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CM制作会社で働いた経験
CM制作会社に新卒で入社
新卒でCM制作会社に入社した。
プロダクションマネージャーという制作進行をする仕事だ。
元々、大学で映像の勉強をしていた。しかし、映像編集のスキルに自信があるわけではく、違う形で携わりたいと思い、「制作進行」としてCM制作の業界に飛び込むことに。
就職活動の時にはもっとそれらしい理由を話していたとは思うけれど、よく思い出せない。
楽しかったことも、辛かったことも
CM制作の会社はとにかく激務だということは聞かされていた。
そういう激務は新卒の今しかできないと思い、選んだ。
入社すると、会社で一番厳しい上司につくことになり、とにかく一生懸命働いた。
上司に呼ばれれば、「はい!!」と返事をして、走って駆けつける、なんてことをしていた。今ではそんなこと考えられない…。
どんなに叱られても、すぐに切り替えてニコニコしているものだから、周りからはタフだなあと言われていた。
仕事をしていて、楽しかったことも、辛かったことも、両方あった。
ロケハンの下調べのために出張に行ったり、美味しいロケ弁を探したり、撮影の現場を見られたり、有名な映像監督と仕事ができたり、芸能人に会うことができたり。
そういうことはなんだかんだ楽しかった覚えがある。
逆に、大変だったことは、仕事がやってもやってもあり、夜遅くまで働いていたことだと思う。
終電で帰れればラッキーという感じ。一度だけ、19時に帰れることがあり、帰ろうとしたら、同僚から「どこ行くの?」と聞かれた。それくらい普通の時間に帰れることは稀だった。
夜中、帰り道を歩きながら、生きるために仕事をしているのか、仕事をするために生きているのか、よくわからないな…とくたくたでぼんやりしながら思った。
月の時間外労働時間が200時間程だったので、過労死ラインは普通に超えていたから、それもそうだろう。
土日は、金曜日の夜遅くに上司にお伺いを立てるまで休んでいいかどうかわからなかったこともあり、予定が立てられないのもストレスだった。
家族にも随分心配をかけていたのではないかなあと思う。
8ヶ月で退職、辞めて感じたこと
新卒8ヶ月で退職を決めた。
入社当初から携わっていた大型の案件がオンエア。
テレビで流れているのを見ながら、何も感じない自分がいた。
業界で働いている人のモチベーションはそれぞれだと思うけれど、出来上がるまではキツいことも色々あるけど、オンエアした!という達成感がモチベーションの人が多いのではないかな、と思う。
私自身、達成感がまるでない。オンエアを見ても、何度もDVDに焼いて再生確認したしなあ…という感じ。
周りの先輩は、楽しそうに仕事をしていて、「私がやらなくても別にいいかなあ…」と思い、辞めた。
新卒で8ヶ月というと短い期間だけれど、一緒に働いていた女性たちの期間を考えると大体3ヶ月で辞めていくことが多かったため、「長かったね〜」と口々に言われた。
転職をし、土日が休みになり、遅くても20時くらいには帰れるように。
お金にも余裕が出てきて、有給も取れるようになり、旅行にも行けるようになった。
一人旅にも行ってみたり、興味がある習い事を始めてみたり、できなかったことにあれこれチャレンジした。
仕事漬けだった日々から考えると、自分を取り戻せた、豊かになったと感じる。
心に余裕がある状態へ
もちろんどうしても激務になる仕事はあるし、それがやりたくてやっている人もいるから、否定はしない。
とはいえ、時間やお金に余裕があり、心に余裕がある状態でいられることが理想的な姿だと感じる。
CM制作会社での経験は、私がそう感じるようになる原体験だったと思う。
私自身の人生のミッションは、「心穏やかに暮らせる平和な世界の実現」だ。
心に余裕があり、自分がご機嫌であれば、そのご機嫌の良さは周りにも伝播すると思う。
ひとりの心の平和が、人から人へ繋がって、世界の平和に繋がっていくのではないかと思っている。
こんな理想ばかりで、どうしようもない現実もあるけれど。
私は自分自身がまず心穏やかに、幸せに過ごすことで、周りにも穏やかな温度を伝えていきたいと思っている。
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