なりたい職業”通訳ガイド”を考えてみた件
最近、通訳ガイドとして本業(ツアーをまわす)ではなく、今後に繋がる可能性があるかもしれない活動をしているのですが、その中で自分のガイドとしての立ち位置を日々考えています。
これまでどおり観光業が絶え間なく動いていれば、インバウンド向けの通訳ガイドも忙しく仕事に追われ、自分の立ち位置など俯瞰して考えるよりもどんどん仕事をこなしバリバリ稼ぐことをしていたと思うので、こうしてベテランから新人まで誰しもが一斉に立ち止まる機会はなかなかありません。ましてや自分が望んだところでできることではないので、こんな状況はある意味で大チャンスだと個人的に思っています。
そうした中で考えるのが、今後のガイドとしての存在意義(立ち位置)でして、自分が業界の中でどういう働きをすることが、やりがいを感じてプラス業界の中で求められるのかということです。
そうして考えると・・・
昨今、あらゆる場面で差別のない多様性のある言動が求められるようになっていますよね。それに反論するつもりはないのですが、自分のガイドとしての一番の強みは若さだと思っています。
強みは若さ
シンプルに「若いガイドがいない!」というのは、ガイドを手配する旅行会社側からはよく耳することですし、実際に僕がこれまでの活動中にガイドを本業として働いている20代にはほぼ会ったことがありません。
競争原理の中で活動するフリーランスの通訳ガイドにとって同じ強みを持った同業者がいないことはラッキーだと思うかもしれませんが、ここまで少ないと正直おいしいという感情を通り越して、心細さを感じます。
そもそも、一つのツアーを受けてしまえば、それ以上は受けられないガイドにとって同業者が少ないことはそれほどメリットではないのかもしれません。
では、若手ガイドがなぜ求められているかというと、単純にツアーの内容を年齢層で分けている例は多くあるからだと思います。年配の方が大勢参加するツアーに若手ガイドをアサインしないのと同じように、若者向けのツアーには年配のガイドをアサインするべきではないのですが、それができていないのではないでしょうか。
ちなみにこのデータ、平成26年度のものなので最新ではありませんが、年代別の通訳案内士の構成です。20代はたったの1%に対して70代以上が12%って、どう思いますか?
挙げ句の果てに「どの年代も満遍なく分布している」。
「本気で言ってます?」と個人的には思ってしまいます。
若さの強み、その2
若さの強みはそれだけではありません。
”若い=フットワークが軽い”と定義付けてしまうのはあまり良くないのかもしれませんが、そういう人材も多くいるはず。
年齢を重ねると家族を持って養わなくてはいけなくなる可能性も高くなるので、スルーガイド(月の半分以上家を空ける)のようなスタイルのガイドもしづらくなったりもします。その点、20代で単身であれば融通がききやすくなります。
また、若い世代のガイドの大きなアドバンテージは、時代的に一つの家や拠点に縛られない働き方や生き方をしたいと思っている人が結構いること、そしてそうした思想を社会に受け入れられつつある点です。
例えば、多拠点生活やリモートワークなどは以前は考えられなかった概念ですが、今の若者にはかなり浸透しつつあります。
「パソコン1つで旅をしながら稼げる」がごく一部のプログラマーやライターの独断場のような感じですが、ツアーガイドも立派なノマドワーカーになりうるのです。
少しだけ自分をセールス
最後に一応若手ガイドという自覚があるので、自分の売り込みを少しだけしておきます。
スルーガイドとして本業で通訳ガイドのキャリアをスタートさせて3年。
スルーガイドなので本数としては約30本と数は多くないですが、稼働日数は累計約300日、顧客は400人超。案内先は20都市以上。
トレッキング、カヤック、サイクリング、どれも経験済みですし、もちろん対応可能です。
副業でやっていてはなかなか達成し難い実績を積めている気がします。
まだ案内したことないスポットやアクティビティーも新規でやります。
お仕事の依頼、待っています!!!
そして、
「若手ガイドをどうやって育成していくか?」
こればかり考えてしまう、今日この頃です。
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