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朝焼けと夕焼け

「朝焼けと夕焼け、どっちが好き?」

なんて『おもひでぽろぽろ』のあの広田くんの名ゼリフ「晴れの日と、雨の日と、くもりと、どれが一番好き?」みたいな質問だけど(ちなみに私は晴れの日が好き←聞いてない)。

私は昔からずっと夕焼けが好きです。

朝焼けも大好きですが、
夕焼けの方が私にはグッとくる。

撮る写真も、夕焼けばっかり。

ただ、
空が水色からピンクやオレンジに移る
グラデーションの夕焼け自体も好きだけど、

どちらかというと、
傾いた太陽に照らされた景色が好きです。

太陽がある角度に傾いたときの、
建物や、山や、木。

動かないし、何も語らないけど、
なぜかそのものたちが
言葉を発してるかのように
私に何かを話しかけてくるような、
そんな気がしてる。

ある角度になると、
その景色に私の心は
吸い込まれてしまう。

それは、ほんとにほんのひと時で、
車を走らせていると、
気づいたら、
彼らは何も話さなくなっていて、
夕日が山に沈んでいく。

なんなんでしょうね。
この感じは。

そして、
夕方という時間が好きです。

私が夕方に覚えるのは、
安心感のような気がします。

小さい頃に聞いた夕飯の支度の音が
いつでも、
どこかから聞こえているような気がする。

今日が終わっていくことに、
安堵していたのでしょうか。

楽しい日だったり、悲しい日だったり
色んな日があったはずですが、
夕方はなぜか
いつも救われたような気にさえなる。

夫も、夕焼けが好きでした。

仲良しの友達夫婦は、
朝焼けが好きな人たちでした。

太陽のような
明るいパワフルな
エネルギーを持った彼ら。

色んな人がいて、
色んな好きの形があって、

それだけ、
世界には、というか、
自分の中には、
無限の美しさがあるって
ことなんでしょうかね。

私が気にもとめなかった何かは、
誰かの大切な景色だったりするわけで。

そんなことをぼーっと、
たまーに考えたりしてます。

写真うまく撮れないなー。

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