Nahuel Note #034 "Patagonia" 〈Alejandro〉(2010)
映画『Patagonia』
『Patagonia』アルゼンチン/イギリス、2010年、118分
公開日:2010年6月10日 (Seattle International Film Festival)
言語:スペイン語、ウェールズ語
監督:Marc Evans
出演:Matthew Rhys ... Mateo
Marta Lubos ... Cerys
Nahuel Pérez Biscayart ... Alejandro
Nia Roberts ... Gwen
Matthew Gravelle ... Rhys
Rhys Parry Jones ... Martin
Duffy ... Sissy
アルゼンチンからウェールズへ、ウェールズからアルゼンチンへという二組の旅を交差させながら描いた映画。直接的に彼らの旅が交わることはないけれど、すんなり両方を追える。
1865年、ウェールズ人たちが最初にパタゴニアに築いた植民地は、「Y Wladfa Gymreig」と呼ばれていた。そんなウェールズ人の娘であるCerysは、年老いた今、家で居場所のなさを感じている。ブエノスアイレスで目の手術を受けることになり、旅の付き添いを、隣人の青年Alejandro(ナウエルさん)に依頼。しかし彼女の旅の本当の目的は、Alejandroの助けによってウェールズの母の故郷に行ってみること。
ウェールズに住む女優志願のGwenと写真家Rhysのカップルは、一緒にパタゴニアへ撮影旅行に出ることに。Gwenの目的は、旅の前に医者に告げられた不妊という事実を彼に伝えること。しかしRhysは無邪気にプロポーズをしてきて、さらに子供が欲しいと強く主張。こじれる関係…。
この二組の旅の脇を彩るのが二人のウェールズ人。ナウエルさんと仲良くなる女の子を演じるのは歌手のDuffy
パタゴニアへ来たカップルを案内するドライバー役がMatthew Rhys。ドラマ、映画で活躍中。
ナウエルさん演じるAlejandroは真面目で親切な若者だけれど、いつも一人で本ばかり読んでおり、そんなことでは人生は学べない、と心配するCerysに促されてやっと街に出て、人に出会う。という内向的な役どころ。とてもとても、とっても可愛い。ヒゲ無しナウエルさんは10代にしか見えない。
パタゴニアにもウェールズにも行ってみたくなる、観光誘致映画という雰囲気もバリバリあるけれど、この旅人が行き交う星のロマンチックさに浸れる気持ちの良い映画。こんなに普通に爽やかな役をやっているナウエルさんは貴重なのでは?
言語はスペイン語とウェールズ語、あと少し英語、ということで英語字幕を頼りに鑑賞。DVDはAmazo.co.ukなどで入手可。
予告編