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千葉県議会事務局に情報公開請求をしました②

 お疲れ様です。あいなです。
 書類管理もだいぶ慣れてきました。クリアファイルが最高。
 第3回目の情報公開請求は、千葉県議会と松戸市議会と千葉県警の、計三か所へ、ほぼ同時期に行ってみました。
 今回ご紹介するのは、千葉県議会への情報公開請求の分になります。

 もし何かご指摘がありましたら、コメント欄等にてお教えくださいますよう、なにとぞよろしくお願いいたします。


 こちらは、動画削除問題が起きた頃から自分がTwitterで呟いていたものをまとめたものです。

 千葉県議会への情報公開請求については、過去の記事もご参照ください。


2022年8月24日、申請

申請内容

 令和4年2月定例県議会に提出された陳情書の受理番号・第64号『アニメ・ゲーム・漫画・女性を活用した地域振興・広告に対する「修正・取り下げ要求」について毅然とした対応・啓発を求める陳情』について

解説

 前回、1年分の陳情書の目次の写しを交付して頂き、件名だけを確認したところ、今回の千葉県警の交通安全動画が削除された件についての陳情のようなものがありました。

(前回、『それっぽいかも』と述べたもう一つの陳情は、「全く求める内容と違う限りなくプライベート情報に近いもの」という説明を事務局の担当の方から伺っています。やはり事務局の人も余計な労力は避けたいので、前もってそういう説明をしてくださるのだと思います。ありがたいです…)

 というわけで、この陳情の内容について確認をするために再度情報公開請求をしてみました。

 この件で千葉県議会宛てに誰かが声を上げてくれた貴重な陳情ですから、ぜひ後学のためにも確認しておきたいものと感じました。

 本当は、『陳情はあった』という事実だけで満足するつもりだったのですが、やはり内容が知りたくなってしまいました。悪い癖。

2022年9月5日、受領

交付された公文書の写しについて

 今回の開示請求で交付された公文書の写しは、以下の通りです。

  • アニメ・ゲーム・漫画・女性を活用した地域振興・広告に対する「修正・取り下げ要求」について毅然とした対応・啓発を求める陳情 1枚

それでは、内容を詳しく見ていきます。


アニメ・ゲーム・漫画・女性を活用した地域振興・広告に対する「修正・取り下げ要求」について毅然とした対応・啓発を求める陳情

2022年2月8日
千葉県議会議長 殿
アニメ・ゲーム・漫画・女性を活用した地域振興・広告に対する「修正・取り下げ要求」について毅然とした対応・啓発を求める陳情
陳情人(名前住所等黒塗り)
<陳情趣旨>
 近年、公的機関や民間における、アニメ・ゲーム・漫画・女性を用いた地域振興事業や広告に対して、一部の「フェミニスト」と称される個人・団体から、主に「女性の人権の侵害」「女性差別」「性的消費」「犯罪助長」「児童性愛の助長」「環境型セクハラ」などとツイッターを始めとするソーシャルメディアを利用して、言いがかりをつけるケースが散見されます。これらの言いがかりにより「公的な表彰を辞退する」「表現を修正・取り下げる」という事態に発展してしまう事例があります。例として「千葉県警察本部と女性バーチャルユーチューバーとの共同企画の中止」「観光庁・文化庁・スポーツ庁による表彰を温泉むすめの運営会社が辞退」「日本赤十字社の献血促進ポスターに対する外国人からの圧力をきっかけとした献血ボイコットの扇動」「碧志摩メグに対する三重県志摩市の公認の撤回」などがあります。
 「フェミニスト」側の批判も表現の自由ですが、これらの批判的要求に一部でも譲歩すると、その要求は際限なく拡大していきます。これらは暴力団やえせ同和行為、社会運動等標榜ゴロなどの反社会勢力と同様の性質を持っています。表現の自由は憲法で保障された重要な権利であり、これらを委縮させることは、地域活力の維持に対する脅威となりえます。
 よって、公的機関や民間事業者が、安心してクリエイターと連携できるような啓発(例えば「悪質なフェミニスト」の要求には応じない、など)を望みます。

<陳情事項>
 アニメ・ゲーム・漫画・女性を活用した地域振興・広告に対する「修正・取り下げ要求」について毅然とした対応が取れるよう、啓発を求めます。

以上

≪考察≫
 あくまで私自身はこの陳情の写しを取得しただけであり、この陳情を支持する/しないという立場にはないということを申し添えておきます。

 また、この陳情のタイトルをネットで検索してみると、東京都の中野区議会・新宿区議会・千代田区議会、そして山梨県議会に提出されていることが分かりました。提出された内容も見られます。
 今回千葉県議会に提出されたものと同じ内容です。

 (請願が採択されたかどうかは未確認です。)

※参考ページ(山梨県|過去の請願・陳情項目一覧)

 この陳情の内容を見るときには、Vtuberの動画削除の件だけを指摘しているのではないということや、温泉むすめの表彰辞退騒動があった後でもある、ということは頭の隅に置いておいた方がいいのかもしれません。

 特に証拠も無いままに『反社会的勢力と同様の性質』と言う主張をするのは、かなり雑ですし名誉棄損の恐れもあるのでは…?とは個人的に思いつつ、ですが、このようなフ議連やフェミニストに対する強い批判は動画削除の件に限った事ではなく、他の企画や作品の修正や取り下げの炎上事件でもSNSでは散見されている意見ではあるとも感じていました。

 また請願の(多分)メインの趣旨である『公的機関や民間事業者が安心してクリエイターと連携できるような啓発』というのも、よく併せて主張されることです。

 こういったネットでの所謂『キャンセルカルチャー』と呼ばれるような炎上事件に怒りを覚える人の中には、フ議連の公開質問状の内容というのは、この陳情に書かれているような『ツイッターを始めとするソーシャルメディアを利用して、言いがかりをつけるケース』として認識している人が少なくないという事なのだと、私は思っています。

 一方で、地方公共団体とメディアとのコラボに対して『言いがかり』に譲歩し従うことを危険視する声が上がっているということは、コラボする側も大体把握しているのだろうと思っています。

 それはそれとして、しっかりこのように全国規模?で陳情を行う人がいらっしゃるということは、表現の自由を守ろうとしている人たちの中にも『表現には政治的/法的な規制が欲しい』と考えている人も居るということなのでしょうか…?

<疑問点>
★これ全国に出したんでしょうか…?すごい瞬発力だ…


結論

 個人的には、動画削除の件に関しての事務所やVtuberの名誉回復や警察の対応を問う声であって欲しいと思っていた、ということに、この書類を見て気付かされました。結局それは自分がどうにかしないといけないですね…

 結果として、千葉県議会に提出された陳情の中には、公開質問状の作成の切っ掛けとなった可能性のある県議会議員や、実際に公開質問状を受けて削除を行った千葉県警察に対しての検証や処罰的な対応を求めるものはありませんでした。

 次は、2021年8月20日に行われた千葉県警と県議会議員合同の勉強会の件について問い合わせることになると思います。
 ですが、この勉強会は警察では内容は非公開ですし、恐らく県議会でも同じだと思うので、なんとか参加者ぐらいは分かりたいなーと思う次第です。

 何か新たなことが分かればいいのですが…あんまり期待はしてないです。

 →2022年9月20日追記しました。

 今回も記事をご覧いただきまして、ありがとうございました。
 次回は、少し先になるかと思いますが、松戸市議会か千葉県警かどちらかの書類が交付される予定です。
 よろしければ、当アカウントをフォローいただき、次の記事をお待ちいただければと思います。

 それでは、また。

追記【2022年9月20日】

 勉強会の詳細を開示請求できるかどうかを事務局に問い合わせていましたが、勉強会の詳細は事務局では管理していないとのことでした。

 勉強会は外部団体が主体で資料も外部で揃えて、参加者(県議会議員さん)にお渡ししている…という状態なのだと思うので無いのはしょうがないですね…

 勉強会の内容ってどうやったら調べられるんだろうか…
 地道にやってみます。


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