反応のクセを取るには ~yoga sutra的解釈と実践~
まず最初に、以下は先生から習ったことを自分の言葉に落とし込んだものなので、正当なcommentaryからの引用ではない。
理解力の問題で、解釈違いが起きているかもしれない。
でも、こう考えて実践(しようと)している。
何か起こった時に、すぐに反応してしまう。
だいたいその反応は防衛的で攻撃的になりやすい。
すぐに反応するのはmindに振り回されているということ。
Asmita(=エゴ)が強く、Dveṣa(=嫌いなものを避ける)のために心が制御できずに言葉や行動にでてしまう。
では、どうしたら良いのか。
Yoga sutraにおいて、kleśaはkriya yogaを行うことで最小限にできるとある。
Yoga sutra Sadhana Pada:
2.1तपःस्वाध्यायेश्वरप्रणिधानानि क्रियायोगः॥१॥
tapaḥ svādhyāy-eśvarapraṇidhānāni kriyā-yogaḥ
Tapas, svādhyāya, īśvarapraṇidhāna, がkriyā yogaである。
2.2. समाधिभावनार्थः क्लेशतनूकरणार्थश्च॥२॥
samādhi-bhāvana-arthaḥ kleśa tanū-karaṇa-arthaś-ca
Samādhiに到達し、kleśaを最小限にする目的で実践される。
Tapas=苦行とされるが、「自分の成長のために行う、努力しないとできないこと」と習った。
いっぱいある。
朝から出勤までの間でも、
起きてすぐベッドから出る、すぐに支度をする、朝ごはん食べた後すぐに家を出る。
Svādhyāya=(聖典から)学ぶ
聖典だけでは本当の意味をつかむことができないから、必ず教えてくれる先生がで必要だと習った。
確かに、本読んでも分かったような気がするのに煙に巻かれた感がある。
先生の話を思い出すように、ノートを取って見返すように。
本来はノートを取らずに聞いて覚えるのが伝統的な学びらしいが、絶対忘れる。
真剣に聞いていたら忘れないらしい…
真剣じゃないのか…
確かに、話を聴いてて眠気に勝てないときもある。
ごめんなさい。
īśvarapraṇidhāna= (神、至高の存在に)明け渡す
日本語訳難しい。
そのままだと、誤解を生みそうなフレーズ。
ślokaやmantraを唱える。
これはわかる。
自分の行いの結果を「じぶんのおかげ」とせず、神に委ねる。
書いててもなんか言葉がうまく合わない。
見返りを期待して行動しない、もちょっと違う。
行動して、その結果がどうであっても受け入れる。
結果に一喜一憂しない、執着しない。
その行動と結果は、一見不可解でも回りまわって繋がっているから。
結果に納得いかない場合でも、自分ではわからないところに理由がある。
それは今を生きる自分や人間では知ることができない。
まさに、「神のみぞ知る」の境地。
何かを意図して行動する。
その結果が意図通りであったら嬉しい。
しかし、結果が意図しない方向にいくこともままある。
特に人に対して何かを行う時は、思ってたのと違う反応が返ってきたりして、「はぁ?」と腹が立ったり気分悪って思ったり。
自分は、「何でこうなるんだろう」「何がいけないんだ」と延々理由探しという名の追及をする。
先生に、「考えて原因が分かればその対策をすればいい。しかし、考えても理由が分からないことの方が多い。悩み続けて自分や人を責めたり立ち止まったりするよりも、分からないこととして置くことも必要。」と言われた。
もちろん、忘れてしまえ、という意味ではない。
結果に囚われてしまうと、次に自分にとって似たような状況があった時に、「あの時はあんな風になったから、もう嫌だ」と拒絶反応が起きる。
避けられるならいいのだけど、いつまでも逃げ続けられないかもしれない。
自分から見たら同じ場面でも、別の視点では違う状態かもしれない。
できる対策はしたらいい。
そのうえで、出てくる結果は自分ではどうにもならない。
もしかしたら、一見その行動の結果に見えるかもしれないが、その時の行動の結果はまだ実っておらず、もっと以前の別の行動(ひょっとしたら前世とかレベル)の結果がその時にやってきたのかもしれない。
(インド思想では輪廻転生がデフォルトなので、前世の話も普通にでてくる)
そんなの、今を生きる人間にはコントロールできない。
できないから、天災と同じく受け入れるしかない。
「人事を尽くして天命を待つ」は日本語のことわざだが、通じるものがある(気がする)。
ただ、これをどこまで自分に沁みこませることができるか。
やっぱり結果が欲しくて行動するし、思う通りにならなかったら「キーッ!」ってなる。
「思う通り」って書いちゃうところがまた…
実践の道は長い。
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