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YouTube、自動6秒AI動画や吹き替えなどの新機能/Genspark Autopilot Agentで複雑なリサーチやデータ収集を自動化/Runway「Gen-3 alpha」でVideo to Videoが利用可能に/Google検索結果の画像がAI生成か確認可能に/「生成AI先生」が人間の学習に悪影響な理由/落合陽一「デジタルネイチャーで人はどう生きるか」【週刊AIのニュース 2024年9月23日号】

こんにちは。AIのある暮らしです。

2024年9月16日〜9月22日の「週刊AIのニュース」をお届けします。

みなさまのAI情報収集にご活用ください。


【1】文章生成AI

ChatGPT「4o」vs「o1 preview」なにが違ってどっちが優秀なのか試してみた

OpenAI社が新型AI「ChatGPT o1」をリリースしました。「o1-preview」は、人間のように問題を深く考察するようにトレーニングされたモデルであり、従来のChatGPTよりも高度な問題解決能力を持っています。ベンチマークタスクでは「GPT-4o」の13%に対し、「o1-preview」は83%のスコアを獲得。実際の謎々やキャラクターの性格分析などを試すと、「o1-preview」は的確な回答を示し、その思考経路も表示されます。一方、「o1-preview」にはウェブブラウジングや画像・ファイルのアップロード機能がなく、解答制限(週50解答)もあります。そのため、一般的な業務利用では「GPT-4o」の方が優れている面もありますが、AIの進化に期待が寄せられています。

Genspark Autopilot Agent:世界初の非同期型AIエージェント登場!

Genspark Autopilot Agentは、世界初の非同期型AIエージェントで、人間のアシスタントのように複雑なリサーチやデータ収集を代行してくれます。ユーザーがプロンプトを入力すると、Gensparkはそれをタスクに変換し、多数の権威ある情報源をクロスチェックし、信頼性のある結果を数分で提供します。主な特徴は、ユーザーが他の作業に集中しながらもエージェントがバックグラウンドでタスクを完了する点や、複数のタスクを同時に処理できることです。また、スマートなスクリーンショットの提示やエージェント間の協調も可能で、より正確な結果を提供します。

ChatGPTの叫び声、けっこう怖い。

ChatGPTに人間の叫び声を再現させる実験が行われ、不気味な音声を聞けると話題になっています。TikTokユーザーや米Gizmodo編集部が試みたところ、ChatGPTは通常は叫び声を再現することを拒否しますが、何度か促すと叫び声を発するようです。最新バージョンのChatGPT「GPT-4o」では、人々がボットと音声で会話することが可能になりましたが、俳優スカーレット・ヨハンソンの声に似た合成音声を提供したことが問題視されました。このようなAIとの音声のやりとりは、高いパフォーマンスを発揮するものの、叫ばせると「不気味の谷」に陥り、恐ろしい雰囲気になることが報告されています。

AI時代こそ 文学部が必要「chatGPTは平凡な秀才」京大教授が見出す突破口は

AI技術が急速に発展し、2045年には人類の知能を超えると予測されています。京都大学の出口康夫教授は、AI研究が進む中で「頭打ち」を乗り越えるためには、自由な発想が必要だと指摘します。ChatGPTのような生成AIは「平凡な秀才」であり、統計的な平均的な回答しかできないため、その限界を突破する方向性を見出すことが重要です。文学部の人文学研究は、技術者と協力してAIの次なる進化に「斜め上」の発展を示す可能性があります。さらに、AIの台頭で仕事が減る中、「AIでは代替できない価値」を見つけて守ることが、今後の課題となるとされています。

グーグル、生成AIの“幻覚”対策で前進 統計データなど統合

Googleは、生成AIが不正確な情報を本当のように回答する「ハルシネーション」現象の対策として、オープンモデル「DataGemma」を発表しました。このモデルは信頼できるデータソースと照合し、AIの回答精度を高めます。プロジェクトは「RIG」(信頼情報の積極的検索)と「RAG」(関連情報の統合)の2つのアプローチを採用。Data Commonsからリアルなデータを取り込み、AIの幻覚リスクを最小化します。初期調査では、数値的事実の精度が大幅に向上したと報告されています。

【2】画像生成AI

「クリスタの“非公式”画像生成AIプラグインを公開しよう」→Xで批判殺到 セルシスが「配布認めない」と表明する事態に

セルシスは、イラスト作成ソフト「CLIP STUDIO PAINT」(クリスタ)に関する非公式プラグインの配布を一切認めない方針を発表しました。背景には、あるユーザーが画像生成AIを使用したクリスタ用プラグインを開発し、GitHubで公開したことに対し、X(旧Twitter)上で批判が殺到したことがあります。クリスタの利用者からは「規約違反ではないか」という指摘があり、セルシスは公式に非公式プラグインを禁止する声明を発表しました。セルシスは以前も、画像生成AIの導入を試験的に行いましたが、ユーザーからの批判により方針を撤回しています。

ラットの脳神経活動からリアルタイムで画像を描く生成AIモデル 東京大学が開発

東京大学の研究グループは、ラットの脳活動に応じてリアルタイムで画像を描く生成AIシステムを開発しました。このシステムは、ラットの大脳皮質から記録した電気信号を画像生成AI「Stable Diffusion」に入力することで、脳の状態に応じた画像を生成します。これにより、ラットが興味を持っている時や眠たい時など、その「気分」に合わせた画像生成が可能になると期待されています。今回の成果は、芸術や自然現象の表現に応用できる新しいジャンルの創作手法を拓く可能性があります。

有名漫画家が描いた顔?…韓国で人気「生成AI技術で描くプロフィール写真」

韓国で、生成AIを使ったプロフィール写真作成サービスが人気を集めています。ネイバーウェブトゥーンの有料AIサービス「ウェブトゥーンキャリカチュア」では、写真1枚をアップロードするだけで、人気ウェブトゥーン作家チョ・ソクやイ・マルニョンのスタイルで描かれたカリカチュアを1~2分で作成可能。B級ユーモラスな表現が特徴で、MZ世代(1980年代~2000年代初旬生まれ)の間で話題になっています。価格は1回1500ウォン(約160円)です。

Google検索で出た画像がAIで生成されたものかどうか確認可能に

Googleは、画像の出所や編集履歴を検証できる業界標準規格「C2PA」を活用し、画像がAIで生成されたものかどうかを確認できる機能を発表しました。今後、画像検索結果にC2PAを利用した検証機能を導入する予定です。C2PAは、画像の来歴や改変履歴をメタデータとして埋め込み、受け手がそれを検証できる仕組みです。検索機能だけでなく、広告システムやYouTubeなど、他の主要製品にも導入される予定で、今後の活用が期待されています。

【3】動画・音声生成AI

YouTube、動画生成AIサービス導入 ショート動画に使えるように

GoogleはYouTubeで動画生成AIを活用した新機能を導入し、2024年後半からショート動画で動画生成モデル「Veo」を利用できるようにすることを発表しました。Veoは高度な背景動画や6秒間のスタンドアローンビデオクリップの生成に対応し、ショート動画の編集や内容追加を簡単に行えます。生成された動画には「SynthID」による透かしが入り、視聴者に対してAIを活用した動画であることが明示されます。

YouTube Shortsの動画生成AI機能が強化。コミュニティ機能もアップデート

GoogleはYouTubeに新たなクリエイター向け機能を導入しました。特にYouTube Shortsの背景をAIで生成する「Dream Screen」が強化され、Google DeepMindの動画生成AIモデル「Veo」を活用することで、よりリアルな背景や動画クリップを生成可能となりました。また、YouTube Studio内の「Inspirationタブ」では、生成AIによるコンテンツのアイデアやタイトル、サムネイルの提案も可能に。さらに、視聴者と交流できる「Communities」スペースやAIによるコメント返信提案なども導入されます。

Runway、動画生成AI「Gen-3 alpha」でVideo to Videoが利用可能に! 最大10秒、入出力動画の一貫性制御にも対応

アメリカのテック企業Runway AI社は、動画生成AI「Gen-3 Alpha」のVideo to Video機能を一般公開しました。この機能は、有料プランのユーザーが利用可能で、最大10秒の動画を生成でき、入力動画をアップロードし好みのプロンプトやプリセットスタイルを選ぶことで、正確な動きや表現を持つ動画を生成できます。また、生成前に入力動画と出力動画の構造の一貫性を調整できる設定も提供されており、独自の動画作成をサポートしています。

AI動画生成もローカルマシンで動かす時代に。Image to Video含め生成し放題のCogVideoを一発インストールできるPinokioという選択肢(CloseBox)

オープンソースの動画生成AI「CogVideo」をローカルマシンで使用する時代が到来しています。CogVideoは最近「Image to Video」などの機能が追加され、進化を続けています。AI専用仮想環境「Pinokio」を使えば、簡単にCogVideoをインストールし、様々なAIプログラムを実行できます。Pinokioはローカル環境で動作するため、データは安全で、無料で利用可能。最新のNVIDIA GPUを活用することで、高品質な動画生成を可能にしています。動画生成はまだ時間がかかるものの、品質や使いやすさで商用サービスに匹敵するレベルに達してきています。

アイドルが歌っていると思っていたら、人ではなかった…音楽分野に広がる生成AI

生成型AI技術の活用が音楽分野で広がり、広告やエンターテインメントなど様々な産業で導入されています。韓国サムスンSDSの子会社「Miracom Inc」はAI技術を使った音楽広告を公開し、AI技術「SUNO」を活用してアイドルが歌っているような高い完成度の広告を制作しました。また、HYBE傘下のAIオーディオ企業「Supertone」が制作したバーチャルガールグループ「SYNDI8」はデビューアルバムをリリース。AI技術による音楽の生成やアーティストの収益化が進展しており、新たな音楽ビジネスの可能性が広がっています。

画像生成AIで風景になじむ広告表示を可能とする「AI擬態ビジョン」提供開始

LIVE BOARD、電通、電通クリエーティブXは、生成AIを活用した「AI擬態ビジョン」を共同開発し、サービスの提供を開始しました。この技術は屋外ビジョンに表示される広告を背景の風景に溶け込むように表示するもので、画像生成AIとライブ配信技術を組み合わせてリアルタイムに実現します。Adobe Firefly ServicesのAPIを活用しており、広告の新たな表現方法を模索する試みとして注目されています。

AIが考える“アイドル”がリアルすぎた グーグル「Imagen 3」なぜ高品質?

Googleは、チャットAIサービス「Gemini」で使用できる画像生成AIモデル「Imagen 3」をリリースしました。このモデルを試したユーザーからは、その高品質さに驚きの声が上がっています。Imagen 3は非常にリアルな画像を生成でき、特に日本のアイドルをテーマにした画像では、写真と見間違うほどのクオリティが実現されています。ただし、コンテンツフィルターが厳しく、暴力的な画像や性的な画像はもちろん、女性の画像も生成が制限されることがあります。

【YouTube⇔Voicy】【ショート動画⇔本編】どちらも生かしてエンゲージメントを上げる方法 西野亮廣が“当てに”行って、800万回再生! 「1つ当てると打ち手が増える」動画マーケティングの正解とは

西野亮廣さんの密着ドキュメンタリー「えんとつ町のプペル」が、1週間で800万回再生を突破し、YouTubeで大成功を収めています。西野さんは「ショート動画」と「本編」の連携を活用し、視聴者を相互に誘導する戦略を実践。未公開シーンをショート動画で公開するなど工夫し、視聴者のエンゲージメントを高めています。このようにヒットさせることで、メインストーリーとスピンオフの相乗効果を生み出し、さらなるファン獲得につなげています。

【4】モバイル・マルチモーダルAI

ChatGPTの「ボイスモード」とは?いつから使える?活用事例・アイデア

2024年秋に一般公開予定のChatGPTの「ボイスモード」は、音声入力・音声出力が可能になり、より多様な活用方法が期待されています。ChatGPT Plusの一部ユーザーが利用中で、人間のような感情や方言を理解するなど、驚くほど自然な会話が可能です。活用事例としては、飲食店でのオーダー対応、商品・サービス紹介、クレーム対応、外国語学習のパートナーなどが挙げられます。AIの進化が生活に浸透する象徴的な機能として注目されていますが、著作権や倫理的配慮も考慮されており、安全な利用が求められています。

アップルの独自AI「Apple Intelligence」はChatGPTと連携させると何ができる?

iPhone 16に搭載されたアップル独自のAI「Apple Intelligence」は、スマホとPCの「オンデバイスAI時代」の到来を示しています。「Apple Intelligence」は、ChatGPTとの連携を図ることで、外部の生成AIと役割分担をしながら処理を行います。特に「Apple Intelligence」は、パーソナルな文脈に基づきハルシネーション(幻覚的な誤認)を起こさない処理を担当し、汎用的な部分をサードパーティーのAIに委ねる形となっています。今後、Googleの「Gemini」との連携も期待されており、選択肢が増えると見られています。

【活用提案】画像生成や音楽生成、文章要約など「Copilot」の便利機能をiPadで楽しく使おう

マイクロソフトの生成AI「Copilot」には、画像生成や文章要約などの便利な機能が多数あります。特に「ノートブック」機能は長いプロンプト入力に便利で、他の生成AIにはない特徴です。また、画像生成「Image Creator」では「DALL-E 3」を使って簡単に画像を生成可能。さらに、ブラウザー「Edge」と統合されているので、ウェブページやYouTube動画の要約機能も利用できます。これらの機能をiPadで活用し、より効率的な作業が可能です。

「Apple Intelligence」が約束するAI利用のプライバシー強化、その具体的な仕組み

Appleは独自のAI技術「Apple Intelligence」を搭載した新たなインフラ「Private Cloud Compute(PCC)」を導入し、プライバシーを重視したAI利用を強化しています。PCCはユーザーのデータをクラウドで処理する際に暗号化し、データ保存を行わないため、データ漏洩のリスクを最小限に抑えています。また、PCCサーバーは再起動するたびにデータが解除される仕組みで、高いセキュリティが確保されています。今後、Apple Intelligenceはクラウドとローカル処理を組み合わせ、ユーザーのプライバシーを保護しながら高品質なAIサービスを提供していく予定です。

【5】生成AI活用事例

アクセンチュア流「Copilot×Teams」活用術、会議の最中と後工程が激変するワケ

Microsoftの「Copilot for Microsoft 365」を活用するテクニックが注目される中、今回はアクセンチュアがTeamsでの会議シーンにおけるCopilot活用術を紹介しています。Teamsの機能改善により、Copilotは会議中のアイデアを評価したり、会議後のフォローアップをサポートするなど、会議の質や効率を大幅に向上させる「バディ」として進化しています。Teamsチャットや通話の際にも、Copilotがメッセージのトーンや長さを調整し、より効果的なコミュニケーションを可能にするなど、日々の業務を強力にサポートする存在となっています。

生成AI、何に使う? 日本が遅れている“あの使い道”:「ITmedia マーケティング」トレンドデータブック

アドビの調査によると、日本ではマーケターの5割以上が生成AIを活用しており、企業での利用も進んでいます。しかし、活用頻度が高い場面と、海外に比べてまだ遅れている用途もあるようです。今回の「ITmedia マーケティング」トレンドデータブックでは、「マーケターは生成AIに何を期待しているのか」をテーマに、生成AIの活用状況や、成果を上げているマーケティングチームがAIをどの業務内容で活用しているかなどのデータをeBook(無料)にまとめています。

NEC、生成AIのハルシネーション対策機能を発表

NECは、生成AIが作成した回答に誤った情報(ハルシネーション)が含まれているか確認できる機能を10月末から提供すると発表しました。この機能は、同社のテキスト分析技術と大規模言語モデル(LLM)のノウハウを元に開発され、元の文章と生成された文章を比較して食い違いを指摘します。これにより、ユーザーは単語だけでなく文章の意味も比較できます。また、要約精度の向上や人的な確認作業の負担軽減も期待されています。対応するLLMは「cotomi」と「Microsoft Azure OpenAI Service」です。

主要製品全てに生成AIを適応し、AIプラットフォーム「dejiren」を新たに提供経費精算、活動報告など帳票業務の自動化を実現

ウイングアーク1st株式会社は、主要製品全てに生成AIを適用することを発表しました。これにより、帳票やデータ活用業務の自動化や効率化が可能となり、データ分析の精度向上やトレーニング教育コストの削減などのメリットが期待されています。また、AIプラットフォーム「dejiren」を刷新し、定型・非定型帳票のOCR処理や様々なSaaSとの連携などの機能を提供します。これにより、小売り現場での活動記録、製造現場での不具合報告、経費精算などの業務自動化が実現されます。

シャープ、生成AIを「相棒」にするウェアラブルデバイス--ハンズフリーで快適、エッジAIで即時判断

シャープは京都芸術大学と共同でウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」を開発しました。このデバイスは、首にかける形状でカメラやスピーカーを搭載し、音声での生成AIとの自然なコミュニケーションを実現します。看板の文字を読み取って翻訳したり、スケジュールを確認・登録するなど、ユーザーの指示に応じたインタラクティブな対応が可能です。シャープは、この「Act Natural」コンセプトを基に、日常生活やオフィス環境での自然なAI利用を提案していく方針です。

なぜ生成AIはこんなに便利でも使われないのか?ガートナー流「アメとムチ」の成功戦略

生成AIは多くのビジネスツールに搭載され、企業での利用が広がっていますが、導入しても期待通りの成果が出ないケースも少なくありません。ガートナーの林宏典氏は、生成AIの活用には投資対効果や利用回数を基準に判断することが重要と指摘します。生成AIは「Web検索生成AI」や「クラウドプラットフォーム生成AI」など5つの種類があり、企業は自社の目的に応じて最適なAIを選ぶ必要があります。また、利用する従業員の業務内容に合わせたツール選びが、コストを抑えつつ効果的なAI導入のポイントです。

新型iPhoneにも 生成AIで生活が変わる? 広島県庁の取り組みは

アップルの新型iPhone 16が20日に発売され、注目を集めているのは独自の生成AI「アップル・インテリジェンス」です。メールの要約やカメラでの情報検索など、利便性が大幅に向上しています。現在は英語のみですが、来年以降日本語対応が予定されています。広島県では「広島AIラボ」が設立され、行政業務にAIを活用。職員へのアンケート集計やホームページの記事校正などの業務効率化が図られています。AIの導入により、通常4時間かかる作業が数秒で完了するなど、生産性向上に貢献しています。

生成AI「使い手」の能力で大きな差が生まれる必然 AIで「人間は何もしなくていい」はあり得ない

生成AIの時代においても、人間の「考える力」が重要です。ChatGPTなどの生成AIは人間の指示に基づいて回答を生成しますが、使い手のスキルがAIの出力品質に影響を与えます。人間側には5つの問題が残りがちです。例えば、適切な指示を与えられない、AIが生成する内容の品質を判断できない、AIの提案を修正・改善できない、などです。AIを効果的に活用するには、論理的思考力が不可欠であり、使い手の能力が問われます。

みんな薄々気付いている「生成AIのコスパ悪い問題」の実態と対策

Forresterの報告書によると、約80%の企業が生成AIを含む新しいソフトウェア機能の導入により、ソフトウェアコストが増加しています。生成AIの導入には初期費用がかかり、Gartnerは500万~2000万ドルを費やすと予測。しかし、投資対効果(ROI)は評価しにくく、価格と得られる価値のバランスが取れないこともあります。ITリーダーたちはコスト削減のため監査を強化し、オープンソースの代替品に頼るケースが増えています。

脳インプラントを埋め込んだALS患者が「思考だけでAmazon Alexaを使ってスマートホームをコントロールする」ことが可能に

Synchronは、ALS患者の脳にインプラントを埋め込み、思考だけでAmazon Alexaを操作しスマートホームを制御する技術を開発しました。患者は脳の運動皮質に埋め込まれたデバイスを通じて、Amazon Fireタブレット経由でAlexaに接続し、タブレットのカーソルを思考で操作することで、照明のオン/オフや音楽・動画の再生、ビデオ通話を行うことが可能です。これにより、患者は自立心を取り戻し、日常生活をよりスムーズに送ることが期待されています。

【6】生成AI業界

「トヨタ1社分」が丸ごと蒸発したが…AIバブルの象徴「エヌビディア」がさらに爆発的成長を遂げるといえる理由 まだほんの入り口に立っただけにすぎない

9月3日、米半導体大手エヌビディアの株価が急落し、1日で約40兆円の時価総額が失われました。しかし、立教大学ビジネススクールの田中道昭教授は「AI投資の減速は一時的であり、中長期的にはエヌビディアの業績と株価は再び上昇する」と見解を述べています。エヌビディアはGPU技術でAI革命を牽引しており、その市場価値や需要は今後も増加が期待されるため、今回の株価急落は「調整局面」に過ぎないと考えられます。

「生成AI先生」が人間の学習に悪影響といえる3つの理由 本当に教育の救世主なのか

生成AIの登場は教育界で救世主とされていますが、長年の学術研究によれば、AIは学習に悪影響を与える可能性があります。理由の1つ目は「共感性の欠如」です。共感は学習の推進力であり、人間同士の関係が効果的な教育に不可欠です。しかし、AIはオキシトシンのようなホルモンを持たないため、共感的な関係を築けません。結果、AIを使った教育は、学生が情報の受け手に留まり、学習の動機付けが不足する可能性が高いです。AI教育の限界を見極めることが重要です。

生成AIプロジェクトの「30%が中止」に? iPhone16が大注目でも「AIバブル崩壊」へ…

AIブームは続いていますが、市場では「AIバブルがはじける」との懸念も高まっています。9月に発表されたiPhone16のAI機能が注目を集める一方、エヌビディアなどの優良AI銘柄の株価は7月以降不安定に。米国では「2025年末までに生成AIプロジェクトの30%が中止される」との予測もあります。生成AIが現実的に使われるまでの課題や需要が見えにくい中、AIブームの終焉は近づいているとする意見も増えています。

生成AI入りのRPAが「超・自動化」ツールに進化、ローコードで開発可能に

生成AIの登場により、手作業を自動化する「ハイパーオートメーション」が注目されています。特にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールが進化し、生成AIを使った手作業の自動化支援機能が強化されています。従来のRPAツールはデータ入力など単純作業の自動化が主な機能でしたが、生成AIを組み込むことで、今まで不可能だった処理の実行や精度向上が可能となりました。米Automation Anywhereや米UiPathなど大手ベンダーがこの分野の進化をリードしています。

SB C&S、企業における生成AI開発と利活用に関する意識調査を実施。6割以上の企業がChatGPTの導入を進める

SB C&Sが実施した調査によると、6割以上の企業がChatGPTの導入または導入を検討していることが明らかになりました。調査は2024年1月16日から3月16日の間に実施され、企業の情報システム担当者とビジネスパーソンを対象としています。約45.3%の企業がAI開発リソースとしてクラウドを活用している一方で、「AI関連人材の不足」や「ITリテラシーの不足」が課題として挙げられました。また、3割の企業が技術的支援を求めており、導入時のサポート需要が高いことも判明しました。

ランサーズ、「生成AI業務活用実態調査」を公開。約8割が業務効率化を実感

ランサーズ株式会社が実施した「生成AI業務活用実態調査」によると、生成AIを業務で使用している人は全体の40.1%で、8割のユーザーが業務効率化を実感していることがわかりました。特に「言語生成AI」の活用が多く、ライティング・翻訳などで時間短縮やストレス軽減を感じている人が多数。また、今後はデザインや動画といったクリエイティブ領域、システム領域での生成AI活用が拡大する見込みです。一方で、著作権の扱いや表現の自然さなどの課題も指摘されています。

グーグルやMSら警鐘、生成AIでITエンジニアは不要になる?「90%以上影響」の詳細

最新のAIコンソーシアムレポートによれば、IT関連職の90%以上がAIの変革にさらされる時代が到来しています。特にエントリーレベルやミッドレベルの職種が大規模な影響を受けると予想され、ビジネス/管理分野では62.5%の職種が「高度な変革」に分類されています。また、AI倫理やプロンプトエンジニアリングなど新しいスキルの習得が不可欠になると指摘されています。企業や教育機関、労働者がAIトレーニングやカリキュラム更新、生涯学習に取り組む必要性が高まっており、AIは多くの業界において大きな変革をもたらす可能性があると示唆されています。

Amazon「Alexa」の行く末 新機種投入も何で稼ぐか不透明

Amazonは2024年にスマートスピーカー「Echo」シリーズの新機種を日本市場に投入し、音声アシスタント「Alexa」の利用拡大を図っています。しかし、Alexa関連事業は赤字が続いており、収益化が課題です。最新の「Echo Show 8 第3世代モデル」では、ディスプレーとカメラの機能強化により、家庭でのビデオ通話や見守り機能の利用が増加していますが、具体的なビジネスモデルの確立が求められています。

【7】SNS業界

MetaやYouTubeなど9社の大規模なデータ収集、FTCが調査報告

米連邦取引委員会(FTC)が公開した報告書によると、Meta、YouTube、Amazon、Twitter(X)など9社のソーシャルメディア企業やストリーミングサービス企業が、消費者データを大規模に収集していることが明らかになりました。調査では、これら企業がユーザーや非ユーザーから幅広い情報を収集し、データブローカーからも購入していることが確認されています。特に、プライバシー保護のためのオプトアウト手段がほとんど提供されておらず、未成年者の扱いにも問題があると指摘されています。

YouTube vs TikTok 70兆円経済圏、相互に市場侵食

YouTubeとTikTokは、生成AIを活用しながらそれぞれの市場で競争を繰り広げています。YouTubeはショート動画制作を支援するAI機能を強化し、TikTokは長時間動画への進出を目指しており、両者が70兆円規模の経済圏で市場を相互に侵食し合う構図が見られます。AIを使ったクリエイター支援やコンテンツ制作の効率化などが進む中、動画プラットフォーム間での競争がさらに激化する見通しです。

Instagramに「ティーンアカウント」導入、10代は自動的に非公開アカウントに移行

米国Metaは、Instagramで10代の利用者向けに保護者の見守り機能を強化した「ティーンアカウント」を導入することを発表しました。13歳から17歳の利用者は自動的に非公開設定となり、新規のフォロワーは承認が必要となります。また、不適切なコンテンツの表示や攻撃的なコメントが制限され、利用時間も1日60分を超えると通知が届く仕組みです。日本での導入は2025年1月から予定されています。

【8】おすすめ動画

生成AIの最新情報の提供と教育×生成AIポータルサイトの公開

ChatGPTを代表とする生成AIの注目が高まる中、教育の現場でも生成AIの活用が進んでいます。本イベントでは、教育における生成AI活用に関する最新情報を提供し、その情報をまとめたポータルサイトを公開する予定です。このポータルサイトは、生成AIの迅速な情報更新に対応するため、多くの方々に有効活用されることを期待しています。現在、基本的な情報の提供ページや生成AIサービスの解説、具体的な活用事例集が準備されています。


電話で思い出をAIと話し…脳の認知機能を生成AIがチェックするサービス「おもいでダイヤル」NTTが開始

NTTコミュニケーションズは、電話で思い出を話すことで生成AIが脳の認知機能をチェックする「おもいでダイヤル」というサービスを開始しました。サービスでは、今日の日付や生年月日、懐かしい話をすることで、生成AIが会話内容や声のトーンから認知機能の状態を判断します。会話は3~4往復で約6分かかり、AIが脳の状態を2段階で教えてくれます。このサービスは、脳の健康状態を簡単にチェックできる環境を提供し、過去の記憶を呼び起こすことで脳の活性化に繋がります。

実事例&成功事例に学ぶLINE×生成AIの無限の可能性 | 石川さん @ytiskw

LINEと生成AIの相性の良さを活用した実例が紹介されました。無料で使えるMessaging APIのリプライAPIと日本人に馴染み深いチャットUIを組み合わせ、汎用系AIチャットやキャラクター系、投資アシスタント、悩み相談など様々な事例が紹介されました。LINE Bot開発の成功事例から、複雑な機能の実装や課金システムの導入、リッチメニューの活用などが取り上げられ、UXにおけるローディング画面や会話のサジェストなどのポイントが強調されました。

デジタルネイチャーで人はどう生きるか―マタギドライヴ×マルチスピーシーズ人類学

メディアアーティスト落合陽一氏が、マタギの世界観を題材にしてデジタル技術と自然の融合である「デジタルネイチャー」と人間の生き方について深掘りします。東北地方の独自文化を持つマタギのあり方は、現代における人間の生き方のヒントとなるもので、自然と人間の関係を考える新しい視点を提示しています。対談では、自然と人間との関係性をもとに、デジタルネイチャーの世界での人間の生き方、テクノ民藝とマタギとの関係性を探ります。


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さいごに

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