見出し画像

千葉県庁に情報開示請求をしました

 お疲れ様です。あいなです。
 情報開示請求の第4回目は、千葉県庁宛てに請求することにしました。


こちらは当時Twitterで呟いていたものをまとめたものです。

申請内容については、過去の記事もご参照ください。


2022年9月5日、申請

申請内容

 2021年8月27日に受領した、千葉県知事宛ての『「ご当地Vtuber戸定梨香」を啓発動画に採用したことに対する抗議ならびに公開質問状』に関して、関係部署とやり取りしたことが分かる書類(メール、電子文書も含む)

説明

 一番最初に千葉県警へ情報開示請求をした際に、千葉県知事宛ての公開質問状が千葉県警の各担当部署に回付されている、という文書の写しを取得することができました。

 その書類には、『(千葉県庁の担当部署宛てに)1週間以内に回答要旨又は回答案を送付くださるようお願いします』と書かれていました。

 警察側で取得した書類の写しには、千葉県庁宛てに回答案を送付した、という記録が探せなかったため、回付した担当部署(総合企画部報道広報課)であれば、回答を受け付けて何らかの処理をしたと分かるんだろうか…という予想で開示請求をしました。

2022年10月1日、受領

交付された公文書の写しについて

 今回の開示請求で交付された公文書の写しは、以下の通りです。

  1. 公聴事案についての起案 公聴事案についてのメール 12枚

  2. お聞きしますちば(手紙等)No4          44枚 

 公開質問状の処理を千葉県警に丸投げしたのは事前になんとなく知っているので、その後の対応が知りたかっただけなのですが、さすがに56枚はびっくりしました。

 『公聴事案についての起案』というのは、『起案』と書いてあるところから、公開質問状に関しての部署内のやりとりなのかな?というのがなんとなく分かるのですが…

 『お聞きしますちば』というのは最近名称が『ご意見・お問い合わせ』に変わったものらしく、基本的にはご意見&クレーム情報なのだと思います。
 えっ…それが44枚も来る…の…?(黒塗り多そう…)

 なんか当初思ってたんと違うっぽいんですが、いずれはこの件についても情報公開請求をしていたかもしれないので、貰っておいて損は無いはずです…たぶん。

 それでは、内容を詳しく見ていきます。


公聴事案についての起案 公聴事案についてのメール

PDFの添付は控えます(主にメールのやりとりの繰り返しなので)

<広聴事案についての起案>
※今回はメールを印刷した書類の欄外を使い、手書きで起案書を作成しているようです。
※くらし安全推進課長の印が押されています。
(伺い)広聴事案について、下記のとおり広聴室へ回答してよろしいか 8/30

<メール(読みやすいように抜粋&編集してあります)>
(担当者名は伏字にしています)
日付:2021年8月30日(月) PM5:30
宛先:(黒塗り)
CC:(黒塗り)
件名:広聴事案(S-322)について

報道広報課 広聴室
〇〇様

お世話になっております。
くらし安全推進課の◇◇です。

広聴事案(S-322)について確認したところ、
当課から回答すべき内容ではないと思われるため、
当課では供覧処理のみとさせていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

千葉県 環境生活部 くらし安全推進課
交通安全対策室 ◇◇

ーー受信メッセージーー
送信:〇〇(千葉県庁 報道広報課)
日付:2021年8月30日(月) AM8:55
宛先:△△(千葉県くらし安全推進課)、(以下黒塗り)
CC:(黒塗り)
件名:【依頼】広聴事案(手紙・電話等)について

各担当課 調整担当者 様
各部広聴事案 担当者(広聴推進委員会)様

標記のとおり広聴事案(手紙・電話等)がありましたので、各担当課あてに送付させていただきます。
回答案をご教示ください。
個人情報を含むファイルに関しましては(以下略)

※S-322は【くらし安全推進課】【千葉県警 広報県民課】に送付しています。

お手数ですが、ご確認よろしくお願いいたします。

千葉県 総合企画部 報道広報課 広聴室
〇〇

<広聴事案処理依頼書>
 この『広聴事案処理依頼書』は、過去に千葉県警に情報公開請求をした際に交付された内容とほぼ同じでした。
 過去の分は『1 処理方法』が、『本人に直接回答してください』でしたが、今回は『回答案について御教示してください。』になっています。

<広聴事案回答用紙>
令和3年12月15日
総合企画部報道広報課課長 様
環境生活部くらし安全推進長
広聴事案の処理について
令和3年8月27日付けで処理依頼のありました件について、次のとおり報告します。
整理番号:S-322
件名:「ご当地VTuber戸定梨香」を啓発動画に採用したことに対する抗議ならびに公開質問状
【回答要旨又は回答案】
当課から回答すべき内容ではないため、供覧処理いたしました。
職・氏名:主事・◇◇

<別紙>
・千葉県知事宛ての公開質問状とその封筒
・2021年12月15日の回答用紙提出に関しての担当者間のメールのやりとり

≪考察≫
 8月27日、知事宛ての公開質問状を受け取った報道広報課広聴室の担当者は、課長名義の広聴事案対応依頼を、千葉県庁のくらし安全推進課と千葉県警の広報県民課に依頼し、その旨のメールを8月30日(月)の朝に送信した…ということのようです。

 これは、広聴事案対応依頼メールに対して、くらし安全推進課が『ウチでは供覧だけします』と返信したメールと広聴事案回答用紙のようです。

 ちなみに、くらし安全推進課は、千葉県庁内で交通安全運動を担当している部署のようです。動画の中で紹介されている『ちばサイクルール』に関してもこの部署が担当しているようなので、今回の公開質問状の対応を依頼されたという事なのでしょう。

 ですが『ただただネットで公開している県民向け交通安全企画チラシの内容を使われているだけ』で、動画の内容に口を出しているわけではないのですから、『供覧のみ』の対応になってしまうのは、まぁそうだろうな…という感じですね。

 千葉県庁としては、『ウチでは積極的に対応しなくていいな』というノリであったというのは感じ取れました。

 そして、千葉県警広報県民課にも『供覧します』メールが同時に送付されたことによって、『あなたがたで対応をお願いします』というアピールにもなっているような感じがしています。

 この後に千葉県警の広報県民課から交通総務課に対応が集約されていったのだな…というのは、いずれまとめたいと思いますが、参考note記事でも確認できますのでよろしければご参照ください。

<参考(過去note記事)>

<参考2(『教示』とは)>

教示(きょうじ)とは、「教え示す」「教える&示す」ことであり、情報や知識を伝達することである。わかりやすく言えば、「教える」ということである。英語では teaching と表現する。

実用日本語表現辞典 教示の意味
より

<疑問点>

 報道広報課が警察のかたとやり取りした記録は無いんですね…。
 (むしろそっちが欲しかったのよ)


お聞きしますちば(手紙等)No4

※起案用紙に添付されていた『処理一覧』(1枚)のみPDFにしています。
※その他PDFは添付を控えます。(主にメールと添付書類の繰り返しなので)

<起案用紙>
簿冊名:お聴きしますちば(手紙等)NO.4
所属:知事部局 総合企画部 報道広報課 広聴室
職・氏名:主事 〇〇
文書番号:報第25号の45
起案日:令和03年08月27日
決裁日:令和03年08月27日
施行日:令和03年08月30日
施行先:関係課長
件名:お聞きしますちば(手紙等)No.4(S-320~S-324)
決裁:《副課長が承認し、課長は後閲となっています。》
(伺い)
 このことについて、別紙「広聴事案(手紙等)処理一覧」のとおり受け付けました。
 つきましては、上記「処理一覧」の「処理区分」により処理することとしてよろしいか
 追って、決裁のうえは、別紙(案)により所掌課へ依頼することとしてよろしいか、併せて伺います。

<広聴事案(手紙等)処理一覧>
・S-320:広聴室所掌、8月26日受付の手紙、供覧のみ
・S-321:教育政策課所掌、8月26日受付の手紙、供覧のみ
・S-322:公開質問状(この表では千葉県警察広報県民課は供覧くらし安全推進課が『回答』となっている)
・S-323:千葉県警察広報県民課所掌、8月27日受付の手紙、供覧のみ
・S-324:千葉県警察広報県民課所掌、8月27日受付の手紙、供覧のみ

<メール>
※先程の広聴事案対応依頼メールとほぼ同じ内容なので割愛します。

<広聴事案(手紙等)>
(全て黒塗りです)

≪考察≫
 先ほどの書類が『くらし安全推進課側の書類』であるならば、こちらは『報道広報課広聴室側の書類』ということになるようです。

 報道広報課広聴室の担当者より各部署宛てに2021年8月30日朝8:55に送信されたメールの中には、公開質問状のほかにもご意見・問い合わせが複数含まれていたようです。

 ご意見・問い合わせは、宛名も本文も全部真っ黒なので内容は全く分かりません。
 しかし、このS-320~S-324の計5件がセットで起案されているということで、公開質問状と無関係のものではないことは明らかです。

 この書類によれば、報道広報課広聴室から千葉県警広報県民課宛てに送付されたメールには、公開質問状のほかにも2通のご意見・問い合わせが含まれていることが分かります。

 そして、千葉県警がこの広聴事案対応依頼メールを受け取ったタイミングでは、警察側での対応は『供覧』だったという事も分かりました。

 あれ?
 警察側で回付されている書類では『回答』になっているのですが…。

 そういった記録に残っていないやり取りは想像するしかないのです。
 しかし、警察側の保管書類によれば『千葉県庁からは回答対応を任されていた』というのは揺るぎないので、口頭等で対応変更をしたのかもしれないですね。 

 フ議連が送った8月26日付の公開質問状が、各宛先に届いたのは翌日の27日(金)だったようですが、実際に関係部署が動いたのは、8月30日(月)のことであったのだろうな、というのが、このメールと書類のやりとりで分かります。

 そして、今回の情報開示によって、千葉県庁側の動きが27日(金)~30日(月)午前中で終わっていることが分かりました。

<参考>

供覧とは、意思決定を伴わない文書を周知や報告のために、対象者を指定して回付することをいいます。
供覧は、収受した文書や自ら作成した報告文書、資料などを、対象者を特定して閲覧に供するために行います。
意思決定を伴わない文書については、起案ではなく供覧を行います。

供覧とは?回覧、決裁との意味の違いを解説|公務員の文書事務
より

<疑問点>
 たぶんですけど、くらし安全推進課が『供覧します』となった後で『千葉県警が回答お願いします』となったんですかね…?

 千葉県知事名義で(松戸市長や松戸市教育委員会のように)、文書での回答の対応を取らなかったのは、千葉県庁側からの千葉県警に対する押し付けとかプレッシャーとかそういう奴なのでは…?と邪推しています。


結論

 今回の情報開示請求で得られた書類の中には、千葉県庁側と警察側がやりとりした記録はありませんでしたが、千葉県庁側の動きが少し見えた気がします。

 過去に事務をやっていた経験を総動員して考えているんですけど、この公開質問状の受理に関しては、日付が土日をまたいでいるし、結構、日程的にめちゃくちゃ怖い感じになってるんですよね…伝わるでしょうか…?

 以下、ちょっとメモ書き程度にまとめてみますね。

 まず、千葉県庁の報道広報課広聴室が千葉県警の総務部広報県民課に、千葉県知事宛に届いた公開質問状を『他機関からの回付文書等』として処理したのは、8月30日(月)。
 千葉県警の広報県民課が関係部署宛てに回付したのは31日(火)の午後イチとなります。
 恐らく交通総務課や松戸警察署などの関係部署に届いたのは9月1日(水)以降です。
 もしかしたら2日(木)になっていた可能性すらあります。
 あと、メイン担当者が夏休みを取っている可能性もあるんですよね…8月9月って…。
 そして、カレンダー見たら分かる当たり前のことなのですが、8月27日(金)付の書類に『1週間以内に対応お願いします』と書かれている場合、一週間後って9月3日(金)なんですよね。
 『(実質あと2日以内に)対応決めてそれを報告して』なんて千葉県庁から知事宛ての手紙を貰ってから言われたら困るだろうなぁ…私は困る…と思いました。
 これ、一番最初に情報公開請求して貰った書類を読んだ時よりも時間設定がタイトな気がしているんですよね…しかもメール受け取った当初は『供覧でいいよ』『こっちの分はくらし安全推進課が回答するね』だったのに…という、えぇー!感もあるし…
 千葉県庁って、警察にとってみれば親会社、みたいな感じなんですかね…であれば、『いや、宛先に入ってるんだから回答は一緒にしましょうよ』とか口挟む余地なんて無さそうですしね…。
 警察側にしてみれば、もともと無いハシゴを再確認させられる単純作業(傍観)だったということなのでしょうか…?

 …と、ここまででメモ書きは以上です。

 千葉県庁と警察側のやり取りに関しては、上下関係等も含めて考えないといけないのかもなと感じました。

 いずれ時系列にまとめようと思います。
 だんだん警察(の事務の人)がかわいそうになってきてしまった…

 とりあえずですが、千葉県庁宛ての情報開示請求はこれにて終了です。

 そろそろ書類が出揃ってきたな、という感じがしています。
 少しずつまとめていますが、完成は先になりそうです。
 枝葉小話シリーズ『More tea, Vicar?』も始めましたので、そちらのほうもどうぞよろしくお願いいたします。

 よろしければ、このアカウントをフォローしていただき、次の記事を気長にお待ちください。

 では、また。

いいなと思ったら応援しよう!