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月3万円のChatGPT Proは月3000円のGPT-4oやClaude 3.5より10倍賢い?/iPhoneの新たなAI機能は使わない場合でも7GBのストレージを余分に消費/2025年に生成AIが引き起こしそうな5つの“事件”/「ChatGPT search」とGoogle検索を比較した結果/mixi2も登場「2025年」SNS勢力図は?【週刊AIのニュース 2025年1月6日号】

あけましておめでとうございます。AIのある暮らしです。 

2024年12月23日〜2025年1月5日の「週刊AIのニュース」をお届けします。

みなさまのAI情報収集にご活用ください。


【1】文章生成・検索AI

「月額3万円のChatGPT Pro」は月額3000円のGPT-4oやClaude 3.5より10倍賢い?10番勝負の意外な結果 | ダイヤモンド・オンライン

OpenAIが発表したChatGPTの最上位モデル「o1 Pro」は月額3万円で利用可能。従来の月額3000円プランの「GPT-4o」と、Anthropic社の生成AI「Claude 3.5」と性能比較を行った。テストは小数点計算、大学入試問題、画像分析、小説プロット作成など多岐にわたり、特に画像分析や論理問題で「o1 Pro」が優れた成績を示した。ただし、価格に見合う10倍の性能差を示したかは課題が残る。今後の新モデル「o3」登場にも期待が高まる。

AI検索「SearchGPT」リニューアル Google検索いよいよ不要に……?

OpenAIの「ChatGPT search」が大幅にアップデートされたことで、Google検索が不要になる可能性が議論されている。新機能により、検索速度が向上し、サイト名検索時に公式サイトのリンクが優先表示されるようになった。また、音声対応機能も無料開放され、より多くのユーザーが気軽に利用できる環境が整備された。今回の改善により、ユーザーはGoogle検索を使わずともChatGPT内で多くの情報ニーズを満たせるようになり、用途に応じた使い分けが不要になった。

AI検索エンジン月額3万円の最強ChatGPTに「電源で音質が変わるか」と聞いたら意外な展開に

月額3万円の高性能AI「ChatGPT o1 pro mode」を使い、オーディオ愛好家の定番疑問「電源ケーブルを替えると音質が良くなるか」を質問。AIは「科学的証明は難しく、主観的な要素が強い」と回答し、プラセボ効果の可能性も指摘。これに対し、長年の経験で音質向上を実感しているオーディオファンには受け入れがたい結論だと筆者は述べる。AIの冷静な分析と人間の感性がぶつかり合う中、オーディオ愛好家は「自分の耳を信じる」ことで趣味の魅力を見出している。

【ChatGPT Proが執筆】2025年に生成AIが引き起こしそうな5つの“事件”を大胆予測 | JBpress

2025年には、生成AIの進化が社会に大きな影響を与えると予測される。特にフェイクコンテンツが巧妙化し、視覚や聴覚では真偽の判別が不可能なレベルに到達するとされ、SNSでのデマ拡散による「メディア・ブラックアウト事件」が想定される。この事件では、偽映像の拡散によって多くの人が情報封鎖を信じ、社会機能が一時的に停止した。各国政府やSNS企業はAIによるファクトチェックを強化するが、いたちごっこになる可能性も高い。この記事は、生成AIが引き起こす混乱、クリエイターとの共創、知的財産問題など、2025年のAI時代の課題を描き出している。

【2】画像・動画・音楽生成AI

デザインを民主化したCanvaは、AI時代を生き抜けるか? | WIRED.jp

デザインプラットフォームCanvaのCEOメラニー・パーキンス氏は、生成AIを脅威ではなく成長の機会と捉える。同社はAIを活用し、画像生成ツール「Magic Studio」や「Dream Lab」を導入してユーザー体験を向上させた。法人顧客の開拓にも注力し、マーケティング部門だけでなくHRや経理部門でも利用が進む。さらに、株式の30%を社会貢献に充てることを約束し、今後はユーザー数10億人を目標に掲げている。生成AIを通じて、Canvaはビジュアルコミュニケーションのさらなる進化を目指している。

無料で使えるオープンソースの高精度動画生成AIが続々登場、Runwayなど既存プレイヤーも独自機能の追加で対抗(AMP)

動画生成AI市場で、オープンソースの高精度モデルが続々と登場し、競争が激化。これまでの主要プレイヤーであるRunwayやPikaも、新たな機能を導入して対抗している。Runwayは「Gen-3 Alpha Turbo」に高度なカメラコントロールを追加し、映画のような臨場感ある映像生成を可能に。また、人物の表情をAI生成キャラクターに転写する「Act-One」を投入。一方、Pikaは特殊効果「Pikaffects」を無料で提供し、崩壊や消失などの視覚効果を簡単に作成できる機能を導入。これにより、小規模プロジェクトでも低コストで映像制作が可能になっている。

OpenAI「Sora」残念な離陸 中国勢が飛躍する動画生成AI(アスキー)

OpenAIの動画生成AI「Sora」が12月9日にサービス開始。しかし、月額3万円の「ChatGPT Pro」プランに加入しないと制限が多く、利用価値に疑問の声も上がっている。Soraは高画質な動画生成が可能だが、人物の一貫性が崩れる、カットが自動で切り替わるなどの課題も。また、中国のMiniMax社が開発する「Hailuo AI」は高精度な画像動画(i2v)生成で注目を集めており、Soraの競合として成長が期待される。現状、Soraの利用は価格面でのハードルが高いため、他社の動画AIサービスを組み合わせる方が効果的という意見もある。

Googleの最新AI動画生成ツール「Veo 2」:何ができるか&試し方教えます | ライフハッカー・ジャパン

Googleが動画生成ツール「Veo」をアップデートした「Veo 2」をリリース。4K解像度の動画生成が可能で、物理学や人間の動作の理解が向上したため、よりリアルで一貫性のある映像を作れるようになった。映画撮影の専門用語にも対応し、プロンプトを忠実に反映することで映像表現の幅が広がった。ただし、複雑なシーンの一貫性やAIの物理理解には課題が残る。利用は現在アメリカ在住の18歳以上に限られ、順番待ちリストに登録する必要がある。今後、対象地域の拡大が予定されている。

【3】マルチモーダルAI

iPhoneの新たなAI機能は使わない場合でも7GBのストレージを余分に消費する | XenoSpectrum

Appleが新たに導入したAI機能「Apple Intelligence」は、プライバシー重視のオンデバイス処理を実現する一方、対応デバイスごとに7GBのストレージ空き容量を必要とする。この容量はiOS 18.2でのアップデート以降増加し、今後のアップデートでさらに引き上げられる可能性がある。特に複数のデバイスを持つユーザーにとって、ストレージ不足が深刻な課題となり得る。この仕様変更により、デバイス購入時には長期的なストレージ選択が求められるようになる。

Samsung が時間と天候に応じて自動的に壁紙を変更する AI 機能の特許を取得 | HelenTech

Samsungは、時間帯や天候に応じてスマートフォンの壁紙を自動で変更するAI機能の特許を取得した。夜明け、朝、昼、夕方、夜といった時間の変化に加え、晴れ、曇り、雨、雪といった天候を検知して壁紙が変化する仕組み。また、雨を検知した際には「傘を持ち歩くように」というプッシュ通知も送信される。この技術は生成AIを活用して画像を解析し、背景を動的に変更することが可能で、今後のGalaxyデバイスに搭載される可能性が高い。

知らない番号から電話→AIに応対させたら…… 通話相手も驚がくした最新技術に「ほんとこれ便利」「ちょっと可愛くて草」(ねとらぼ)

Google Pixelの通話スクリーニング機能がSNSで話題。知らない番号からの着信をAIが代わりに受け、用件を確認するこの機能は、迷惑電話の回避に役立つ。発信者との会話がリアルタイムでテキスト化され、相手の驚きや反応までも文字に変換される点が注目を集めた。利用者からは「便利で迷惑電話を防げる」との声が多数寄せられている。一方、AIによる自然な会話処理が発信者の驚きを生み、今後の音声アシスタントの進化にも期待が高まる。

【4】生成AI活用事例

AIコンテンツ自給自足はもう始まっている。ChatGPT連載小説とAIエージェント「browser-use」がもたらす未来(テクノエッジ)

AI技術の進化で、小説の執筆から映像制作まで、コンテンツを自給自足する時代が訪れつつある。筆者はChatGPTを活用し、約17万字のAI小説を完成させた。「風と星々のセレナーデ」と題した物語は、小さな港町を舞台に灯台の伝承を追うサスペンス仕立ての内容。また、Pythonライブラリ「browser-use」によるAIのブラウザ制御が紹介され、タスクの自動化や複数のAIサービスを組み合わせたコンテンツ制作の可能性が述べられている。2025年は、AIが個人の好みに合わせたコンテンツを自動生成する未来が現実化する可能性が高い。

無料の「ChatGPT」で英語学習やメールの返信文面を作成:生成AIことはじめ | Business Insider Japan

ChatGPTの活用法を紹介する記事。OpenAIが提供するChatGPTは、アカウント登録なしで利用可能な無料の生成AIツールで、日常のタスク管理、メール返信作成、英語学習などに活用できる。ChatGPTはタスクを優先順位順に整理し、具体的な行動計画を提案するなど、効率的なサポートを提供。また、受信メールの内容から返信文の作成支援も可能で、音声認識機能を使えば英会話の練習もできる。無料版でも十分実用的だが、より高度な機能を求める場合は有料版も選択肢として検討できる。

【ヒット記事3選】ChatGPTに重要情報を送っても大丈夫? 自治体のネットワーク分離モデルから考える

自治体の生成AI活用に関するヒット記事を紹介。自治体ではChatGPTへの情報送信に不安を感じる声があるが、実際の課題は情報セキュリティ対策そのものにあると指摘。生成AIの利活用を成功させるには、技術とマネジメントの両方を支援することが重要である。また、自治体のDX推進計画が失敗しがちな理由として、評価指標の設定が不十分であることが挙げられ、評価を行いやすい計画への転換が求められる。記事は自治体向けに、プロンプト例を含む具体的なアドバイスを提示。

ChatGPTからApple Intelligenceまで 新時代のAIが描いた2024年の軌跡 | Gadget Hack

2024年はAIの飛躍的進化が進んだ年となり、OpenAIのChatGPT、GoogleのGemini、AppleのApple Intelligenceが大きな話題を集めた。ChatGPTは新機能SoraやCanvas Modeの導入により、音声や動画生成、作業効率向上が図られた。一方、GoogleのGeminiは写真解析機能を強化し、日常生活におけるAIの利便性を高めた。Appleは、プライバシー保護を重視したAI機能を備えた独自のツールを発表し、AI技術が生活の質を向上させるとともに倫理的課題に対応する姿勢を示した。これらの進展は、AIが単なる技術ではなく、創造性と生産性を支援する「共創のパートナー」としての可能性を示唆している。

【5】生成AI業界ニュース

アップルがSiri利用者の会話を無断録音…集団訴訟で和解金150億円の支払い合意 (読売新聞オンライン)

Appleは、Siriの利用者の会話を無断で録音していたとして、集団訴訟に発展した問題で、150億円の和解金を支払うことで合意した。訴訟では、Siriが意図しない状況で起動し、会話内容が記録されていた点が指摘されたが、Appleは不正行為について否定している。この問題は、音声アシスタントのプライバシーリスクを浮き彫りにし、今後の音声デバイス利用における透明性の向上が求められている。

Anthropic、音楽業界と和解へ – AIモデルClaudeの歌詞著作権問題で新たな指針

AI企業Anthropicが、音楽出版社との著作権侵害訴訟で一部和解に至った。問題となったのは、AIモデルClaudeが著作権保護された楽曲の歌詞を無許可で出力したこと。和解内容として、Anthropicは既存および今後のAIモデルに「ガードレール」と呼ばれる出力制御技術を適用し、著作権侵害が疑われる場合の調査プロセスを確立する。この和解は、AI開発における著作物の取り扱いに関する新たな法的枠組みを構築し、他のAI企業の開発方針にも影響を与えると考えられている。

【6】SNS業界ニュース

TikTokの動画再生回数を増やす8つのコツ!視聴が伸びない主な原因:MarkeZine

TikTokの再生回数を増やすためには、トレンドの活用や投稿時間の工夫、インサイト機能を使ったデータ分析が効果的。特に、流行りの曲や「おすすめ」に載るような工夫が視聴回数向上につながる。また、コンテンツのクオリティを高め、共感やユーモアを盛り込むことも重要。再生回数が伸び悩む原因としては、シャドウバンやハッシュタグ検索の不足が挙げられる。これらの対処法として、プロモート機能の活用や運用代行の利用も検討すべき。

18歳以下「美容加工フィルターの使用禁止」をTikTokが発表。若者の“精神衛生に有害”だとの声も(Harper’s BAZAAR)

TikTokは、18歳未満のユーザーに対する美容加工フィルターの使用を禁止すると発表した。この決定は、美容加工フィルターが若者のメンタルヘルスに悪影響を与えるとの研究結果を受けたもの。特に、過度に顔立ちを変えるフィルターは若者に非現実的な美の基準を押し付け、自己評価を下げるとされている。TikTokは、新たにAIを用いた年齢検証システムも導入予定で、13歳以下のユーザーがプラットフォームを利用するのを防ぐ狙いがある。

mixi2も登場「2025年」SNS勢力図はどうなる? 生成AI「Grok」と共にスーパーアプリ目指す「X」 | 東洋経済オンライン

2024年は、イーロン・マスク氏が「X」(旧Twitter)の改革を進める中、短文SNSの競争が激化した年だった。12月には、かつて日本で人気を博した「mixi」の運営会社が新SNS「mixi2」をローンチ。特に中年層から注目を集めた。「X」は広告収益プログラムによる「インプレゾンビ」の増加に悩まされ、これがデマ拡散や災害時の混乱を招いた。一方で、「BeReal.」のような新興SNSも若者に支持されるなど、2025年のSNS市場は新旧勢力のせめぎ合いが続くと予想される。

【7】生成AIおすすめ動画

【2025年キャリア予想】生成AI時代に生き残る仕事・スキルは『○○力』。2025年で獲得すべきスキルや選ぶべき業界をAIの専門家が徹底予想 - YouTube

動画は、AIエージェントの台頭によって2025年に仕事がどのように変化するかを予測。特に人間にしかできない仕事として「クリエイティビティ」や「共感力」が重要になると強調されている。また、新たに伸びる業界やAIスキルの活用が重要視され、AIを活用した効率的な仕事術が求められるようになる。動画内では、企業向けの生成AI導入やリスキリングの提案も紹介されており、視聴者は未来のキャリア形成に向けたヒントを得ることができる。

ホリエモンAI、2025年の生成AIトレンドを語る - YouTube

この動画では、堀江貴文氏が2025年における生成AIのトレンドについて解説している。生成AIの活用が広がる中で、仕事の効率化や新たなビジネスチャンスについての洞察が述べられた。また、AIがもたらす課題とその対策、生成AIの活用法についても詳しく触れている。「ホリエモンAI学校」という教育プラットフォームが紹介され、AI活用に関する問い合わせ先も案内されている。

【年始に】2024年の生成AIニュースを総まとめ&2025年のトレンドを考える!生成AIの10大トピックをツール・最新事例・ノウハウとともに振り返る! - YouTube

動画は、2024年の生成AI分野の主な進展を10のテーマにまとめ、2025年のトレンド予測も含めた解説を提供。AIの知能が大幅に向上し、価格競争の激化、企業における基本ツール化、マルチモーダルAIの本格化、RAG(Retriever-Augmented Generation)の活用などが取り上げられている。また、AIエージェントの登場により、個別対応が進む一方で、各企業が独自の小規模言語モデルを構築する流れが予想される。来年のAI活用に役立つ知識が満載の動画。

日経クロストレンドで6冠を達成したGPTs全6作品はこちら

さいごに

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それではまた次の投稿でお会いしましょう!


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