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Nahuel Note #006 "El Aura" 〈Julio〉 (2005)
映画『El Aura(オーラ)』(2005年、アルゼンチン・フランス・スペイン)
公開日:2005年9月15日 (アルゼンチン)
監督:Fabián Bielinsky (2000年に『Nueve reinas(Nine Queens)』でデビューするも、惜しくも2006年に47歳で他界。)
脚本:Fabián Bielinsky, Pablo De Santis
Argentinean Film Critics Association Awards 2006にて作品賞、監督賞、主演男優賞(Ricardo Darín )、脚本賞、撮影賞、音響賞受賞
助演男優賞(Pablo Cedrón)美術賞、音楽賞、編集賞ノミネート
Cartagena Film Festival 2006にて最優秀監督賞受賞、他。
出演:Ricardo Darín ... Esteban Espinosa
私は初めてこの映画で知ったけれど、アカデミー賞外国語映画賞受賞作『瞳の奥の秘密』(2009)や、『しあわせな人生の選択』(2015)などで様々な賞を受賞しているアルゼンチンきっての名優らしい。
Dolores Fonzi... Diana Dietrich
ナウエルさんとの共演は#001のTVドラマ『Disputas(論争)』(2003)、#004の『Sangre fría (冷血)』(2004)に続いて3度目。
彼女の弟Julio(フリオ)が今回のナウエルさんの役。
最初は長髪ピアスで登場。
すぐに姉に散髪されてしまうけれど。
ブエノスアイレスで剥製職人をしている主人公Estebanは、てんかん持ちで、その発作の度に完全犯罪を妄想。生きているような死体を作りながら、死んでいるような生体になることがある、という妙。友人とパタゴニアの森へハンティングへ行った際、偶然、完全犯罪を遂行するチャンスに恵まれる、というストーリー。フリオ(ナウエルさん)ら姉弟は、彼らを泊める宿を経営。
全編、すごく色合いが統一されていて、主人公の頭の中を覗いているような不思議な映像。「フィルム・ノワール」と分類されいてるようだけれど、私は犯罪映画に疎いので、どう楽しんでいいのかいまいちよく分からなかったけれど、ずっと不満気な顔のナウエルさんは田舎に閉じ込められた若者の焦燥を醸し出していた。
アルゼンチン以外の映画祭でも評価が高く、ファンも多そうな本作は残念ながら日本公開されておらず、私は英語字幕付きDVDをAmazonマーケットプレイスで購入。(今見たらだいぶ高くなっていたけれど…)