誰かと分かち合うため

こんにちは、ピアサポーターの愛音です

精神障害を背負うまで障害がなにか？なんて考えたこともなかったです。漠然としたイメージで心の病気でしょ、くらい。

心の病気も間違っていませんが、精神障害は脳の病気でもあります。たとえば統合失調症も脳へ情報を伝える神経伝達物質のバランスが崩れることも発症の原因と言われています。

だから心が弱いとか、繊細とか、そういったものだけではないのです。ましてやそれは気の病だよ、くよくよしないの！は励ましでもなんでもない。むしろ相手を追い込むので言わないでほしい…。

ピアサポーター、当事者として時々ですが講演会のような場所や、精神障害を知ってもらう場で自身の過去を話したり、現在の思いを伝えています。来場者は事業所の職員、障害を持つ家族がいる人が主です。職員でも、家族でも、分からないことがあったなどと感想を頂きます。

私は過去に比べ障害が軽くなったので外に出て働くことも出来るようになりました。でも地域には働くことが出来ず、相談する場所も分からず困っている人がいる。そういった人たちへなにが出来るか？

福祉の分野で働いていても出来ないことが多く見えます。支援を必要とする人は声を上げられる方ばかりではない。聴こえないくらい小さな声しかあげられない人もいるでしょう。

安心できる住みやすい地域づくりは理想です。理想を少しずつ現実へと変化させていきたい。私が障害を負った理由の中に誰かと傷を分かち合うため、これがあると信じて。

＊愛音＊