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心の扉を半分開けて

こんにちは、精神障害ピアサポート専門員愛音です

以前、福祉系大学で先輩ピアと講義を担当したことがありました
質疑応答の際、大学の先生からもこんな質問を受けました

学生からも「寄り添える支援を目指す」とよく耳にします
でも寄り添うという言葉が私の中で引っかかります
ピアサポーターのお二人は「寄り添える支援」をどう捉えますか?

寄り添える支援は初めて聞いた言葉ではないです
よく聞くというか、いつの間にか自然に知っていました

ただ質問を受けたときに私の中でも「うん?」となりました
なぜなら寄り添える支援の主役は誰かな、と思ったからです

私からの答えはこうでした

寄り添える支援者、寄り添う気持ち、どちらも大切でしょう
ただ寄り添う、は誰が感じることでしょうか?

Aさんに寄り添ったその人が感じることなのか
Aさんが寄り添ってくれたと相手に感謝することなのか

少しややこしい説明になりますが…
寄り添うという言葉を使えるのはこちらではなく相手です
こちらがいくら寄り添えるよう頑張ろう、と思っても
受け取る相手がなにも感じなかったら寄り添えませんよね?

だから寄り添う支援を感じる、言葉にするのは私達ではないのかもしれないですね
その時1番感じるべきは相手なんです

支援には必ず相手がいます
その相手が「この人、私のこと真剣に思ってくれる」そんな風に思ってくれたらそれが寄り添いという言葉に変換できるでしょう

ただこれだけ書きましたが寄り添う支援者をあまり目指してなくて…
どちらかというと心の拠り所を目指しています

いつでも心の扉を半分開けおくから
気になったら覗いてごらん
出入りは自由だよ
必要な時、頼りにおいで
私はここにいるから


きっとこれが私の支援で多く大切にしていることの1つ
こちらからどんどん動くのではなく
ここにいるから、と知らせておきあとは相手にお任せです
もちろん自分で動けない人もいますからそこはちょっと手を貸す
だけど基本は待っている


会いたくなったら色々な方法で呼んでごらん
その心が聴こえたら返事をするね
それから一緒に考えていこう

私はここにいるから

寄り添うだけではない
拠り所になるのも1つの支援の形だと信じたいな

*愛音*

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愛音
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