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一緒に峠まで登ったからこそ。

1/11〜15の日記

今週で3年生の授業が終わった。テスト前だから、テスト範囲の復習と、年末に書いてもらった授業アンケートをコメントをつけて返した。

3クラス分、約100人の感想を読んで一人ひとりにコメントを書くのはまあ大変だった。本当に頑張ったよなあっていう子や、3年間担当した子もいるから、こんなこともあったよなーと、思い出しては読み入ってしまってなかなか手が進まなかった。

この取り組みは2年前から始めて、今年で3年目になる。数学の授業で頑張ったこと、卒業してから頑張りたいことをいろいろ書いてくれるし、たとえ数学が苦手だった、嫌いだったとしても、克服しようと努力したということを書いてくれるだけで、ああ、ここが苦手でしっかり頑張ったんだなと伝わる。

これを返すときに「そんなの書いたっけ?」と忘れていた生徒もいたが、返してから「コメントまで書いてあるじゃん!先生粋なことするやん!」とリアクションしてくる。そういうつもりでは無いがな。

これを始めたことで、自分にも変化があった。それは、前よりも生徒一人ひとりをより注意深く見るようになったことだ。最後にこれを書くと決めていると、「この子は〇〇で、あの子は…」と、彼らの課題やテストなどの成果物だけではなく、授業での取り組み方や授業外での関わり方にも意識を向けることになる。書くネタがなくなるのもそうだが、先生と生徒という関係以前に人と人なのだから、相手のことを覚えているかいないかは最重要ポイントだ。
自ら彼らに関心を向けること、それを授業内での声かけや廊下ですれ違った時の挨拶で実践することがもっと大事だ。

3年生の卒業まであと1ヶ月ほどになる。彼らとは休校期間や短縮授業、行事が制限されるなど、いろんな峠を一緒に登ってきた子たちだ。彼らが無事に卒業できることを、その前に最後のテストを無事に乗り切れることを祈る。

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