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僕がコロナ禍で得た5つのこと

実に30ヶ月。
コロナが蔓延して本業のツアーガイドとしての仕事が全て無くなった2020年3月から。来月ようやく本業に復帰できそうな目処がたちそう。
その記念として、この30ヶ月のあいだにあったことを掻い摘んで少しだけシェアすることにする。


1、 資格10個取得

「資格より実践」派としてアンチ資格を自負していた僕がこのコロナ禍で一番熱心に取り組んでいたことの一つが実は資格取得。
巷には国家資格から民間の資格まで数多くの資格があって、中には中身がスッカスカなのに必須の資格や、逆に民間の資格だけどかなり実践的なものまで様々ある。
個人的に、資格というとどちらかというと前者のイメージを強く持っていて、資格を取る意味があまり分からずにいた。
もしコロナが起きず、本業が通常通り稼働していればきっと資格取得よりも現場に出ることを優先したが、コロナ禍で本業の仕事がなかなか戻らない状況で時間に余裕が生まれたので、改めて考え直してみた。
で、出した結論は「”実績+資格”状態であれば鬼に金棒やん!」と思い、アフターコロナをより効率的に人生が歩めるはずと思い直し、この機会に取れるだけ資格を取っておくことにしたというわけ。

ぶっちゃけ、これからの人生で取得した資格が資格自体が実際どれだけ役に立つかわからないが、資格取得のためにした勉強で得た知識はきっと無駄にはならない。知識は資格の実際の効力とは別で、普遍的な個人資産になると信じている。
というわけでこれが一つ。

あ、ちなみに取った資格は、無線、ジオガイド、ライフセーバー、野外救急救命、ドローンなどなど。

2、 周りを気にしないでいられる平常心マインド

自分にとって仕事は生きていくうえでの最優先事項ではない。
でもお金がなくては暮らしていけないのも今の世の中の状況なので、仕事はします。そして、どうせ仕事をするならそれ自体が楽しいものでありたい。それが自分が仕事選びをするうえでのルールにしている。
ただそう思ったところで、自分にとって最高に楽しい仕事と巡り合えるチャンスなんておそらく一度の人生の中でそう何度もない気もする。
なので、今のところツアーガイドとして一切苦に感じず外国人と一緒に日本国内を旅する仕事はそんな楽しい仕事の一つであり、そんな簡単に手放すわけにはいかないと感じている。それがたとえ2年以上もパンデミックで全く無かったとしても。
それに、、、またコロナが終息すれば、必ず旅行は戻ってくるはず。そしたらガッツリ仕事をします。ただそれだけのことです。
コロナ禍で転職もせずに、いつ戻るかも分からないガイドという仕事にしがみついていたので、周りからは不思議がられることもしばしば。
それでも自分が正しいと思っているのでなんとも思いませんでした。
(カッコよく聞こえるかもしれませんが、結局のところ「お勤めはもうできませんし」の一言なんです)

3、 ニート、ヨット買う

コロナ禍になって仕事がない状況なのに、人生で一番大きなもの買い物をしました。ヨット買いました。
普通、収入の見込みもない状況なら支出はできるだけ抑えるようにするのかもしれませんが、僕の場合、金遣いはむしろコロナ禍になって加速した気がします。ヨットの他にも車(中古)や趣味のコーヒーグッズにもそれなりのお金を注ぎ込みました。
たしかにコロナ禍になってから収入と支出のバランスはかなり悪くなりました。明らかに支出が収入を上回っています。
ですが、これを可能にしているポイントが2つあるんです。
 1.コロナ前の収入と支出のバランスがすでに異常
 2.抑えるところと出し惜しみをしないところのギャップ

1つ目に関してですが、コロナ前は今とは収入と支出のバランスがほぼ逆になっていました。仕事がぎっしり入っていたので、収入が継続してあり仕事柄支出が極端に少なかったので、多くの収入が貯蓄にまわせていたんです。
なので今、多少バランスが逆転してもなんとかなっているわけです。
2つ目については、例えば、家賃相場が高い東京にいないとできない仕事をしているわけではないのに、東京に住んで高い家賃を毎月払おうとすれば稼ぐ必要もあるはずです。でも、田舎に住めば家賃なんてたかが知れています。

4、 健康志向なマインドとボディ

なにより健康が一番、、、とは思っていません。パッと死ねる(痛みを感じず)ならそれもありですが、それが自分の都合だけでは選べない以上健康体を維持することが今の暮らしにはわりと大事だと思っています。身体に不調がありながら日々を暮らすのは辛いですからね。
健康体でいる秘訣はおそらくほぼ食事と運動、あとマインドだと思っています。
食事と運動に関しては、あくまでも飽き性で面倒くさがり屋な自分でもできる範囲で可能な程度のことはしています。過度な食事制限をしたり日々の運動をストイックに自分に課していたりはしません。
マインドに関しては、健康のために”何をやるのか”ではなく”何をやらないのか”のほうを重視しています。
例えば、一日中イスに座って同じ体勢でパソコンに向かい画面をずっと見ていることが健康のためになるとは正直思えません。なので僕はしません。それが仕事だからというのは自分にとってはなんの説明理由にもなりません。
といったように身体に悪そうなことを少しでもやらないようにすれば、意外と健康でいられる気がしています。
また、おそらく身体に良いと言われる食材を使った食事を摂ることも日常的に運動をすることもわりと好きなんです(少なくとも嫌いではないっぽいです)。

5、 持つことで生じる重み

この2年半の間に僕はずいぶんと持ち物が多くなりました。上で挙げたヨット、車、移住先の家、家財全般。それからノマド生活離れしたマインド。
諸々がコロナ禍で得たものです。
コロナ前はスーツケース一つで完結していた生活が短期間でこうも変わるんですから驚きです。
モノを持たないことで生じる不便さと持つことで生じる不安さ、このどちらを取るかで今の僕の気持ちは揺れています。おそらくその間のどこかに妥協点を探っていく作業がこれから始まる気がします。

というわけで、30ヶ月の人生の休息を経て僕は本業に戻ります。

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