私立小学校のお受験の準備にかかるお金の話
※この記事では特定の塾や習い事については一切触れません。塾探しされてる方は他の方の記事をご覧ください。
11月もそろそろ終わりますね。
11月といえば東京の私立小学校受験本番と結果発表が続きます。そして新年長のスタートですね!
私の子供たちもお姉ちゃん(私立女子校小4)、弟くん(私立男子校小1)と二人とも小学校受験をし、本当に大変だったので、街で濃紺のスーツのお父さんと濃紺のワンピースのお母さんとその子供を見ると心の中で「頑張れ!」と勝手ながら応援しています。
我が家は幸いにも、11月早々に志望校からの招待状をいただけたので、本当に親孝行の子を持ったなぁと子供達をベッタベタに褒めまくりました。
さて、小学校受験を経験すると、知人で子供一人目がこれから幼稚園生くらいの子がいると、実際どうなの?とよく聞かれるのですが、中でもやっぱり一番聞かれるのが受験の準備にいくらかかるのかですね。
受験費用や入学金、授業料などは全て公開されていますので調べれば出てきますが、準備にいくらかかるのかは検索しても出てきませんからね。
もちろんピンからキリまでいて、特別なことは何もしてないという家もあるとは思いますが、小学校で知り合ったパパ友ママ友の話を聞くに大体みんな同じくらいだなという感じでした。
これから受験を考える人たちの参考になればと記憶が新しいうちに書いてみようと思います。
まず前提ですが、我が家は夫婦共に私立小学校出身ではなく、親戚にも出身者や関係者がいないので完全にコネ無しです。また私も妻もごくごく一般的なサラリーマンで、大企業の役員だったり、創業者の子供だったりといった特別なステータスがありません。
ですので志望校も特定の小学校が最初から決まっていたわけではなく、受験しながら学校見学したりして決めていきました。
受験準備が始まった段階では、目線としては、小学校受験といえば誰もが思いつく、倍率10倍の超難関校に絶対行きたいということではありませんが、超難関校でも受験できる準備はしておこうという感じでスタートしています。
最終的には倍率5〜6倍の学校に行くことができたので、我が子にとってはよい進め方だったのかなっと思ってます。
さてさて、前置きが長くなりましたが本題のお金の話です。
何度も言いますがあくまで我が家はそうだったという一例としてお読みください。
小学校受験をすると、新年長とか新年中といった言葉が出てきます。これは小学校受験が11月からで、塾や習い事は年長の10月に終わるので、塾などは11月から1年かけてプログラムを組みます。そこで元々年中だった子たちについて11月から3月までの間を新年長と言い、4月から本年長という呼び方になります。
ですので新年少となると幼稚園に入る前の11月からとなります。とっても小さい子がいて和みます。
お金の話とこの話はとても重要で、なぜなら新年長からグッと高くなるからです。
新年長からの1年間が受験準備の本番です。この1年でどれだけ伸びれるかの勝負になります。
小学校受験用の塾のスケジュールが公開されていたら見てみてください。年長向けのコマ数でほとんど埋められてて、年中向け年少向けがかなり少ないはずです。
私のイメージですが新年長以降が受験に向けた準備の本番、年中、年少はそれに向けた準備といった感じです。年少、年中は幅広くちょっとずつやって慣れていきましょうという感じですが、新年長になると一つ一つ特化して学んで一気に伸ばしていきましょうとなるので、一通り伸ばそうと思うと結構なコマ数を取ることになります。
実際私の子は本年少から通っていましたが、年少は週1コマ、年中は2コマ、年長は4コマと倍になっていきました。
さらに、冬季講習、春季講習、夏期講習と幼稚園が休みの時の集中講習も新年長から始まりますし、模試も新年長から本格的に始まります。
また私たちはしませんでしたが、個人塾を増やしたり、体操教室や絵画教室に入ったりなどする家庭もいました。
かかる費用が新年長以降でグッと上がるのはそのためです。
実際かかった費用としては、年少は月2-3万円程度、新年中以降は月5万円程度で季節講習もないので、それ以外はほとんどかかった記憶がないです。
新年長以降は月12-13万円程度に加えて、季節講習や直前講習とその時期の模試などで、15-20万円×4回がかかりました。
ですので新年長からの1年間で約200万円くらいかかっています。
私が聞いた中で一番高かったパパ友で年長の8月は月で100万円かけたという人もいましたが、これには私もびっくりです。何にそんなに?とも思いますが、小学校受験専門でマンツーマンで指導するものは驚くほど高かったりするので、かけようと思えばあっという間にそれくらいはいけてしまう世界なのが恐ろしいです。
また志望校が決まるとその志望校に強い塾や個人の先生、受験科目に特化した習い事などを増やしていくと更にどんどん高くなっていきますね。
終わってみて振り返ってみると、月12-3万円で毎週学んでたことに無駄はなかったなと思います。
ただ季節講習は毎週のもので学べていれば行かなくてもよかったなと。あれは毎週のもので学んでない人もしくは特定の分野が弱い人が行くものだなと思いました。ただ正直、受けないとそれで落ちたらやだなって思って受けないという選択をするのも難しいんですよね。なので後悔するくらいなら受けておいた方がいいと思って受けてしまうんです。
ん今私が言えるのも終わったからですし。
年少、年中からやった方がいいの?というのは明確にいえます。絶対やった方がいいです。妻とも話しますが早い者勝ちだなと思います。
最終的にやっぱり受験しないとなっても年少からやった方がいいし、遅くとも新年中からはやった方が個人的にはいいと思います。
新年長の1年間をどう過ごせるかが一番大切なのですが、新年長の11月、年中からやってる子と新年長からの子は明確に差がわかります。
椅子の座り方、取り組み方、お話の聞き方、理解力、何もかもが違います。能力というよりも年中からの子たちはそれを年中でやってきて慣れているので、新年長から始まった段階ではもう学び、成長する土台ができています。
新年長からの子たちは最初はそれになれるところからなので最初は辛そうですし、学ぶというよりそういう場に慣れることに時間が取られてしまいます。
もちろん地頭のいい子や、そういうのが好きな子は一気に追いつきますが、そうでない子はしばらくずっと辛そうです。
志望校が決まったら、その志望校に強い塾などに行った方がいいかどうかも聞かれますが、個人的には志望校が決まったのであれば早めに行った方がいいと思います。
夏とかになるともう年長の入会はできないところも増えてきますので、直前に入りたくても入れません。
やはり特定の学校に強いだけあって先生たちもいろいろな情報を持っていますし、志望校の受験科目に特化したカリキュラムもあるので受験の時も慣れた内容で子供もやりやすいと思います。
我が家のように第一志望校を元々決めてないとギリギリまで悩みたくなると思いますし、悩んでもいいのですが、後手に回ると得られるものも得られなくなってしまうので、せめて新年長のタイミングではある程度絞っておいた方が良いと思います。
本年長になるころには第一志望は決めておいて準備を始めることをおすすめします。
お金の話とはちょっと逸れますが、直前に受験先を増やそうとすると、参加できるイベントが軒並み終わってて、面接の時や願書を書くときに苦労します。
まず候補となるところは年中の夏頃にはある程度挙げておいて、その学校の11月からの1年間のスケジュールはざっとみておいて、新年長になる時にはある程度受験先候補は絞っておいて、11月以降受験生が参加できるイベントはできるだけ参加して、参加したらメモをとっておくことをおすすめします。特にパパ。
何か見学中にいいなと思って面接で聞かれたらこれ言おうと思っても面接は半年以上先だったりしますし、いくつも学校見るとどの思い出がどの学校だったか忘れます。絶対。
ということで、今回は小学校受験の準備にかかるお金の話を書いてみました。
次はまた違う話題で小学校受験の体験談を書いてみたいと思います。
どなたかの参考になれば幸いです。