寂しい夜は冷蔵庫と宴を!タクラマカン砂漠に想いを馳せて、、、
昨日は、夜1人だった。7時まで昼寝していて、起きる。起きたら、とっても静かで、もういつの間にかカーテンの隙間から見える空は暗い。その時点で、あっ私今日1人か、ってなって、起き上がるのが億劫になる。勉強しようと思ったけど、この家でいま私しかいないとか考えたら、寂しいし、とても勉強なんてしてられなくて、今だったらお化けでても、怖くないし、なんなら出てきてって思っちゃう。階段に座ったら何か気持ちが出てくるかなと思って、階段の1番上の段に座ってボーッとしてみたものの、私から湧き上がってくるのは虚無感だけ。もちろん周りからは何の音もしない。人の声が恋しくなったので、テレビをつけてみる。バラエティ番組って、品もないし、全然好きじゃないけどとにかくわちゃわちゃが欲しいから、その日ばかりはつけてみる。バラエティの無駄に明るくてウェイウェイした声がシーンとした家中に響きわたる。その時の私にテレビの画面は明るすぎてつらい。テレビは空元気な感じがしちゃってもう泣きたい。そっか、私が声出せばいいのか、と思って、取り敢えずテレビの芸能人達にテレビと同じ音量でツッコミを入れてみる。何にでも突っ込んでる、いやボケたないんだけど?と言いたくなるような、私が嫌いなタイプの男子に自分が重なったのがつらかった。そして、もちろんテレビからの返事はない。テレビ以外からは何の音もしない。テレビという無機物に向かって突っ込んだり、感想言ったりしてる自分がどうしようもなく惨めになって、それも数分しか続かない。こんなことしても、自分がただ1人なのだという現実がより強調されるだけだ。
行く部屋行く部屋暗いのもつらい。トイレもリビングもキッチンも自分の部屋も、まず最初にライトをつけなきゃいけない。いつだって明るいのは、冷蔵庫君くらいだ。彼はいつも、私が開けた瞬間からまるでずっとそうだったかの様に明るい。それもあったかい系の色味じゃなくて、白系でパッキリ明るいからいい。その中では、調味料ちゃんやお惣菜くん、飲料水姉さんたちがカオスに集まっていて、私が開けるその直前までワイワイ宴会を開いていたのでは無いかと思われる。(トイストーリー的な?)そのパリっとした冷たさも私に寂しさを忘れさせる。私は思わず冷蔵庫の中に精一杯顔を突っ込み、私も入れて、っと醤油くんに言ってみる。もちろん返事はない。フラれたと思いつつ、再び自分の部屋に戻ろうとする。するとそこに、ゴキブリの赤ちゃんがテクテクと歩いているのを目撃した。いつもだったらものも言わせずシューだが、今回ばかりは寂しいので喋るチャンスを与えてやる。といっても自分から話すのは苦手かもしれないから、わたしから積極的にアプローチする。
どうして君ってそんなに気持ち悪く見えるの?
家族はいるの?
どこから入ってきたの?
うちにはきてほしく無いんだよね。
初対面の子に私はあまりにも失礼すぎたのか、相手はテクテクと歩き続けている。
ほんと気持ち悪いよ、君。
と最後の一撃のつもりで言ってみたら、ヤケクソになったのか、一度立ち止まり、体を奇妙に拗らせ、触覚をおかしな方向にむけるという、非常に官能的なダンスを私に披露した。
私そういうのタイプじゃないから。
これだけを言い残してわたしは、再び部屋に向かう。きもいと言ったら、よりきもい動きをしたことが、私をあの子と意思疎通できたような気にさせた。正直言って嬉しかった。その日は、あの子を殺すような気にはとてもなれなかった。(後日殺りました、、合掌。)
というわけで再び自分の部屋に戻る。タクラマカン砂漠のドキュメンタリーになんとか感情移入して、乗り切りました。私の心を潤したのは、意外にも乾燥した砂の物語でした。ちなみに、今1番行きたい国は、キルギスとタジキスタンですね。
私って寂しがり屋?ネットでいくつも寂しがり屋診断とか、寂しがり屋の特徴◯個!みたいなサイト読んだけどどれにもあんまり当てはまらなくて、診断では寂しがり屋度30%だった。じゃあみんなこれが普通?
思い出したけど、幼稚園時代は、空気を漂う埃を見て、それを擬人化し、人の様に扱っていた。
私はどんなに1人の時でも1人じゃないんだー、いっぱい、本当は周りにいるの!でも、みんなに彼らの正体は秘密なんだから!みんな分かんないでしょ、私の友達が誰か!!(ドヤ顔)
みたいなことを周りの人に嘯いていた様な記憶が、、、当時の皆さん、その正体とは、友達とは、埃です。(ぴえん通り越してぱおん)
P.S. なんかいつもと違ってエッセイチックだし絶対黒歴史になると思って、一度非公開にしたのですが、もうすでに変な記事いっぱい出してるし、もう一回公開することにしました。羞恥心なんて、、あってないようなもの!!あの時寂しかったのは、、そうです!!きっとお化けの仕業です、奴が乗り移っていただけですから!うん。そういうことにしておこう(怖すぎ)(塩だ!塩!!)