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オクトバストラベラー1:60時間プレイした雑感(ネタバレなし・未全クリ)

 オクトバストラベラーは、ざっくり言うと目的や境遇が全く違った8人が一緒に旅をするというゲームです。
 とは言っても8人のシナリオはそれぞれ独立していて、他のキャラがストーリーに入り込む余地はほぼなく、8人が団結して話を進めるような「群像劇」ではないということは、前回お伝えしました。
 あくまでフォーカスが当たるのは、1シナリオにつき1人までなのです。

 なら、推し以外の仲間要らんやんって思うでしょうが、それぞれ明確な役割を持ったキャラがいて、誰か一人が欠けたら不便に思うことが多々ありますので一概には言えません。
 例えば街の人からアイテムを「盗む」、街の人のアイテムを「買い取る」、街の人の情報を「探る」「聞き出す」、街の人をダンジョンやボス戦に同行させられる「導く」「誘惑」、道を塞ぐ街の人と戦って強引に先に進む「試合」と「けしかける」……などなど。
 一つ一つ効果を解説したら時間がかかりすぎるので割愛しますが「盗む」はとても便利です。

 一応、ソロクリアで開放される実績もあるみたいですので、やってみたい方はどうぞと言ったところ?

 ではこのオクトバストラベラー1の何が楽しいかって、やはりストーリーが秀逸すぎる点が挙げられます。
 これまで8人の仲間のうち「テリオン」と「オフィーリア」の結末を見届けたのですが、これまた泣ける。
 あ、ネタバレを含む内容についての言及は避けます。

 オクトラのシンプルなセリフの中には、凝縮された「意味」が多く含まれています。それを理解した時、頭の中のピースがカチンとはまり、あっと驚く筋書きになっています。驚きの後は感動があって、王道で安心して見られる内容でもあります。何より救れるべきキャラがちゃんと救われて、報いを受けるべきキャラはちゃんと罰せられます。

たった2行のフキダシの中にたくさんの思いが詰まっています。

 要するにこの話の安定感がたまらないですね。キャラごとの最終決戦の演出も派手な映像技術に頼るのでなく、しっかりセリフと生き様と良BGMで語ってくれます。このセリフを読んでいると、素敵なBGMも相成ってか「絶対お前を倒す! この戦いは負けられない!」とプレイヤー(私)の士気も上がり、より物語に没入することができました。

 しかし、人によってはこのストーリーの手法がどうしても好きになれないという意見も見られます。
 まあそれもわからんではないです。他のキャラとの絡みが、ほぼフィールド上の「パーティチャット」のみで終わるため、不満に思う場合もありますので尚更です。
 重ねて言いますが、これは群像劇ではないのです。あくまで1人ずつ8通りのストーリーを体験するRPGです。

 私はこのストーリーテリングのやり方がどストライクで、オクトラにのめり込んだ側の人間ですのでネガティブな意見はあまり持っていません。

 あえて言うなら、意識して8人全員のレベリングをしなければボス戦には勝てないし、控えキャラに経験値が入らないのも不満です。
 また、盗賊「テリオン」の「盗む」で成功率3%のレアアイテムを盗めるまでリセマラしなければならないとか、色々面倒に感じる部分はありました。

画像は盗むコマンド実行時のもの

 その3%で盗める装備がめちゃつよ有能装備だったりするので、2周目はイチからスタートでなく、最低でも「強くてニューゲーム」ができなければ、とても時間的にやる気にはならない点も挙げられます。

 ということで、まだまだ6人分のエンディングを見終えてないのでそこまでは何としてでも突破したいと思います。
 また節目を迎えたら、再度感想を書こうと思います。

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