ほんとうの自分を生きる子

我が家の長男はとても人間らしい子。

もう9歳になるというのに、
気に入らないとただを捏ねて暴れて泣きわめく。
すぐに意地になり、ムキになり、拗ねる。
よく笑い、よく歌い、とにかく声が大きい。
感情表現と感情移入がとても豊か。

私は、この9年間ずっとそれに翻弄されてきた。
この大変な子を丸ごと受け入れたら
私は母としてもう一回り大きくなれる、
と信じて向き合っていた。

今回、いじめの問題と向き合う中で、
この煩わしいと感じていた感情に気づいた。
受け入れるとかではないことに気づいて、
黒い自分と出会った。
すべては自分の承認欲求のためだったんだと
偽りの愛情に気づいて傷ついた。

この3ヶ月そんなことを考えていると
だんだん問題が大きくなり現れてきた。
でもそれは解決に向けて動き出していた。

今日、担任からの電話があり、
ここ半年ほどの事態をすべて伝えた。
すぐに問題となる子たちを呼び出して指導します、と言われて、違和感しかなかった。

「たとえ何人もの子に嫌なことをされても
たった1人がこころの支えになってくれてさえいれば、この子は大丈夫だと思いますので。
なにもしなくていいので、先生がその1人になってやってください」と頭を下げた。

だって息子は自分の心にとても正直な子。

人は、いつからか、こころに蓋をして
自分の気持ちに嘘をついて
心臓を締め上げて無理をして生きていく。

この子もいつかは自分の心に蓋をして
嘘を重ねて生きていかなくてはならないかもしれない。
そんな時も誰かの愛を感じて
「ぼくはぼくのままでいいんだよ」
と自分を抱きしめながら
軌道修正して生きていって欲しい。

そう、あなたはあなたのままでいいのよ。

あなたは大切な私の生きるウミヒピリ。
こころに素直なこの時期をたのしもう。
ほんとうの自分を生きることを味わおう。

生まれてくれてありがとう。

愛しています。


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