんですよ。