グアテマラ滞在記

【グアテマラ滞在記】留学費用編

「スペイン語を安く勉強するならグアテマラ(アンティグア)」という情報を知って、グアテマラ行きを決めた自分。

自分のようにお金はあまり掛けられないけど、どうしても現地で言語を習得したいという人のために今回の僕のグアテマラ滞在の費用をシェアすることにする。

はじめに

先日、グアテマラ(アンティグア)の物価に関する記事「グアテマラの物価は高い」を書いたが、そこでは留学費用に関してはあえて触れなかった。

それは、「グアテマラの物価が高いのか安いのか」と「グアテマラでスペイン語を勉強するは高いのか安いのか」というのが別の話だからだ。

物価はある意味でその国に住んでいる人(特に永住者)誰にでも当てはまることで、長らく住んで(収入を得たりして)はじめてその国の物価が高いのか安いのかが分かる。
その点、グアテマラにスペイン語の勉強するためにやってくる人の多くは一時的な滞在だとおもう。そうなると、基本的に彼らには自分たちの国の物価という比較対象があってその差でグアテマラの物価を捉えることになる。
また、グアテマラでスペイン語を勉強することが高いか安いかも、他のスペイン語圏(スペインやメキシコなど)と比較することではじめてわかる。

結果として、ある国の物価や勉強のする費用が高いか安いかは、誰がどういう立場で大きく変わってしまうということ。

それを前提とすると、今回は、日本人で日本に住む僕が感じたことなので、当然日本の物価や日本人として外国でスペイン語を勉強するとということが比較の対象になる。

前置きが長くなりすぎていつも申し訳ないが、今回書くのは、留学の費用について。

海外で語学を勉強する時にかかる主なお金は、おそらく

渡航費、授業料、宿泊費、食費

これらに加えて、その他の費用が人それぞれエクストラでかかってくるかとおもう。

僕が今回のスペイン語習得目的でグアテマラの滞在でかかったものは大まかに分けて以下のとおりだ。

授業料(週5日×4時間=20時間):週US$69.00(約7,500円)
宿代(ホームステイ)+ 食費(3食×週6日):週US$75.00(約8,250円)
食費(日曜日分のみ):1日分QTZ100.00(約1,500円)

そこにその他費用(カフェ代や日用品)を仮に週2,750円分を含めても1週間に必要な費用は約2万円で済む。

単純計算すれば、月間約8万円で生活できる。

日本の都内で生活していたら、8万円など家賃だけで消える人だっているはずなので、そう考えれば、語学学校に通えて食事も作らなくてこの費用は安いと言えるだろう。

ひとつひとつ説明しよう。
長くなるので、目次から読みたいところだけを抜粋して読んだほうがいい。

授業料

語学学校_2

グアテマラに来た目的がスペイン語を勉強することがメインなので、これは絶対にかかる費用。
事前に調べて情報を参考に、アンティグアに着いてから実際に通う語学学校は決めた。
得た情報によると、

語学学校は現地(アンティグア)に着いてから決めた方が良い。
実際に語学学校に行って見学させてもらうと良い。
学校の雰囲気や先生との相性で選ぶと良い。

そんな情報があったが、正直に言おう。
その情報は、半分は合っているが、半分はどうだろうか…という感じw

確かに語学学校は現地に行ってから決めたことは間違いではなかった。
ただ、「現地に着いてから決めた方が良い」ではなく、「現地に着いてから決めてからでも全く損はないから焦らなくていいよ。」という方がニュアンス的には正しい。
どういうことかというと、現地では、色んな意味でフレキシブルだからそれぞれの状況に柔軟に対応してくれるからだ。例えば、語学学校に通う期間もぶっちゃけなんでもあり。詳しくは、実際に試していないから分からないし学校によっても異なるとおもうが、1日からでも教えてくれるだろう。一日の授業時間だっておそらく希望すれば1時間だけということも可能だろう。1週間20時間(1日4時間×5日)が基本(デフォルト)だとおもってもらえればいい。
日本のようにルールがきっちりしている国で日々生活していると、決まりがあるのが当然で、それから外れると客にとってマイナスになってしまうことが基本なはず。例えば、語学学校の期間だって、日本ではまず決められたコース(おそらく月単位?)があってそれよりも短くたって授業料が安くなることなんてないはず。そこがこちらと大きく違うところ。

というわけで、事前情報を信じ何も決めずに来てしまったが、いざ語学学校を決めることにしたが、「どうやって?」となった。
正直、事前に調べた情報にもその「どうやって現地で探す」部分が詳細に書かれているものはなかった。ただ、「語学学校に実際に行って話せば”見学”させてもらえる。」とだけ触れられていた。
見学と言えば聞こえはいいが、正直そんな大層なものではなかった。(※少なくとも僕の場合は…)
到着の翌日、とにかく行ってみようと思い、街の全体像も分からぬまま、地図で記されている語学学校へいってみた。(「アンティグア」「語学学校」などで検索して出てきたのでそれにいった。)
その日が週末だったということもあり、閉まっている学校もあった。そもそも、地図上にある場所とは違かったり、看板が見えづらかったりで、何がなんだがよくわからない。

開いている学校に入ってたしか以下のような会話のやりとりをしたと記憶している。

会話

語学学校によって、ちょっと詳しく(世間話も含めて)話してくれる人もいれば、形式的に授業料などだけを教えてくれる学校もあった。
でも、どれもこれも「これが学校なの?」という場所ばかりで、マイナスではないが緩さになんだか拍子抜けしてしまう。

一通り学校に足を運び、話を聞いて、ひとつの結論にいたった。

「どれを選べば良いか、全く分からん…」

実際に授業を受けたわけではないし、授業をする先生と会って話したわけではない。
現地で出会った日本人の人に聞いてみても、”雰囲気”とか”相性”とか言われたが、授業も受けないでそれらをどうやって分かるというのだろうか。(決して文句を言いたいわけではない)
というわけで、僕にとっての選択基準は、分かりやすく「料金」として、「一番授業料が安いこと」を唯一の判断材料でひとつの学校に決めた。

結局、僕は最初に決めたその語学学校に5週間通った。不満は一切なかったので、学校も先生もそのまま。
経験した今おもうことは、通ったところで僕には語学学校選びにおける「雰囲気」や「相性」などの要素はよく分からない。結果的に変えずに終えたので、雰囲気や相性が良かったと結論づけられるのかもしれない。

ついでに、経験談として書いておく。
僕はスペイン語が全く喋れない状況で行ったので、語学学校に飛び込みで行って状況を説明して、知りたい情報を聞くなんていう上級スペイン語は当たり前だが一切できなかった。持っていた武器は、そう英語。幸運なことに対応してくれた人の多くが、各語学学校の校長先生。みな英語がそれなりに喋れたので事なきを得た。正直、英語もスペイン語も喋れない状況で行っていたらとおもうとゾッとする。
でも、安心してほしい。アンティグアにはそういう壁を越えた日本人の先駆者がいる。彼らに相談すれば、一緒に語学学校に行って通訳的なことをしてくれるという。
ただ、そういう挑戦をしたいというチャレンジャーがいるなら、僕は是非とも応援したい。そんなハートを持った人ならきっとすぐ喋れるようになる。

宿泊費

到着

語学学校の授業料の他に欠かせない費用が宿泊費。
これによって留学にかかる費用は大きく変わるはず。

アンティグアでスペイン語を勉強するとなると宿泊費は二通り。
一つは普通の宿に泊まる方法、もう一つはホームステイを利用する方法。
と書いたが、語学学校で勉強したいなら断然後者(ホームステイ)をおすすめる。
金銭面、時間の有効化、プライベートの確保、など色んな要素を考えてもホームステイはお得にだとおもう。

強いてホームステイのデメリットを挙げるとすれば、ホームステイ先の当たり外れがあって、居心地の良さはそれに大きく左右されること。ホームステイを経験したことがある人はそれだけ聞けば、なんとなくイメージできるかもしれないが、当たり外れは絶対的にある。普通の家庭に住み込んで生活を一緒にするのである意味仕方がないことだが、良いことばかりではない。小さな子供がいる家で騒がしかったり、シャワーの温度がぬるかったり、極端に水圧が弱かったり、ご飯があまりおいしくなかったり、本当に色々だ。
それでも、個室がもらえて3食分食事を作ってくれる環境が1日1,000円ちょっとで手に入るのは格安だとおもう。

シャワー

僕が今回お世話になったホームステイは、通っていた語学学校から徒歩1分にあるお宅。60代くらいのご夫婦とその子供(30歳前後)と孫(2歳と5歳?)の三世代が一緒に住むご家庭。
その他にホームステイとして外部から最大3人まで受け入れていた。僕が滞在してした間、ノルウェーとアメリカから学生が同じ家に泊まっていた。
僕にとって、料理好きのホストマザーのおかげでグアテマラの家庭料理をたくさん食べることができたのは、ホームステイを選んだ大きなメリット。

ホスト

ホームステイが見つかるまで…

僕は、アンティグアに着いた最初の2泊分だけは日本を発つ前に予約をした。というのも、初日はフライトの都合で現地到着が夜遅くなることが分かっていたし、翌日は丸1日語学学校選びに使う予定だったから。
事前情報として、希望すれば、通う語学学校側がホームステイを紹介してくれるとのことだったので、学校さえ決まればすぐにホームステイにも入れるとおもっていた。
実際、それほどズレはなかったが、先方のホームステイ先との兼ね合いで数日間は自分で宿を取ってそこに滞在してホームステイへの入居を待つことになった。
アンティグアは観光地で町中に宿はあるので、当日に宿を探したってたくさん見つかる。日本円で1,000円ほどでドミトリーは泊まれるのでそこの心配は無用。

食費

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宿泊費のところで、ホームステイを勧めた理由の一つは食費が含まれていること。アンティグアは町全体が世界遺産ということもあって町のレストランはどうしても高め。なので、普通に宿に泊まるとどうしても外食が多くなりがちなので、その点ホームステイでれば、日曜日を除く週6日は3食が付いている。
週一日であれば、町のレストランを食べ歩きをする良い機会にもなる。また、週末は授業がないので、アンティグアを離れて泊まりがけで小旅行をするもできる。

最初に食費として1日100ケツァール(現地通貨)と記載したが、普通のレストランで3食分、まともに食事をしたら正直それで足りない。とはいえ、不可能な数字でもないというくらいにとらえてほしい。

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個人的には、食費よりもカフェ代にお金がかかった。アンティグアの町にはたくさんカフェがあるし、グアテマラといえばコーヒーというくらいコーヒーで有名となれば、カフェに行ってコーヒーが飲みたくなる。コーヒーが大好きな僕にとってカフェ代はケチりたくなかったので、飲み比べてという意味も込めて、週の半分以上は授業が終わったらお昼を家で食べた後カフェで勉強したりして過ごした。
ちなみにコーヒー一杯(ブラック)が最安値で140円くらい。小洒落た場所では300円くらいといったところ。

カフェ代

それ以外の費用

上記で挙げたこと以外は細かなものになるが、洗濯代。なぜかホームステイ先では洗濯はやってはくれなかったので、町にある洗濯屋さんに週一回に持って行っていた。洗濯屋さんは町のいたるところにあるし、服を出せば、数時間後には洗って畳んで返ってくるから全く手間ではない。
費用としては、重さにもよるが500〜1,000円程度でやってくれる。

僕は週末にアティトラン湖という湖の畔に出掛けたりもしたので、そういう費用は別途かかっている。僕はスケジュールが合わず、行けなかったが火山噴火を間近で見ることができる登山ツアーなども多くあるので、せっかくなので行ってみてほしい。

そして、日本からグアテマラまでの往復の航空券。長期滞在であれば、片道ずつ買う方法もあるが一般的には往復便。シーズンや経由地で差が多少あるとおもうが、約15万円くらいと考えるとよいだろう。
行き方については、「【グアテマラ滞在記】行き方編」に詳細を記したので知りたい方は是非。

最後に

上記で書いた約8万円あればというのは、あくまでも最低の金額ということは理解していただきたい。
また、これらの金額が絶対ではないので、一つの参考程度におもった方が良い。
ただ、こういう「最低何万円あれば行ける」という情報は、個人的に欲しかったので今回こうして記事にしてみた。



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