NZ留学体験記-vol03

【NZ高校留学記】Day1:入国審査編


入国審査編

前回、ニュージーランドへ高校留学をすることに決めた僕がいかに無知で、怖いもの知らずだったかは少し分かっていただけたかとおもう。
まだという方はぜひ、「『勇気』というより『無知』(https://note.mu/ainaeco/n/n4a4ef79a49bb)」を読んでみてほしい。

今回は、留学前にとりあえず”なんとかなる”と超楽観視していた僕が最初に直面したニュージーランドでの”しくじり”体験談を紹介する。

2009年1月28日に成田空港を出発した僕は人生二度目の飛行機にテンションが上がりながら、徐々に日本から遠ざかっていく不思議な気分を味わっていた。飛行機がニュージーランドへ近づくと乗客に入国カードが配られ、記入することになった。
海外に行き慣れた人にとってはなんでもない作業ですが、初海外の僕には初。飛行機内で突然、英語の試験を出されたような気分(笑)
ろくに英語も読めるはずもなく四苦八苦しながら名前やパスポート情報などを埋めていった。おそらく書かれてあった内容の半分も理解していなかったが、かろうじて分かる単語を組み合わせながらなんとか回答。

でも、質問項目のひとつだけは、内容が推測できないほど絶望的に分からない質問だったので、とりあえず空欄にすることにした。

そして、飛行機は目的地のニュージーランドはオークランド国際空港に無事到着。
到着後、待っていたのはもちろん入国審査。
右も左も分からない状況だったが、とりあえず周りの人の真似をしながら入国審査ゲートへと進み、列に並んで自分の番を来るのを待った。

そして、とうとう自分の番。
パスポートと入国カードを入国審査ゲートで待ち構えるニュージーランド人審査員に手渡す。

「・・・」「・・・」。

特に質問をされることもなく、そのままゲートを通されるかとおもった、次の瞬間オフィサーから質問が…

オフィサー「aj vlervlacecfjkjvfcalx. / a,eopfcs?」← もちろんちゃんとした英語です。
自分「?? (分からなさそうな素振り)」← 頭の中「全く何言ってるか、分かんねー」
オフィサー「aj vlervlacecfjkjvfcalx. / a,eopfcs?」
自分「Yes」← 頭の中「とりあえず、『Yes』って言っておけば大丈夫じゃね?」
オフィサー「gjvielsfdj ;o a;efaejcrlxk,acak jaojfavjfc;; jfoiwejfa;owj?」← たぶん分かりやすく言い換えてくれたんだと思うけど、余計長くなった気がする。
自分「YES」← 頭の中「さっぱりわからんが、これしか言えねーw」

ここでオフィサーは質問することをやめて、変わりにある紙を僕に見せてくれた。そこに書かれた文章を読み、僕はすぐさまとにかく「No!」

見せられたのは、日本語で書かれた入国審査カード。

入国審査編-2

そう、要するに「逮捕歴ありますか?」という質問に、僕は”Yes”と答えていたのだった。

画像3

何を隠そう、これが僕の留学開始時の英語レベル。
そして、あの場で”Yes”と答えてしまう脳天気っぷりです。

さすがにオフィサーも僕が逮捕歴があるような人間には見えなかったようで、特にそれ以上深く聞かれることなく、ぼくは無事ニュージーランドへと入国することができたのだった。

ところで、あのとき飛行機で渡された入国カードはなぜ日本語ではなく英語の入国カードだったのだろうか。乗った飛行機はたしか、ニュージーランド航空と日本航空のコードシェア便だったので、日本語の入国カードだってあったはず…。

あの時からたくさん飛行機に乗り、たくさん海外へ行った。
入国審査の列に並んで順番を待つ度にあの日のことを思い出す。
そして、近くに高校生くらいの留学生と思しき日本人を見かけると当時の自分を重ね合わせる自分がいたりする。


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